2020/09/14
コラム
無限の可能性がひとつひとつ現実に! フラッシュブーストの進撃は止まらない。
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ルアー業界を震撼させた2019年のフラッシュブーストデビュー。エポックメイキングな新機構は、さらなる進化、そして深化を遂げ、新たなルアーシーンへと活躍の場を広げつつある。2020年、想像さえできなかった多くの出会いが記録されるかもしれない。
2020年秋冬 フラッシュブースト搭載モデル
常にアピールし続ける!いままでにないシステム、フラッシュブーストの完成
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放っておいても動きを出すルアーが欲しい。フラッシュブーストの開発は、インストラクターたちの現場の声からスタートした。リールを巻かなくても自発的に動く、もしくはアピールし続けるルアーが完成すれば、それは必ずや釣果につながる。インストラクターたちの声を耳にした開発陣は奮起した。
開発スタッフのひとりが、キーホルダー型の方位磁石にヒントを得た。オイルが充填された球体の方位磁石で、内部に矢印が置かれ、それがくるくる回るという構造のものだった。ルアーの内部で何かが動く構造。しかもそれが光を発すれば、ボディが動くことと同様の効果が期待できる。トライ&エラーを繰り返し、反射板を小さなスプリングで吊るす構造を思いついた。スプリングの弾性を利用すると、細かい振動が得られ、設定次第ではそれをコントロールすることもできる。基本構造は決まった。
できるだけ多くのフラッシングを得たい。最大を目標に、反射板の大きさ、形状を最初に決定した。最大面積を決めたうえで、ウェイトを含めた反射板の重量から、どのような強さのバネで吊るすのがベストなのか?試行錯誤の結果、ターゲットによって異なるフラッシングの最適化と必要十分な耐久性の確保を成し遂げ、2019年、フラッシュブーストは完成した。
魚類だけでなくイカにも効果を発揮するフラッシュブースト!
業界を揺るがす画期的なシステムとして登場したフラッシュブースト。搭載されたルアーたちは大活躍、各地のフィールドで多くの実績を積み上げていった。しかし、開発陣はこれに甘んじることなく、よりシステムを熟成、2020年にリリースされるルアーたちへの搭載を進めていった。
いくつかの変化もあった。システムとしての大きな進化は、より反射板が大きくできるようになったことだ。フラッシュブーストは反射板とそれに付けられたウェイト、反射板を支えるバネの強さ、この3つのバランスで成り立っている。そのバランスは非常に繊細なものだが、設計データの蓄積により、以前は不可能だったサイズの反射板を搭載することが可能になったのだ。対象魚や釣りの特性を考慮したうえで、必要性に応じて最大サイズの反射板が採用されることとなった。
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これまで以上の大きさの反射板を搭載できるようになったことは、フラッシュブーストの大きな進化のひとつだ。
たとえば、2019年モデルのオシア ヘッドディップ200Fフラッシュブーストでは一枚の大型の反射板を搭載することが技術的に難しかったが、オシアバブルディップ220FFBでは一枚の反射板の採用を実現。これによりポッピング後の泡の中でもしっかりしたフラッシングを出すことが可能になっている。
布を被せることによりフラッシング効果が減じられてしまうエギ、セフィア クリンチFBにも、本体の全面に近いサイズの反射板を内蔵することができた。広大なサーフを舞台とするヒラメ用ミノー、熱砂ヒラメミノー135F/S FBでもアピール力の最大化を目的に、最大サイズの反射板を採用している。
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2019年の11月、オシア ヘッドディップ200Fフラッシュブーストによって仕留められた玄界灘の22kgのオオマサは、鈴木斉さんのレコードフィッシュとなった。
着色した反射板の登場もエポックのひとつだ。具体的にはオシア バブルディップ220FFBの全6色のうち2色にグリーンカラーの反射板が採用されている。これはマグロに特化したカラーであり、各地の実績カラーを参考にしたものだ。 より耐久性も向上した。すでに工業製品としての品質は十分に確保されているが、より以上の耐久性の向上が確認されている。これにより破損の心配をすることなく、これまで以上にガンガン使ってもらえる、と開発陣は胸を張る。
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オシア バブルディップ220Fフラッシュブーストに搭載されたグリーンカラーの反射板。カラーバリエーションは今後も増えていく可能性が大きい。
2020年の秋冬シーズンに登場するアイテムのなかで最注目は、セフィア クリンチFBの登場だ。魚類に対しては驚愕の効果を発揮したフラッシュブーストだが、これがイカ類に効果があるかどうかは誰にも分からなかった。エギへのフラッシュブーストの搭載は新たな挑戦であり、イカが逃げたり抱かない可能性もある状態からのスタートだった。しかし、テストを繰り返すうち、当初、懐疑的だったインストラクターたちの考え方を大きく変えるほどの釣果を叩き出した。 セフィア、エクスセンス、熱砂、オシア。4つのブランドで、フラッシュブーストを搭載した2020年秋冬モデルが、計5アイテム登場する。
拡がり続けるシーンのなか、新たなフラッシュブーストが搭載されたルアーたちは、アングラーに大きな驚きを与えてくれるはずだ。
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結果、これまで以上の大型の反射板を内蔵した セフィア クリンチFBは、十分過ぎる手応えと 自信とともにデビューを迎える。
Voice of Anglers
Sephia Clinch FLASHBOOST × 湯川マサタカ
鱗が反射する光やエラが動いている状況を、再現できているのかもしれません
セフィア クリンチFB、メチャクチャいいですよ。最初のテスト釣行のとき、まずは反射板の効果を試したいということで、色がなく布も巻いてないヌードのクリアボディを使ったんです。それでいきなり凄い釣れたんです。寄ってきたイカに対して普通のエギと一緒に入れても、断然フラッシュブーストのほうを抱く。これにはビックリしました。足元でシャクっていたセフィア クリンチFBに、遠くからイカが寄ってきて抱いたなど、驚くような反応が結構ありました。
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他の魚の反応もいいんです。フィッシュイーターということではイカも一緒ですからね。触手だけでなくしっかり抱くことも多いのもセフィア クリンチFBの特長です。
基本的にはデイゲーム、光量がある条件での釣りに効果があると思いますが、ナイトゲームでも十分に活躍しています。とくに常夜灯の周りでの釣りでは強いですね。とにかく生命感が凄い。動かさなくてもずっとキラキラとアピールします。鱗が光ったり、エラが動いている状況を再現しているのかもしれません。 来シーズンの春イカ攻略での活躍に期待したいですね。置いておくだけでアピールできるので、よりスローな攻略が可能になると思います。デカイカ狙いには期待大ですね。
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Sephia Clinch FLASHBOOST × 富所 潤
いままでのエギには反応しなかった、そんなイカが反応してくれる!?
フラッシュブーストを搭載したエギの開発は、初めての試みだけに不安もありました。でも、テストの最初の段階でまったく問題ないということは、すぐに分かりました。エギそのものが止まっていて、内部からフラッシュを発するということが、鱗がキラキラしている状態を演出しているのかもしれません。エサとして認識、警戒せずに抱いてくれる、という実感がありますね。
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アピール力を生かした速い展開での釣りに効果があるのはもちろんですが、スローな展開でも活躍すると思います。活性が低い状況では、イカが近づいては来ても抱かず、付かず離れずということがよくあります。こういうときは何もしないことがキーワードになったりすることが多い。セフィア クリンチFBは動かさなくても誘ってくれるので、抱きが悪いときにこそ威力を発揮してくれるかも知れませんね。
フラッシュブーストは構造的にまったく新しいシステム。それだけに、これまでのエギで釣れたイカはもちろん、いままでのエギには反応しなかったイカが、反応してくれるかもしれません。今後、どんどん試していくことで、新たな可能性を見つけていけると思います。発見は必ず出てくると思うので、その部分に大きく期待したいですね。
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EXCENCE Silent Assassin 129F/120F 140F/140S FLASHBOOST × 鈴木 斉
どんな状況でもアピール力を発揮してくれるところが強みです
エクスセンスサイレントアサシン129F/S FB、140F/Sは、エクスセンスとしては第3弾となるフラッシュブースト搭載ミノーです。新しい時代に対応すべく、いずれもミノー自体のアクションがこれまでのエクスセンスとは異なりますが、フラッシュブーストは当然搭載します、という感じですね。
129、140mmという長さは、サーフ、磯、河口で多用するメインサイズ。大場所では魚を引き寄せる力があるルアーは、大きな武器になります。フラッシュブーストはとても頼りになります。とくにサーフや磯などで波が上がり、ルアーが持ち上げられたような状態では、通常のミノーだと動きが出にくいんですが、こんなときにも有効です。ルアーは動かなくても、フラッシュブーストが煌めいてくれるので、ヒットチャンスを逃さない。どんなときでもアピールしてくれるところが強みです。
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また、129、140mmはフィールドを問わず、デイゲームで朝マヅメ、夕マヅメにも使いやすいサイズです。小刻みなキラキラ系のフラッシュブーストが光量の少ない状況でも魚を引き寄せてくれます。飛距離が出て、水噛みがよく、なおかつ高速で巻くことができるので、シーバスをメインに、ヒラメや青物にも対応できるミノーですね。
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熱砂 HIRAME MINNOW 135F/135S FLASHBOOST × 堀田 光哉
内部の反射板を限界まで大きく!とリクエストしました
熱砂ヒラメミノー135F/S FBは、フラッシュブーストが搭載された初のサーフ用ミノーです。フラッシュブーストのアイデアは間違いなく凄い。これをヒラメ用にと考えたとき、僕からは内部の反射板を限界まで大きくしてください、とリクエストしました。フラッシュの効果を最大限に発揮しようとするなら、大きければ大きいほどいい、という発想です。結果的には強度面、技術面をクリアしたうえで最大サイズになったと思いますよ。
明らかに強いフラッシングが効く、というシチュエーションはあると思います。僕としては動いているときより、やはり止めているとき、つまり浮き上がるとき、沈んでいくときに威力を発揮すると感じています。レンジキープのため、フォールしたり、浮かせたりして軌道を修正するときがよくあります。そうしたときにもよりバイトチャンスが生まれると思います。
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ただ、フラッシュブーストもローテーションアイテムのひとつであることは理解してほしいですね。喰わせの要素のひとつ、ということ。効果的な状況は一定ではないので、状況に合わせて試していくというのが基本になると思います。なるべく多くの機会を作って試し、効果的な状況を探していってほしいと思います。
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OCEA BUBBLE DIP 220F FLASHBOOST × 鈴木 斉
止まっているときはもちろん、水中でより光を拡散してアピールする
動いているときに喰ってくる、ということが少ないのが、クロマグロ、キハダを問わずマグロ系のバイトの特長です。喰わせの間が必要で、ジャークしてアピール、それから止めることが大切。水面でルアーが揺れているときにアタックしてきます。フラッシュブーストを搭載しているルアーのように、止まっているときに光を放ち続けるルアーはほかにはありません。その分、フラッシュブーストの効果は非常に大きいと感じています。
止まっていても光を発してくれること以外にも、フラッシュブーストには利点があります。水中にダイブしたときに水中で光が拡散されることです。これが広範囲に強烈にアピールする、と考えています。魚の目線を上に持ってくる役割は非常に大きいと思う。水中で横にギラっとヒラをうったときに、強烈に周囲のマグロを引き寄せているように感じますね。
フラッシュブーストを搭載したルアーでは、青森のテスト釣行ではけっこうクロマグロを釣っています。僕だけでなく開発スタッフもモンスターをキャッチしています。実績は十分あります。止まっているときに光を発して誘う、水中でより光を拡散する、というほかのルアーではできない2つのアピール力は大きな武器になっていますね。
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WEB LURE X MOVIE
【大迫力バイトシーン】シマノ フラッシュブースト PV
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