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2023/03/28

コラム

トラウティスト憧れの地へ。 熟練のテクニックで操るカーディフの「リフレイン50HS」。

北海道は、トラウトフィッシングを楽しむアングラーなら訪れてみたいエリアのひとつ。広大で人の手が加わっていない自然が色濃く残る景色に目を奪われながら、その豊かさに育まれたトラウト達を渓流で探し求めることは、普段とはまた違った特別な感情が湧き起こるものだろう。そんな北海道を訪れたのは辺見哲也さん。培ったテクニックで北海道のトラウトをどのように攻略したのだろうか。

実は釣行回数が少ない場所。北海道ならではの難しさ。

唐突ではあるが「実は北海道での釣りって、そこまで経験が多くないんですよね」と開口一番で辺見さんは言葉を漏らした。辺見さんと言えば、これまで数多くのメディアに出演し、日本にとどまらず海外を含めて色々な場所で釣りの経験を重ねてきたはず。しかしそのイメージに反して北海道での釣行回数はそこまで多くないというのは意外だった。
その理由のひとつとして、北海道というエリアが広大であるが故に、ポイントを絞る難しさがあるという。トラウティストの北海道のイメージといえば、たくさんの川があって魚種も数も豊富。さらにはスレていないため、サイズも狙えるというイメージを持たれている方が多いと思う。「あたり前ですが、実はそんなに甘くないんですよ」と辺見さんが北海道ならでは難しさを教えてくれた。

トラウティストの憧れの地である北海道。広大なエリア故に独特の難しさがあると辺見さん。

メインで使用したカーディフの「リフレイン50HS」。多彩なテクニックにも高次元で対応する。

釣り場は小規模河川を選択。美しい紅葉に目を奪われながら。

季節は10月の中旬。色濃く染まった紅葉が美しい時期で、風がなびくとたくさんの枯れ葉が中を舞うような気候だった。肝心なポイント選びは、今回は辺見さんの知り合いの情報を基に、北海道の真ん中のエリア、いわゆる道央エリアを選択。山道をかき分けて釣り場へエントリーして実釣開始だ。その川は幅が狭く小規模ではあるが、所々に深場が点在しており、魚の気配は色濃く漂っている様子。後はルアーをどのようにアプローチしていくかがキモになるだろう。

小規模河川だが大型のアメマスも潜む。本命ポイントに対して周辺から丁寧にアプローチしていく辺見さん。

本命の深場を残してまずは手前の浅場から。フリップキャストで的確に狙ったポイントへルアーを落としていく。

操作性に優れたミノーが活躍。ポイントを丁寧に時間をかけて攻める。

いったん本命となる深場は残しておき、まずはそこに絡む周辺の浅場にアプローチする。その1投目。ルアーはカーディフの「リフレイン50HS」。これで細かいトゥイッチを繰り返すと、さっそく1投目からチェイスがあった。「あー、惜しい。でも反応はいいですね」そうしてひと呼吸入れた後に、もう一度同じコースにアプローチすると「喰った!」と狙い通りにヒットに持ち込んだ。いったいどんな魚が姿を現すのか。最初にネットインした魚はイワナだ。「頬の部分がすごくキレイですね。すごく鮮やかな紫色です」。このように魚の美しさに目を奪われるのも渓流釣りの魅力のひとつだ。北海道に来て幸先の良い1匹との出会いに自然と足取りも軽くなる。次はいよいよ本命の深場を狙っていく。

幸先よく釣れたイワナ。頬の紫色が鮮やかな1匹だった。

目の前で喰いあげてくる瞬間がはっきりと見える。その時の高ぶる興奮もこの釣りの魅力といえる。

強烈にミノーをひったくった魚とは。川の規模から想像できないサイズが登場。

事前情報では、この川にはアメマスもいるとのことだった。小規模な渓流であるが、ちょっとした深場に50cmを超えるサイズも潜んでいるというから、そこはさすが北海道といったところだ。そんな期待を胸にキャストを繰り返していると、ギラッと下から大きな影がルアーめがけて突き上げてきた。「ジジーッ!」とすぐさまドラグが唸る。これは大きい、その手応えから辺見さんは確信を持っている様子であるが、やり取りは実に冷静だった。そうしてロッドの反発力を活かしながら着実に体力を奪っていき、魚の抵抗が落ち着いた所でやさしくネットインに成功した。ネットに収まった様子からその大きさがすでに伝わってくる。その魚はなんとも見事な40cmクラスのアメマスだった。

水深のある本命ポイントで狙い通りにヒット。大型の手応えに緊張感が走る。

狭い川幅を縦横無尽に走ったパワフルなアメマス。それを冷静なやり取りでネットインした辺見さん。

感謝を忘れない気持ちが産んだ出来事。偶然には思えない帰り際の天恵。

アメマスに「ありがとう」とお礼を伝えて優しくリリース。ルアーフィッシングはここまできっちりやってこそ。魚が元気に帰って魚釣りという遊びは完結すると辺見さんは強く語る。魚への思いやりを忘れない心持ちはまさにプロアングラーの姿であった。
辺見さんの渓流釣りでのスタイルは、アップクロスでもダウンクロスでもポイントに対してじっくりと時間を掛けながら攻めていくのが特徴だ。トゥイッチは細かく竿先を小刻みに動かすような操作方法で、時折タダ巻きも加えたりと、魚の反応を1投ごとに確かめていくようなイメージで使用していた。そんな多彩な操作にも難なく対応したのがカーディフの「リフレイン50HS」。この後もヤマメやイワナなどを釣果に加え、納得いく釣行になった。その帰り際、脱渓するタイミングで吹いた乾いた風が大量の落ち葉を巻き上げて渓流へ散らしていく。自然への感謝を忘れない辺見さんだからだろうか、その落ち葉はまるで、辺見さんを祝福しているかのうようだった。

その後はヤマメも追加した。錆びがかった色が特徴的な1匹。

旅はまだまだ終わらない。最後に訪れたニジマスのドラマ。

その日の夕方を前にして、違う川の釣り場にエントリーした辺見さん。今度は先ほどとは打って変わって開けた上流域の釣り場にエントリーした。こうしてポイントを釣り歩いていくと、なんとそこにはクマと思われる足跡を発見。旅を感じさせる出来事に目を奪われそうになるところ、目の前の深場を集中して攻めると「喰った!」とフッキングが決まった。その直後、激しく跳躍する姿は紛れもなくニジマス。無事にネットインした所でほっと胸をなでおろした。「北海道らしくニジマスで締めくくれましたね」と釣果にも納得の様子。最初こそ釣り場の選定に不安があったものの、結果としてはこれ以上ないとも言える、釣り旅となったのではないだろうか。こうして辺見さんの北海道での釣行は幕を閉じた。

最後のポイントでさらにドラマが待っていた。激しく跳躍するニジマスの姿に思わず興奮する。

鋭い眼光から果敢なファイターであった様子が伝わってくる。旅を締めくくるにふさわしいニジマスだった。

プロフィール

辺見 哲也 (へんみ てつや)

[インストラクター]

東京湾をベースに、プラグを戦略の中心としたシーバスゲームを構築するプロフェッショナルアングラー。渓流のトラウトゲームにも精通しており、プラグのアクションや性能を引き出すことに長けている。

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