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2024/05/13

コラム

4日目。歩いたその先はパラダイス(3/5)

4日目。歩いたその先はパラダイス

こんにちは、入社6年目 “旅するフライマンY” です。
前回に続き、釣具部門の大先輩とトラウトフィッシングのメッカ ニュージーランドを旅してきた時の様子を紹介します。
足場の悪い釣り場をひたすら歩いて進むと、なんとそこはパラダイスでした。

1日中釣り歩いて楽しむプラン。

4日目に訪れた川はレインボーの川だ。この川はイージーにいいサイズのレインボーが釣れてくれる。

ただ、難点は入渓点から5㎞程歩かなければならない。往復の行程も20㎞を超える。

朝8時、入渓点に到着し、ゆっくり支度をする。
丸1日の釣りになり車には戻ってこられないので、昼飯に作ったサンドイッチにナッツとバナナ、水1Lに念のため予備のロッドとラインを持っていく。

いつもよりちょっと重い荷物を背負って、歩きにくいニュージーのタソックの河原をずんずんと歩いていく。
行きは魚で頭がいっぱいなのですぐに入渓点までついてしまった。

タソック生い茂る草原をひた歩く。足場は悪くしんどい。でも魚のためなら…

タソック生い茂る草原をひた歩く。足場は悪くしんどい。でも魚のためなら…

今回は川の規模に合わせてGloomis NRX+の9ft4番に6番ラインのセッティングで手前をテンポよく釣るセッティングにした。

日本では本流をヤマメやアマゴの釣りに使用しているが、ニュージーの魚に対して力試しだ。

テンポよく釣るため、リーダー+ティペットはトータルで16ft。先端には8番のパラシュートを結んだ。

最高のロケーション。

最高のロケーション。

青い空の下、広い草原を流れる川をどんどん釣りあがっていく。

ちょっとした深みがあれば大鱒の姿が見えて、フライを投げ込むと水面が割れる。

大先輩と2人、ワイワイガヤガヤ、ニコニコニヤニヤしながら、日本では考えられない時間を楽しんだ。

フライを投げ込むたびに反応してくれる魚たち。歩いてきた疲れなんてすっかり吹き飛んでしまった。

フライを投げ込むたびに反応してくれる魚たち。歩いてきた疲れなんてすっかり吹き飛んでしまった。

数を釣って余裕も出てきたので、思いっきり曲げたり緩めたりして、普段できないことを沢山試した。

NRX+も4番だけどバットがしっかりしているので60㎝クラスなら難なく寄ってきた。
やはり有利な点はライトな分深く曲がるし、ラインが4番で比較的細く抵抗が小さいので、細軸のフックでも比較的やり取りがしやすい。

日本でも北海度の中・小規模河川でとても使いやすいと思う。
終盤の淵では、「ガッポンッ!」とレインボーよりも黄色く大きな頭が6番のパラシュートを丸のみにした。
あまりにもその絵は鮮烈で、頭に電撃が走るような感覚に痺れた。

いつもよりトルクのある引きに上がってきたのは黄金の魚体に、鮮やかな赤い斑点が印象的なブラウンだった。
大先輩も最後に美しいレインボーを釣って二人とも満足し納竿した。

大きな口を上げて食ったブラウン。色鮮やかな1匹だった。

大きな口を上げて食ったブラウン。色鮮やかな1匹だった。

帰り道は12㎞。3時間の道のりをウェーダーで。

時計を見ると17時。
ここから入渓点まで大体3時間かかる。距離にして12㎞程。
よい釣りをしようと思うとやっぱりそれなりに労力はかかるのが定めだ。

歩く距離が長いときは多少寒くともゲーターにすることも多いが、今回はウェーダーで挑んだ。
ペースよく歩いていくにはウェーダーはごわついてややわずらわしさがあるが、今回「DS+4 ストレッチウェーダー」をこの長距離歩行に試してみた。

タソックの草原や石ころの上などの悪路や、牛に道を阻まれたりしながら、同じような景色の中どんどん歩いていく。
結構なペースで歩くもフィット感もよく、ストレッチ性も高いため、ズボンのように本当に違和感なく快適に歩くことができた。

また、透湿性も非常に高く、蒸れ感も特に少ないと感じた。
おおよそ20℃くらいの気温ではあったが、1日歩きっぱなしでも1回も脱ぐことなく、不快感なく過ごせた。

日本の渓流やこのニュージーランドの釣りにはバッチリだ!と思わされた。
歩く釣りが好きな人たちにはきっといい相棒になってくれるはずなので是非お勧めしたい。

行く道を阻む牛さん。威圧感はすごいが臆病なのかすぐに逃げていった。

行く道を阻む牛さん。威圧感はすごいが臆病なのかすぐに逃げていった。

6日目。やっぱりピーカンは最高

6日目は念願のピーカンとなった。

サイトフィッシングをしてくださいと言わんばかりの天気。
午前中は湖のインレットの釣りを楽しみ、午後は2日目に訪れた川に来た。

要所で魚が見えるが、やる気のある魚は限られる。
岸際に近いところでふらふらしている魚を見つけたので、草に引っ掛からないようにタイトループでキャスト!
アスキスはティップまできっちり曲がるため、このあたりの繊細なキャストには抜群だ。

わずかにスラックを残したループは一発で最高の所に落ちた。
そのままフライが流れると、揺らめく魚体はゆっくりと浮上して「バフッ!」っとフライを丸のみにした。時が止まったような感覚に襲われる。

魚が沈み込んだところで思いっきりアワセた。
手に伝わる重量感に「よっしゃ!食った!」と小さく叫ぶ。

パワフルな魚に、何度も寄せては離れてを繰り返す。本当に粘り強く、腕がパンパンになってきた。
もう勘弁してくれと、やっとのことで上がってきたのは、この川らしい丸々としたブラウンだった。

雲一つない晴天の下に横たわる魚体に感無量。
サイズは63㎝だったが、とにかく丸々としたグッドコンディションのブラウンだった。

この一匹がニュージーランド釣行の最後のブラウンとなった。

晴天の中、最高の一匹になった。

晴天の中、最高の一匹になった。

最高の一匹を仕留めて、川の釣りは終了した。
ここからは飛行機で南島北部へ向かい、ソルトフライフィッシングを楽しんだ。

タックル&装備

ロッド:Gloomis Asquith Global 9ft 6番/Gloomis NRX+ 9ft 4番
リール:5/6番サイズのフライリール
ライン:WF-6番
リーダー:3X-15ft
ティペット:5~6X-3ftほど
フライ:カディス、パラシュート 6~10番

サングラス:STL101マットスモークグレー/ラスターオレンジ、イーズグリーン
ウェーダー:DS+4 ストレッチウェーダー ソックス
バッグ:バーサタイルサコッシュ

次回 : 番外編。干潟でKingFishを釣る(4/5)

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STL101マットスモークグレー/ラスターオレンジ、イーズグリーン
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DS+4 ストレッチウェーダー ソックス
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DS+4 ストレッチウェーダー ソックス
バーサタイルサコッシュ

バッグ

バーサタイルサコッシュ
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