2022/04/20
コラム
渓流彷徨い日記 近所の川でウォーミングアップ
- 釣行日 2022年4月16日(土)
- 場所 和歌山県 有田川
- 天候 曇り + 強風
- 釣果 アマゴ そこそこ
- 使用ロッド お蔵入りプロト、既存製品改良試作品
-
仕掛け 天井糸 ナイロン0.6号、水中糸 0.25号
オモリ:G4 ~ G5
ハリ: 改良ヤラズ4号
エサ - 釣り人 ちぬ
日本海側はまだ雪シロで厳しいし、遠出するにもガソリン価格が高止まりで厳しい。 と言うことで、大阪からすぐ近く、和歌山県の有田川へと出かけました。
まずはエサの確保、川でガサゴソ、川虫を採集します。解禁当初から3月くらいはキンパク(カワゲラの幼虫)が容易に獲れますが、4月に入る頃から羽化が始まる採れなくなるので、ヒラタ(ヒラタカゲロウの幼虫)が主体となります。 キンパクは川底を足で掻いて流れてくるのを網やザルで受けるように採集しますが、ヒラタはヘチマや布タワシのようなもので川底の石を撫でて絡めとって採集します。石なら何でも良いわけでなく、流れの中に沈んでいる石で、表面が滑らかな石が良いようです。今回、この絡めとる道具を用意していませんでしたので、石抱きでの採集です。適度な大きさの石を、両太ももの上に置いて、石の表面に張り付いているヒラタをピンセットでつまんで採集します。腰を痛めないように注意が必要で、石を持ち上げる際の態勢には十分な配慮が必要です。 石を起こすと、結構、クロカワ虫(トビケラの幼虫)が付いているのがわかりましたので、足で川底をガサゴソ、クロカワ虫も確保します。クロカワ虫はボリュームがある割に軟らかいので喰いは良く、本流釣りでは鉄板エサの一つですが、注意したいのは、クロカワはヒラタと一緒にしない事。餌箱の中で弱ってくると、体液が流れ出して、これが他の川虫も巻き添えにしてしまいます。
この日は風が強く、いつもの錘では仕掛けが舞い上がってしまう状況で、かと言って錘を大きくすると水が少ないために流れにくかったり、石の間に噛んでしまったりで、ボリュームのあるクロカワを確保しておいたのは正解でした。 クロカワ主体で、クロカワで反応がない、あるいはエサだけ盗られたような状況でヒラタを使うと、釣れたパターンが何度かあったので、やはり餌は何種類かあった方が良いのかもしれません。 この日はあちこちでライズが見られて、テンカラなら一撃!のような状況でしたが、何せ強風、爆風でテンカラが振れない状況。風がなければテンカラで十分楽しめたはずで、恐らく魚の多くが上層を意識、渇水で川底近くを流れるクロカワにも反応を示す魚が多いとは言え、上層だけを意識している魚には、クロカワよりも上層をながれるヒラタが効いたのかもしれません。 そのような条件の中、午前の部は散々でした。掛け損ね、抜き損ねで、釣れるべき魚の半分は逃してしまったのではないか?そのような感覚です。
午後からは竿を変えて仕切り直し、昨年から用意していた、ある製品の改良試作版です。仕掛けを飛ばす、流す、魚を抜く、の一連の動作において、ややストレスを感じていたので、もうちょっと何とかならないかな?と調子バランスを見直したものです。 調子バランスを整えたものをモデルチェンジのタイミングで商品化した例はありますが、いい意味での“クセ”がなくなった、“らしさ”がなくなった、と低評価で終わる例もあり、商品に反映するかどうかの判断は難しいのですけどね。 ある程度のウォーミングアップが出来たのか、午前よりはマシな釣りができた感じですが、もしかすると竿に助けられたのかも?もうちょっと水量ある時に、改めて確認です。
もうしばらくは近所の川で、遠出に向けたウォーミングアップがてら、渓流釣りを楽しみたいと思います。 毎度のことですが、携帯電話バッテリー上がりで今回も写真が撮れずでした…
プロフィール
ちぬ
渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。
この記事に関連するタグ一覧
関連記事
RELATED COLUMN