2024/06/14
コラム
トラウトシーンに必要不可欠。「わたらせ樹脂工房」との別注花梨ハンドルノブ制作始動。
いつもTROUT MEETINGへお立ち寄り下さりありがとうございます。
カーディフ宣伝担当のいしどじょうです。
トラウトシーンに無くてはならないもの
どんなものを企画したらカーディフファンの皆さまに喜んでいただけるか、カーディフの世界観を構築していくにあたり何が足りないか、そういった視点でトラウト関連の物販品を考えていた時、過去にカーディフファンの心を掴んだ「夢屋」の花梨ハンドルノブを思い出した。
「そういえば夢屋から花梨ハンドルノブが無くなったな…。でもトラウトシーンでは無くてはならないよな…。」
そんなことを考えながら、自分がプライベートで使っている「わたらせ樹脂工房」の花梨ハンドルノブに目をやった…。
そして「これしかない」と思い、すぐに先方へ連絡した。
最後の打合せは工房にて。
最終調整に向けて大きく前進。
2024年某日。
群馬県桐生市にある、わたらせ樹脂工房の工房へ向かった。
目的はカーディフ別注花梨ハンドルノブの制作についての打合せ、そしてそのこだわりを現場に赴き見せていただくこと。
普段使っている花梨ハンドルノブが作られている現場に行き、そしてその職人の方から話を伺えるなんてワクワクする出張だ。
実は2023年以前から話が進んでおり今回はほぼ最終調整。
別注仕様のデザイン、最終の色味、数量、等々確認することは多い。
今まで富樫さんとはメールと電話のみのやり取りだったが、今回工房へお邪魔して顔を合わせて話をすることで、より一層お互いの認識を合致させ良いモノづくりに向けて前進した気がした。
精緻なハンドメイド品。
完成度の高さに納得の職人気質。
工房に着くと富樫さんが出迎えてくださった。
中では絶賛木材を切削中、そして納品物の細かい確認作業。
ハンドルノブの制作歴はもう14年にもなるという。
わたらせ樹脂工房のハンドルノブは右巻き用と左巻き用にラインナップが分かれている。右巻き用と左巻き用では形状が異なり、リーリング時によりフィットするよう調整されていて、これも富樫さんが長年ハンドルノブ制作に携わってきた中でのこだわりの一つだ。
そしてハンドルノブへの独自の高耐久仕様のフィニッシュ加工。
外観をつかさどるだけでなく、ノブ自体の耐久性や耐滑性をも上げるもの。まさに「機能美」という表現がふさわしい。
取り扱い杢種の多さにも驚く。
紅、紅白の花梨瘤はもちろん、アカシア瘤や葡萄杢、樺瘤などなど。
スタビライズドウッドの展開もあり杢種を決めるのにかなり迷った。
どれも貴重な杢で最近は調達も一苦労とのこと、しかも原材料費の高騰でなかなか数量確保も難しいようだ。
それだけ貴重な杢を使用しているにも関わらず驚くのがその価格設定。
私も数年前に初めて「わたらせ樹脂工房」の花梨ノブを購入した時に、1万円を切る価格設定でビックリ。
富樫さんにその話をすると、「価格は自分が(お客様目線で)手に取りやすいように設定している」とのことで、利益重視ではなく、より多くのお客様に自社製品を手に取ってもらうことに重きを置いての価格設定だ。
工房内には至る所に富樫さんの厳しい検品からはねられた、いわゆるNG品が転がっていた。
私のような素人が見てもどれも素晴らしい出来に見えたが富樫さんから見ると、微々たるヒビ割れや瘤の入り方などがアウトとのこと。
「特にヒビ割れは破損に繋がり、購入後のお客様の印象として「壊れた」という事実しか残らないじゃないですか。だからこそやり過ぎくらいに細かな工程を経て完成品を目指しています。長持ちし過ぎるのが良い意味での悩みですかね(笑)」と語ってくれた。
そのNG品の数がとんでもなかったため、わたらせ樹脂工房のハンドルノブがなぜここまで高品質であり、全国のプロショップに支持されているかが分かった気がした。
ハンドルノブは一期一会。
杢ならではの温もりを感じて欲しい。
富樫さんからノブ制作のこだわりを聴きながら工房を案内していただいていると、あっという間に時間が過ぎて行った。
改めて本題のカーディフ別注花梨ハンドルノブの進捗や試作品の状況を見せていただいた。
多種多様な杢種からずっと迷っていたが、まずは第一弾ということで「花梨」を選択。
紅と紅白の2種類で、左巻き用と右巻き用(右は少量)の試作を進めている。
あとはこれにカーディフ別注要素をどう入れるか、ここもシンプルながらこだわりたいところ。
概ね決まってはいるがここはお楽しみということで伏せておきたい。
杢を使ったハンドルノブは2つと同じものが無い、まさに一期一会の傑作。
今回の花梨ハンドルノブは、わたらせ樹脂工房の最高品質の別注品。
職人が目利きした杢の美しさや紅白の色合い、樹脂や金属には無い杢ならではの温もりをお楽しみ下さい。ぜひ皆さまの愛機、スピニングリールに。
『どんな魚をどんな道具立てで釣るか』
趣味の釣りだからこそ、釣れなくても良い、お気に入りの道具立てでフィールドへ立てばそれで満たされるような、そんなGo Slowなマインドで今シーズンも愉しみましょう!
おそらく2025年のどこかで皆さまの元にお届けできると思います。
販売方法についても、できる限り公平になる方法を模索中です。
「わたらせ樹脂工房」との別注企画、反響が大きいようでしたら第2弾、第3弾と企画しますので、ぜひぜひ皆さまの声を届けて下さい!
それではお楽しみに!
タックル&装備
カメラ:α6400(SONY)
レンズ:19mm F2.8 DN (SIGMA)
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