2024/06/21
コラム
番外編。干潟でKingFishを釣る(4/5)
こんにちは、入社6年目 “旅するフライマンY” です。
前回に続き、釣具部門の大先輩とトラウトフィッシングのメッカ ニュージーランドを旅してきた時の様子を紹介します。
今回は番外編で、干潟でキングフィッシュを狙って釣行した時の様子です。
ニュージーランドならではの釣りに憧れて。
ここからは番外編。トラウトの釣りからは逸脱してしまうがご容赦いただきたい。
ニュージーランドでは、タイトルの通り、KingFish、日本でいうヒラマサが干潟で釣れる。
学生の時に干潟でヒラマサを持つ写真を見てビビっと来たのがきっかけで、その時にニュージーランドに訪れ、釣り方を学び、もう3回目の訪問だ。
釣り方は簡単で、干潟を泳いでいる大きなエイを見つけるだけだ。
ヒラマサはそのエイに引っ付いて、エイの掘った穴の中から出てくる甲殻類や、驚いて逃げ出したヒラメなどの稚魚を捕食している。
海外の砂地のトレバリーの釣りではよくあるパターンであるが、このヒラマサも同様の行動様式を取っているようだ。
そんなヒラマサをポッパーやストリーマーなどの小魚を模したフライで狙っていく。
エイもそこまで警戒心もないので、近いときはヒラマサのすぐ真横を歩けることもあるほどだ。
ヒラマサのテイリング。岸際の騙し合い。
基本的にエイは潮汐に合わせて行動するため、それに合わせた釣りになる。
潮は中潮で、干潮から夕方の上げ潮で魚が入ってくるコースで待ち伏せをする。
すると300mほど先で、バシャッと水しぶきが上がった。
ヒラマサだ。
近づいていくと「ガボッ」っと水しぶきを上げて、まっ黄色の尻尾を出して砂底を掘っている。
また、周りを見渡すと何匹ものヒラマサが同じように、「ガボッ」「ボコッ」と尻尾を振っている。
日本ではチヌがこのような索餌行動を行い、“テイリング”と呼ばれるが、ヒラマサがバキバキの黄色尾びれを出してテイリングする姿は圧巻である。
日本ではまず見られないその姿に圧倒されながらもキャストを繰り返すが、まったく食ってくれない。
あまりにも食ってくれないので、よっぽど下を見ているのだろうと、回遊コースを予測し、ゆっくりフライを沈めて、ヒラマサが目の前に来るのを待った。
ヒラマサがフライの位置に差し掛かったタイミングで、あたかもびっくりして逃げ惑うヒラメを演出するかのように、ちょこ、ちょこと誘いを入れると、慌ててヒラマサが追っかけてきて、自分の足元でバイトした!
右手で思いっきりラインを引っ張りフッキングすると、リールが大逆転!脳に電撃が走る。騙しあいを制したのだ。
ギア比1:1。200m綱引き一本勝負。
だがここからもう一勝負。
ファーストランで100m。セカンドランでさらに100m。
まったく止まらない。
リールから無くなりそうな糸を前に自分から追いかけていく。
気が付けば胸元まで入ってのファイト。
そこでも寄せては離れてを繰り返す。
ギア比1:1のフライリール。
気持ちよくも気が遠くなるようなファイトが続く。
日も傾き始めたそのころに砂浜に横たわったのは、メーター弱。
約7~8kgほどの一匹。久々釣った大きな魚と、心地よい脱力感。
騙しあいに、200mの綱引きも制して、「釣った!」と心底思う1匹だった。
タックル&装備
ロッド:Gloomis NRX 9ft 9番
リール:9/10番サイズのフライリール
ライン:WF-9番
リーダー:50lbを6ft+30lbを6ftを継ぎ足す
フライ:ポッパー、ストリーマー#4/0サイズ
サングラス:STL101マットスモークグレー/ラスターオレンジ、イーズグリーン
ウェーダー:DS+4 ストレッチウェーダー ソックス
バッグ:バーサタイルサコッシュ
次回 : 帰路へ。便利グッズの紹介。(5/5)
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