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2022/10/13

コラム

29kg×2本キャッチ! 田代誠一郎が攻略、玄界灘の大型ヒラマサ

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アングラーとガイド、2つの視線でヒラマサの魅力を発信し続けている田代誠一郎さん。2022年春、最新タックルを手にホームグラウンドの玄界灘で2日間の釣りを楽しんだ。

いきなり登場した自己レコード2位のヒラマサ29kg!

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ベタナギの海でオシア 別注平政190Fフラッシュブーストを泳がせる田代さん。ヒラマサゲームには厳しいコンディションだ。

初日はベタナギ。ヒラマサのキャスティングゲームとしては好条件にはほど遠いコンディション。しかし、春というシーズン的特徴としても、いつ大型ヒラマサが飛び出してくるか分からない。田代さんが選んだのは、ステラSW14000XGをセットしたオシア プラッガーリミテッドS83H。メインラインはオシア 8 PE8号、リーダーはナイロンリーダー150lb。ルアーは期待の最新モデル、オシア 別注平政190Fフラッシュブースト、Aオレンジカラーをセレクトした。

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別注平政190Fに比較してより後方に重心を設定、さらに3gのウェイトアップ。飛距離と水中でのアピール力アップを果たしている。

「別注平政190F フラッシュブーストは、待ってました! っという声が多いルアーではないでしょうか? これまででも別注平政190Fを使っているアングラーはとても多いですからね。実績大のルアーにフラッシュブーストが搭載されたので、アピール力がアップすることは間違いないでしょう」

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緊迫感のあるファイトながら瞬時に状況を判断、的確に対応していくのはさすが。大型ヒラマサとのファイトにはパワーだけではなく技術も必要だ。

スタートフィッシングから約1時間。小型のヒラマサをキャッチ&リリース。何回かのポイント移動の後、いきなり水面を泳ぐルアーが吸い込まれた。田代さんは脇抱えで応戦、当初は様子を見ていたが、すぐにヒラマサは右方向へと走った。水深は約15m。根までは一瞬で到達してしまう。引き離さないといけないと判断した田代さんは瞬間的にギンバルを使ったファイトにチェンジした。さらにヒラマサが走り出して船の下に入ってきたので、今度はギンバルからロッドを外して対応。ここでギンバルに入れたままだと腰が「く」の字に曲げられて、魚が船下に入ったときに対処ができなくなる。このギンバルに入れたり外したりという動作はヒラマサゲームでは重要なテクニックだ。

ドラグテンションがかなり掛かっていたので相手も走り切ることが出来なかった。フックアウトに注意して丁寧に寄せてセルフランディング。息詰まる、しかし流れるような見事なファイトだった。ネットに収まったのは29kgのビッグワン。田代さんのガイドでも年間を通して数本キャッチできるかどうか、というレコードサイズだった。

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小型のベイトを捕食することが多い春のヒラマサ。吸い込むように、周囲の水ごと巻き込むように捕食するのが特徴だ。

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田代さんのお家芸?セルフランディングが決まった。いきなり登場したのは田代さんのレコード2位となる29kgのビッグワンだった。

「潮がけっこう効いていて、潮波のなかではルアーがとても動かしにくい状況でのヒットでした。1回出たんですが乗らず、その後にまた巻き込むように喰ってくれました。理想的な喰い方でしたね。別注平政190Fフラッシュブーストのフックは3/0をセットしていました。4/0も使えるんですが、今回のような潮波の状況では3/0のほうが動きが良さそうでしたからね。リーダーは150lb。メインラインはオシア8 PE8号。春の大型に備えて新品を巻き込んできました。ラインシステムも組み立ての状態で挑んだので、何の心配もなくファイトできました」

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視認性に優れたカラーも多い別注平政190Fフラッシュブースト。フックセッティングの変更でアクションの調整も可能だ。

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フラッシュブーストを搭載したモデルのサイズバリエーションを増やしつつある別注平政。アングラーにとっては嬉しい限りだ。

ヘビータックルでも使いやすい別注平政190Fフラッシュブースト

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18kgのビッグワン。29kgキャッチの後だからインパクトは薄れるが、一般のアングラーなら生涯を通して出会えるかどうかのレコードフィッシュだ。

その後も当たり前のように18kgのヒラマサを追釣。タックルは29kgキャッチのときと同一、ルアーは別注平政190FフラッシュブーストのNホワイトカラー。動きがスローなベイトが多い春のパターンに合わせてスピードを抑えて動かした新作ルアーは、釣行初日にして十分すぎるほどの釣果を記録してくれた。

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ウェイトアップとより後方にセットされた重心設計でヘビータックルでも使いやすくなった別注平政190Fフラッシュブースト。大型狙いも有利に展開可能だ。

「別注平政190Fフラッシュブーストと別注平政190Fの違いはフラッシュブーストだけではありません。ウェイトが3gアップし、より後方にセットされた重心設計となっています。結果として浮いているときに水中に入っている部分が多くなり、よりフラッシュブーストの反射板が海中で輝きを放つ設計になっています。水中に没している部分が多いので、これまで以上に水噛みがよいのも特長。水中にダイブさせやすくアクションも安定、アクションエラーが少なくなっていますね。ウェイトアップのさらなる効果としては、より飛距離がアップするのはもちろん、使用できるロッドの範囲も広くなっていることも挙げられます。オシア プラッガーリミテッドを例にすると、別注平政190FではMMHが適正と考えていましたが、ウェイトアップしたことでHという選択肢もありです」

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タックルとルアーのマッチングは非常に重要。ヒラマサを誘うためにはもちろん、掛けた後も同様だ。

「実際、今日の海にマッチしていたのはPE8号、10号タックル。ロッドはMMHよりもHXHのほうがよかったと思います。理由は大型が凄く多かったこと。MMHではヤラれていた可能性があったと思います。別注平政190FフラッシュブーストはHでも十分に飛距離が稼げたし、ロッドが多少硬くて張りがあってもルアー自体はよく水のなかで手応えを感じるくらいにブリブリとよく泳いでいました。波がバチャバチャしているところでのアクションエラーも少なく、しっかりヒラマサにアピールできていたと思います。29kgは僕のレコードとしても2番目の魚。ベタナギのなかで出会わせてくれた別注平政190Fフラッシュブーストに感謝しています」

翌日はベタナギの初日とは正反対のシケ予報。強風と高波。ラフコンディション下での釣りが予想された。

シケの玄界灘で繰り広げられたビッグファイト

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立つことさえままならない、不安定な海況をものともせず、流れるようなファイトを展開した田代さん。

釣行2日目は早朝から予報通りの荒れ模様だった。ポイントに到着してキャストを開始。うねりが高くキャストするのにも難儀するほど潮の流れは速く、風も強かった。タックルは、ロッドがオシア プラッガーリミテッドS83H。リールはステラSW14000XG。メインラインはオシア 8 PE8号、リーダーはナイロンリーダー150lb。ルアーはオシア 別注平政190Fフラッシュブースト。2日間を通してメインタックルだ。
「潮波の中に入ってルアーが全然見えないくらいのコンディションですね。でも別注平政190Fフラッシュブーストはしっかり動いています。視認性のいいTイワシミントカラーをセレクトしたんですが、よく見えて使いやすいですね。ルアーが波を上がるときにはティップを入れてあげる、ルアーが波を下るときに軽く引く。こうして調整すれば波から飛び出しません。よく見えるルアーなら波があっても操作は可能です」

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シケ模様の海で新色のTイワシミントカラーの別注平政190Fフラッシュブーストを襲ったのは20kgオーバー!連日の大型ラッシュにヒラマサゲームの常識が狂うような感覚を覚えてしまう。

波間を縫って走る別注平政190Fフラッシュブーストを巻き込むように、吸い込むように出た。巧みなロッドワークでスムーズにキャッチされたヒラマサはデカかった。

「風波、潮波がけっこうある状況だったので、波の中をトレースして、よりヒラマサにアピール、見てもらうような感じを意識して、アクションをしていました。別注平政190Fフラッシュブーストは凄くアクションをしやすい。水の中にもよく入ってくれる。Tイワシミントカラーもいいですね。ローライトで潮波、風波があるなかでも視認性がとてもよく、アクションもよく見えていました。こうした日には視認性を重視したルアーセレクトはとても大事だと思いますよ」

20kg超。フィッシュグリップの計測目盛の限界、20kgを振り切った1本だった。

再び飛び出したヒラマサ29kg! 玄界灘の凄まじいポテンシャル

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通常はキャプテンとして多くの時間を海上で過ごす田代さん。優れたキャプテンが自身のホームグラウンドを釣ることの凄さを知った釣行だった。

ビッグサイズを難なく? キャッチし大きくポイントを移動。田代さんはタックルを持ち替えた。ロッドがオシア プラッガーリミテッドS82XH、リールはステラSW14000XG。メインラインはオシア8 PE10号、ナイロンリーダー150lb。ルアーはオシア 別注平政220Fフラッシュブースト、Fオレンジをセレクトした。

「水深が浅いので、少しハイドラグで挑もうと思います。ルアーもよりサイズアップした220Fで試してみます。これで釣れたら、いまのこの海域のヒラマサがいろいろなサイズの魚を食べているな、と判断できます。さらに次につながるような材料になると思います」

 少し探ったが反応がない。メインタックルに戻し10kgクラスをキャッチ&リリース。10kgが小さく見えてしまう、それほどの釣果の凄さ、平均サイズの大きさだ。

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再びの29kgとは後方からの強風でウエアのフードが巻き上げられるほどのラフコンデション下でのファイトとなった。

10時少し前、またPE10号タックルに戻した田代さん。風波、潮波のなかできっちりアピールしてヒラマサを誘い出せるよう、しっかりアクションさせて引いてきたオシア 別注平政220Fフラッシュブーストが小さな飛沫とともに水中に消えた。同時に潮上に向かってラインが走り出した。水深は25m。デカいヒラマサだったら瞬時にヤラれてもおかしくない状況だ。ひと巻きでも多く、1mでも50cmでも多く巻き取ってアドバンテージを稼ぐ。ルアーを外そうと首を振ったタイミングを逃すことなく巻き切る。強大な負荷が掛かった状態でこそステラSW14000XGの巻き上げの軽さ、力強さが威力を発揮する。巻き上げの軽さがあるからこそ、たとえ数10cm、数cmでも巻くことができるのだ。ロッドを倒し直線ファイトで耐える場面もあったが、無事ランディングに成功。このヒラマサも前日のビッグワンと同サイズ、29kgだった。

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ドラグのパワー、ラインのパワーで魚を止めた、と田代さん。PE10号タックルの強大なパワーがキャッチ成功に導いた。

「いやあ、引きましたね。このタックルセットにしておいて良かったです。最初の突っ込みは強烈でした。かなりのドラグテンションでしたが、軽く、いや決して軽くはなかったけれど、普通は巻けない状況でもかなりのメーター数を巻き取ることができました。ヒット直後、潮上に走って行きましたからね。あの瞬間にデカいなと思いましたよ。浅いポイントだったしパワーファイトを展開しました。ロッドにはまだまだパワーがあって、僕のほうが負けていたくらい。波もあったのでロッドを立ててのファイトを続けると少し危ないと判断、ロッドを倒してのファイトになりました。ドラグのパワー、ラインのパワーで、魚を止めたような感じでしたね」

ヒラマサ強い!と改めて声をあげた田代さん。最初は小さいサメかな、と思ったというからそのパワーの強大さが推して知れた。

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29kgをリリース! 田代さんを巨大な尾ビレで叩くようにして海に帰っていった。

キャッチだけでなくすべてのヒラマサのリリースに成功

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キャッチしたヒラマサが元気を取り戻すまで、慈しむように海水を送り続ける田代さん。ヒラマサへの深い愛が伝わってくる。

「今回、普段ガイドをしていてもなかなか経験できないほどの釣果に恵まれたと思います。自分でも驚くような釣果です。大型のヒラマサが釣れたことはもちろん嬉しいんですが、すべての魚を元気にリリースできたことがそれ以上に嬉しかったですね。キャッチ&リリースはとても大事なことだと思っていますので、これからも続けていきたいと思っています。2日間を通して改めて感じことは、やっぱりシマノテクノロジーは凄いな、ということ。20kg、29kgというヒラマサを掛けて、自分が巻きたいときに巻けるリールのパワーと巻きの軽さ。高負荷な状態ではドラグはロックしがちですが、そうしたときでも滑らかにラインを放出してくれる。根から引き離すために必要なパワーを引き出す強靭なブランクス性能を備えたロッド、潮波、高波といったラフコンディションでもしっかりアピールして誘ってくれるフラッシュブーストの威力。多くのアングラー、船長、技術者の皆さんが、日々、成功と失敗を繰り返し、いいものを作ろうと努力した結果として進化している道具です。みなさんのヒラマサゲームでも必ずいい手助けをしてくれるタックルばかりです。ぜひ自信を持って使ってほしいな、と思います」

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より長くヒラマサキャスティングゲームを楽しんでいくために、キャッチ&リリースはとても大事なこと、と田代さん。

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