2024/07/08
コラム
尺上イワナの特効薬「リフレイン45XSボトムスペック」
こんにちは、ルアー開発担当の“Michi”です。
2024年渓流シーズンもピーク。
ボトスペでの皆様の釣果の数々をSNSで拝見し、日々楽しませていただいております。
開発者冥利に尽きるというほど嬉しく思うこと
皆様の投稿を見ていると、大型イワナの釣果が多いように感じます。私自身、イワナが大好きということもあって、ボトスペの開発では日本各地、数々のイワナたちの反応を徹底的に観察し、設計にフィードバックしました。
なので、皆様が大イワナをボトスペで攻略される投稿の数々を見ると、
既にこのルアー自体の特性を深く理解され、性能を引き出していただいているのを実感します。まさに開発者冥利に尽きるというほど嬉しく思います。
今回は、皆様のSNS投稿にお応えする形で、尺上イワナの特効薬としてボトスペの設計に込めた思いを、書かせていただきます。
多くの場合は魚の目の前で「長く」誘えていない
「イワナは答えが早い」
これは、間違いないと思います。
ヤマメやアマゴに比べ貪欲にルアーを追い、一旦スイッチが入ると、何度もチェイスを繰り返します。一方で、こんなにアグレッシブな性格でありながら、先行者の後でも釣れるのも事実です。
これはなぜか?
これはひとえに、魚の目の前で「長く」誘えていないからだと感じています。一度スイッチが入ったイワナは、何度もチェイスしてくる反面、大型の魚や低活性の魚のスイッチを入れるためには、目の前で「長く」誘い続けることが必要なのです。
表層流をいち早く突破し、一枚下の層に喰らいつけるか?が、運命の分かれ目。
ボトスペを最初に使って感じるのは、
「レンジが入るだけで、こんなに長く誘えるのか!」
という感覚だと思います。
これは、川の断面方向の流速分布に起因します。概念図を参照ください。
(気になる方は「開水路 流速分布」で調べてみてください。大学の水理学で習う内容です。)
ボトスペの設計意図は、
表層の速い流れをルアーが流される前に突破し、いち早く遅い流れに到達し、かつ、水への食いつきが良いリップで浮き上がりを抑えることです。
これにより、表層流よりもはるかに長く「焦らすように」誘うことができるのです。
イワナ釣りでは「最終兵器」として自粛も
ボトスペは、イワナの反応を得るという意味では、私の知る限り、最高のルアーに仕上がっています。シングルフック化により、適度なゲーム性と魚へのダメージ軽減を狙っていますが、それでも釣れすぎる時があります。
ですので、私自身は、スローシンキング・フローティングミノーでゆとりをもって遊びつつ、
どうしても魚の反応を得たい時に登場させる、最終兵器の位置づけにしています。
(もちろん、活性の低い時期や、先行者の後を追いかける時などは、ボトスペにすがります。。)
イワナ狙いの本気セッティング
最後に、私自身がイワナを釣る時のセッティングを紹介します。
ボトスペはその自重ゆえ、軽いルアーに比べてファイトの途中でフックアウトすることが多いです。これは、魚の激しいローリングに対し、重いボディが追従しづらいため、
フックとリングとの結束部が可動域の限界に達しやすく、そこでフックアウトすると考えられます。
そこで使うのがスイミングフックなのですが、大事なのは、「楕円スプリットリング」を使うことです。
これも重いボディとの相性なのか、通常の円形のスプリットリングを使うと、ファイト中にアイがスプリットリングの隙間から抜けることが何度かありました。スイミングフックアイの糸を、硬く張りのある素材にすれば抜けにくくはなるのですが、フックの回転を妨げることになりますので、本末転倒です。細かいようですが、楕円スプリットリングを使えば、2重の箇所でアイを受けられるため、スイミングフックのリング抜けが劇的に改善します。
よろしければ、ご参考になさってください。
タックル&装備
【タックル】
リール:10ステラ C2000SHG
ルアー: リフレイン45XS ボトムスペック
メインライン:ハードブル8+ 0.6号
【装備】
ショートレイン:ゴアテックス ショートレインジャケット
バック&ベスト:ベースバックパック20L +ストリームメッシュベスト
この記事に関連するタグ一覧
関連記事
RELATED COLUMN