2023/06/06
コラム
小型ジョイントミノーの概念が変わる。高い遠投性能&アキュラシー性のソアレ アーマジョイント60S アーマブースト
独自のジョイント機構、アーマブーストを60mmのコンパクトミノーに搭載。それがソアレ アーマジョイント60S アーマブーストだ。飛距離とアキュラシーが約束されたジョイントの小型ミノーの強みとは。ライトゲームのスペシャリスト、新保明弘さんに解説してもらった。
飛ぶだけでなく、一発勝負のピンスポットでもミスらないトラブルレス性も強み
ソアレ アーマジョイント60S アーマブーストは、ジョイントの新機構「アーマブースト」が搭載された小型ミノープラグだ。アーマブーストはジョイントルアーの弱点である、キャスト時のルアーの回転を抑える事ができるのが特徴。それにより、遠投性能とアキュラシー性能がアップしている。
「小型のジョイントミノーは昔からあったんですが、やはり飛距離が出ないのでどうしてもソルトでは使いにくかった。でも、それを克服してくれたのがアーマブーストのジョイント機構です。キャスト中の飛行姿勢が安定して、ジョイントルアーとは思えない飛距離を出すことができますよ。飛ばしやすいということはアキュラシーも上がるので、ピンポイントにも正確に打ち込むことができる。投げてもらえばわかるかと思いますが、本当に普通のミノー感覚で投げることができます。キャスト中にルアーがラインを拾うというトラブルもなく、ストレスなく使えますよ。普通のジョイントルアーだったら、横風が吹いたりするとクルクル回って変な方向に飛んだり、ライン絡みが多発すると思います」
ライントラブルの心配がなく、キャストのアキュラシーが高いということは、ここぞというピンスポットでの喰わせにも効果を発揮する。
「ここを通せば食うっていう一発勝負のような場所ってありますよね。一投で勝負が決まるピンスポットで、もしルアーがラインを拾って動かなくなったらポイントは潰れてしまいます。このルアーならライントラブルの心配がないので、一発勝負のピンスポットにも入れていけるんです。
ジョイントだから投げにくいとか使いにくいということは全くないんで、ぜひ使ってみてください。一度投げてもらえれば、ジョイントなのにこんなに飛ぶんだって驚くはずですよ」
ソアレ アーマジョイント60S アーマブーストは、独自の機構により、飛行時の姿勢が安定している。そのため、従来のジョイントルアーの弱点であった飛距離の短さを克服。狙った場所へ、確実にルアーを送り込むことが可能となった。
小型ベイトを捕食するフィッシュイーターのほとんどがターゲット
ソアレ アーマジョイント60S アーマブーストの全長は60mm。ライトゲームの多くの対象魚のベイトフィッシュとなる大きさだ。このルアーのターゲットになるのはどんな魚だろうか?
「小型のベイトフィッシュを食べる魚のほとんどの種類を釣ることができます。具体的にはメバル、セイゴ・フッコ、カマス、クロダイ、カサゴやムラソイ、小型のヒラメやマゴチなど。シャローに入ってきた小さいベイトを追う魚にはてきめんに効きますね」
使うべきシチュエーション的には、ライトゲームで狙う全てのシチュエーションで使うことが可能。堤防・漁港周り、河川・河口、サーフ、ゴロタ、ちょっとした磯場など、場所は選ばない。
「マイクロベイトパターンにも有効で、シーバスが小さいハクなどを食べているときにも強いと思いますよ。ヒラメが表層付近で小さいベイトを食べている時もありますし、そういうときはこのルアーを投げてみると良いかも知れません。細かい波動が連続して出るので、ベイトフィッシュが多い状況でも、ルアーの存在感を魚にアピールして、ルアーにバイトさせる力は強いと思います。エサが多い場合にルアーをなかなか選択してくれないことも多いんですが、このルアーの波動でルアーを選んでくれると」
メバル狙いの場合、多くのシチュエーションでジグヘッドリグがメインとなるが、そういうときにもこのルアーをローテーションに組み込むことがある。
「いきなりワームを入れるんじゃなくて、まずアーマジョイント60Sアーマブーストを通すことでメバルを上のレンジに興味をひかすことができる。ティーザー的な役割ですよね。食い気のある魚はそのまま食うし、それでダメならジグヘッドリグにローテーションする。上に興味をひかせておいて、次にワームで食わせるというパターンです」
ゴロタの隙間に真上から直接ルアーを入れて泳がせる。狙っているのはムラソイだ。こういう使い方をしてもラインが絡みにくいのがこのルアーの特徴。
磯場のサラシでグッドサイズのシーバスをキャッチ
伊豆半島のとある磯場にやってきた新保さん。夕マズメからの下げを狙って釣りを開始する。これまでも何度も通ってきたエリアだけに、地形や魚の出入りのタイミングなどは熟知している。
「尺メバルを狙ってみますが、今はまだ水温が高いのでちょっとギャンブルです。銀色の魚が釣れちゃうかもしれませんね」
磯に波のうねりが当たりサラシを形成している。その沖に向かって伸びているシモリに向かってソアレ アーマジョイント60S アーマブーストをキャストし、スローリトリーブで巻いてくる。するとナイスサイズのシーバスがヒット。
「シーバスが食うんじゃないかなぁと思ってたら、やっぱりシーバスでしたね。スリリングな引で楽しませてくれたし、嬉しい1匹です!」
狙いの尺メバルではなかったが予想通り?の釣果に新保さんも納得。
大型のゲストがヒットするのはライトゲームでは日常茶飯事。余裕の表情で焦らず対処。
ヒットルアーはソアレ アーマジョイント60S アーマブースト、カラーはNチャートCANDY。尺メバルではなかったが、嬉しい釣果に変わりはない。
幅広い状況で活躍するジョイントならではのクネクネアクション
ソアレ アーマジョイント60S アーマブーストのアクションは、ジョイントルアーならではの前後のボディをクネクネと揺らしながらのスイミングアクションだ。
「アクションは、トウゴロウイワシやナミノハナなど小さいベイトが細かくブルブル動く様子にそっくり。ルアーのリトリーブ速度でアクションの強弱がつけやすいルアーになっていて、ゆっくり巻けばフワフワと弱いアピールで動いて、やや速度を上げればブルブルと強い波動になります。おすすめの巻き速度は、リップが水を掴んでルアーが泳ぎ始める瞬間の速度域。手元にプルプルと振動が伝わってくるくらいの速さで、そんなに難しくないですよ。比較的穏やかな海で、メバルなどを狙うにはこれくらいの速度が良いでしょう。ちょっとした磯場でサラシの中を巻いてくるような場合は、やや速めに巻いてきても大丈夫です。一投の中で、スローに巻いてきて、一瞬リールを素早く一回転させてブルっと動かしてそこを喰わせのタイミングにする、というのも効果的ですね。他にも、流れのある場所でドリフト気味に流して使う、というのも効果的ですよ。バチ抜けの時のシーバスにはかなり効くんじゃないでしょうか。ジョイントのクネクネした動きは小さいバチにそっくりですしね」
このルアーはシンキングで、1秒に約22cm沈んでいくように設計されている。
「着水してからすぐに巻き始めれば、だいたい30〜50cmの層を引いてこれると思います。あとはカウントダウンとロッドの上下でレンジを調節していってください。浅い場所を巻きたければ、着水後にすぐにロッドを立てて巻き始めればOKです。リップ付きのルアーなのでやや足場が高い場所でも使いやすいし、足元で八の字を描いてチェイスしてきた魚をバイトさせることも可能。ジョイントルアーですが、八の字パターンでも絡みにくいですよ」
ジョイントであるということはバラシにくさにも一役買っている。ボディの前後がフレキシブルに動くので、絡みつくようにフックアップしてくれる。
状況に合わせて使い分けられる10色をラインナップ
カラーは全10色。ベイトフィッシュ系やアピール系、そしてクリア系が多数ラインナップされているのが特徴だ。
「ベイトフィッシュ系は小魚が見えるような場合に。水が濁っている場合はチャートやキャンディ系を使ってもらえれば良いと思います。チャート系はクリアなエリアでも釣れることが多いので、ぜひローテーションに入れてもらえたらと思います。そしてクリア系は水が綺麗なところや、エビを捕食している場所で強いですね。あとはグローカラー。ヘッドライトを当ててから使ってもらえば、ブルブル動くのでワームとは違ったグローの光り方でアピールしてくれますよ」
小魚系、アピール系、ナチュラル系と、シチュエーションにマッチさせるために数色を用意しておきたい。
サイドがフラットになっているので、スケールブーストの視覚的アピールはかなり強い。
オススメは76レングスのライトゲームロッド
ソアレ アーマジョイント60S アーマブーストを使用するのに新保さんは2タックル用意。その使い分けとは?
「やや大型の魚がヒットする可能性がある場合には、ロッドはソアレSS S76L-S。長すぎないのでピンスポットへのアキュラシー性能も高いですし、パワーもある。メバルだけを狙いたい場合や、弾きやすいバイトのセイゴをメインに釣りたい場合はソアレXR S76UL-S。ティップが入りやすいので、小さく吸い込むようなバイトもしっかり乗せてくれます。なので、パワーが必要ならソアレSS S76L-S、より柔軟性を重視したいならソアレXR S76UL-Sという感じですね。どちらのロッドも、不意に大型の魚が掛かっても安心のパワーもありますし、ラインはPEの0.4〜0.6号を入れてますから、ゴロタ場で70cmクラスのヒラスズキが掛かっても獲ることができますよ。ちなみに、アーマジョイント60Sはエギングタックルでも使うことができます。エギングをしていて、メバルが釣れそうだなとかシーバスがボイルしているなという場合にこれを投げるというのも楽しいですよ」
突き詰めればタックルにも細かい使い分けが必要になってくる。一方で、7gのプラグが使用できるロッドであれば、ライトなシーバスロッドからエギングタックルまで、幅広く対応可能とも新保さんは語る。
使用タックルその1
- ロッド:ソアレSS S76L-S
- リール:ソアレXR C2000SSHG
- ライン:ピットブル8+ 0.6号
- リーダー:セフィア マスターフロロリーダー12ポンド
使用タックルその2
- ロッド:ソアレXR S76UL-S
- リール:ソアレXR C2000SSPG
- ライン:ピットブル8+ 0.4号
- リーダー:ソアレリーダー EX フロロ 5ポンド
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