2020/10/05

コラム

ギルティなほど釣れる!? Soareカケガミ&NEW Soare XTUNE その真相に迫る!!

「このジグヘッドはアジにとって迷惑なくらいかかりが良いです」。そのジグヘッドとはSoareの新作、カケガミだ。さらに丹羽さんの言葉は続く。「新しいSoare XTUNEは、アジが好むアクションが付けやすいロッドです」。アジが好むアクションでかかりが良い! ということは・・・? 「申し訳ないほど釣れます(笑)」。その真相を丹羽さんに実釣で解説いただいた。

強風下の悪条件。それでも、カケガミの優位性は揺るがない。

– 実釣は8月中旬。勢力は弱いものの台風5号が壱岐に最接近するタイミングで渡島。3日間の実釣期間中は、南寄りの強風が吹く予報が出ていた。
「時季的にも最高水温期に入りはじめ、9月一杯頃まで良型は深場に落ちてしまいます。(岸から狙える範囲に)残っているのは、10cm前後のマメアジで」


– 天候的にも時季的にも厳しい実釣になりそうだ。
「ただ、アジの魚影の濃い壱岐なら探せば尺超えがいるはずです」

カケガミにセットしたカップリングがCの字を描く強風。「ラインコントロールがままならないような状況でもカケガミならかかります」とカケガミのフッキング性能を知る丹羽さんは余裕をみせる。

– 真夏の良型アジ狙い。釣れる可能性を高める条件は?
「ほかより少しでも水温が低くて、砂地に岩礁帯などの障害物があって、ベイトが居るところが見つかれば良いんですけどね」


– これらの条件がそろったとしても、実釣中はアジングの大敵、強風が吹く。釣り場の選定は、風裏も考慮しないといけない。
「今回のような悪天候のときもカケガミは有利。仮にラインが風に吹かれてアタリがとれなくてもかかる。それくらいフッキングが良いです」

 


「アジングはコンッという金属的なアタリをかけるのが醍醐味です。でも、かからないことも多々あります。ジグヘッドリグ自体が口の中に入っていなければ、いくらアワせてもフッキングしません。そうではなく、弱い吸い込みでもハリだけがスポッと口の中に入るのがカケガミです。アジングのアタリをとる醍醐味は大切にしつつ、今まではかけきれなかったアタリがかかるのがカケガミです」

#6は口の中に入りやすく、#7がアシスト的にフッキング

カケガミの特筆すべきディバイスがフックシステム。「要は段差のチラシバリです。#6の小さいハリは組糸を長めして口の中に吸い込まれやすく、組糸の短い#7のハリがアシスト的にかかります。アタリのとれない入門者の方でもオートマティックにかかってしまう。それくらいフッキングが良く、バラシも大幅に軽減します」

ワームがズレにくいからバイトチャンスを逃さない

ワームは専用設計のキーパーに真っ直ぐに刺すだけ。「例えばベラがワームに喰いついてズレたら、その1投は仕切り直し。オリジナルワームキーパーはワームがズレにくく、アジのバイトを誘い続けます」

ウェイトは幅広い状況に対応可能な6サイズ

「水深10m以内で漂わせるようにスローフォールさせたいときは0.8gや1g。水深15mラインなら1.3g以上と、概ねアジングで狙うレンジを想定したウェイトをラインナップしています。ヘッド形状はスタンダードなラウンドで、どうしてももっと軽いウェイトが必要なときは、ヘッドを削るウェイトチューンで対応します」

(左から)0.6g、0.8g、1.0g、1.3g、1.6g、1.8g

日中用、夜用のチューニングフックもあり

フックはハンガー式のフックアイで交換が簡単。日中用と夜用のチューニングフックが用意されている。「デイゲームは、経験則で言うと金バリが効く。サビキ仕掛けのハリが金というのも実績を裏付けています。ナイトチューニングはチモトにグロースポットがのっています。アミパターンのときにとくに有効です」

強風下で魅せたカケガミの神がかり的なフッキング性能

– 昼すぎに壱岐入りした実釣初日の日中は、台風通過直後の強風の影響もあり、釣り場の下見のみ。夜から強い南風が避けられる島の北端エリアで実釣を開始する。
「カケガミの1.3gにワームはカップリング。カケガミはフォールで喰わせるフォールコンセプトのジグヘッドですけど、フォールしているのがわからないくらい風が強いですね」


– だが、ナイトゲームの鉄板スポット、常夜灯周りで結果が出るのは早かった。
「きました。フォール中に喰ってました。風がある状況でカケガミの良さが出ますね」

– 上がってきたのは、これぞ夏といえる可愛らしいサイズのアジだ。
「風があって明確なアタリがとれなくても、フォール中にアジが吸い込むだけでハリがかかる。まさに神がかり的なフッキング性能。一般的なジグヘッドリグだとアタリだけで終わります」


– その後も夏らしいアジが連発。
「表層を探ってもボトムまで落としてもマメ。サイズアップを狙いに移動します」
アタリの正体がつかめなければ、釣り場は見切りにくい。これもかかりの良いカケガミのメリットと言えそうだ。
「サイズが上がらないですね」


– 何ヶ所か釣り場を回るが、丹羽さんの口から出るのはこのフレーズ。最後に入った常夜灯周りでは、表層でライズを発見。
「カケガミ1gにモモアジ。表層でラインテンションを保ちつつ、ナチュラルに漂わせてみます」


– その誘いが当たり、当夜最大クラスの15cm強をキャッチ。
「この強風下で、カケガミのかかりの良さと、アジが好むアクションが付られる新しいSoare XTUNE S510SUL+-Sだから獲れましたね。普通ならバイトだけで終わっていたはず。サイズアップは明日のデイゲームで狙います」

アジが好むアクションが付けられるロッドについてもデイゲームで詳しく紹介していただこう。

カケガミには細身のストレート系がマッチ

– 実釣で使った主力ワームは、Soare カップリング。
「カケガミには細身のストレート系のワームがマッチします。カップリングは、その名のとおりカップ状のリブで構成された細身のリングワームで、カップが水を噛みます。アピール力があって、フォール中の操作感が得ややすい。逆にアジの活性が低く、波動を落としてよりナチュラルに誘いたいときはモモアジを使います」

008 オレキングロー

当たりカラーを絞り込み、深いバイトで釣獲率UP!!

– カラーローテでより深いバイトに仕向ければ、カケガミのフッキング性能はさらに上がる。
「今の当たりカラーはこれだ、と確信を得るには、今、反応しない色はこれという情報も必要。最初はクリアからチャートなど、とざっくりとカラーを変えます。反応が良い色の傾向がつかめてきたら、そこから微調整。同系色でも光が透けたほうが良いのか、透けないほうが良いのか。透けたほうが良いならグロー系か、ラメ入りか。ラメの大小で差は出るか、と徐々に絞り込んで当たりカラーをアジャストします」


丹羽さんが行うカラーローテションの微調整で使うカラーの一例はご覧のとおり。

モモアジに新色追加

モモアジは、ライブテールの微振動がナチュラルにアピール。「クリア系の新色が4色追加。クリア系が有効なときにさらに当たりカラーを絞り込むカラーローテができます。ラメ入りはより細かいラメで生命感を醸し出します」

001ケイムラチャート / 011ホワイトシルバーG / 012チャートシルバー / 013 ブルーシルバー

ボトムが砂地の堤防で再現性の高い釣りの手がかりをつかむ

– 実釣2日目も強風は収まらず、前日にはなかった時々強雨の予報も出ている。丹羽さんはできるだけ風の影響が少なく、良型アジが居る可能性の高い条件の釣り場を探す。
「風速は10mくらい。どこに行っても吹き返しなど風の影響は避けられませんね。この堤防は、ボトムが砂地で条件的に良さそうです」


– 隣接する湾奥の白砂の美しいビーチが、底質を推測させる。
「日中はボトム狙いで1.8g。曇天でローライトなので、カップリングのカラーは、オーロラでアピールします」

– 釣りを開始すると20cm台後半の良型がすぐにヒット。
「壱岐のアジとしてはまだまだのサイズですけど」


– 昨夜のマメアジラッシュと季節を考えれば十分良型と言える。
「ボトムではなくフォール中に喰いました。ということは1.3gでよりスローに落としたほうが良いかもしれない」


この判断が、強風や強雨で実釣が中断される中、丹羽さんの快進撃につなげた。



組糸が長い#6のフックが上アゴにしっかりフッキング。フックが吸い込まれるからかかりが良く、結果的にバラシも減る。抜き上げ時にフックがポロリと外れる現象も通常のジグヘッドより大幅に減少。

NEW Soare XTUNEは優れた操作性と魚を獲ることに重きを置いて開発

「正直、ここまでフォールパターンがハマるのは、デイゲームでは珍しいです」


– ヒットパターンがわかると、丹羽さんはロッドをSoare XTUNE S510SUL+-SからS58SUL-Sに持ち替え、順調に釣果を伸ばす。
「通常、デイゲームはロッドワークでアクションを付けて誘い、止めて喰わせます。そのためにS510SUL+-Sを最初にセレクトしました。アジが好むアクションを付けられますからね」


– アジが好むアクションというのは?
「今までのアジングロッドは、アジのアタリを金属的にとらえて瞬時にかける高弾性、高反発なロッドが多かった。そういうパツパツ系のロッドで誘うと、ジグヘッドリグがキレッキレの動きをしてアジがスレやすくなります。あとロッドの遊びがなさすぎて、釣れるアジの数を減らしてしまいます」

– ロッドの遊び?
「パツパツが故にティップがピクッと動くなど、ロッドの意図していない動きがダイレクトにルアーに伝わってしまいます。操作ノイズがアジに違和感を与えて喰わなくなります」


– つまり、今までの高弾性、高反発なアジングロッドでは獲り切れないアジが居る?
「たくさん居ます。S510SUL+-Sは、ティップからベリーの適度な張りと曲がりで、ルアーが潮に絡むようなヌメヌメとしたアクションが付けやすく、操作ノイズも吸収。でも高感度で金属的なアタリがとれて、力加減によってはキレキレのアクションも付けられる。曲がるからバラシも減ります。新しいSoare XTUNEは、シリーズをとおして操作性が高く、魚を獲ることに重きを置いて設計が見直されています」

アジをスレさせないアクションで釣果アップが狙える
SoareXTUNE S510SUL+-S

「S510SUL+-Sは、適度に張りのあるソリッドティップのハイレスポンスソリッドを搭載し、ベリーにかけて曲がるのでヌメヌメとしたアジをスレさせないアクションが付けやすい。6ftを切るレングスで非常に操作性が高く、微かなシェイクや跳ね上げなど、繊細なアクションが付けられます。ブリッジライクシートとカーボンモノコックグリップが相俟って、感度も高い。きれいに曲がるからバラシも減る。今までのパツンパツン系のアジングロッドでは獲り切れなかったアジが獲れます」

フォール中のティップにもたれるアタリがとれればアジはもっと釣れる!

– フォールパターンが効くとわかると、ロッドをSoareXTUNE S58SUL-Sに変更。この狙いは?
「 S58SUL-Sは、フォール特化型といえるロッドです。ティップは非常にしなやかなソリッドのタフテック∞で、使用感はしっとりしたフィーリング。喰い渋るアジのアタリをティップのもたれでとることができます。金属的なアタリはアジングの魅力の一つですけど、それだけでは釣れるアジの母数を減らしてしまいますからね」


– ティップのもたれというのは?
「フォール中にロッドを構えた時には、少しサオ先がお辞儀するような状態の先重り感です。このティップのもたれの変化でアタリをとります。私は、先重り感を出すために小さくて軽いリールを合わせます。大きいリールをセットしてしまうと、目視や手に伝わるもたれ感が消されてしまいます。一般的にロッドの先重り感は操作性が落ちると言われますが、S58SUL-Sは軽量かつショートレングスなので、操作性に関しては問題ありません」


– アジのアタリは金属的な感触だけではない、ということだ。
「そこでカケガミのコンセプトにもつながっていきますが、今まで獲り切れなかったアジがたくさん居ます。それを獲るために作られたのがカケガミとXTUNEと言えます」

ティップの“もたれ”で喰い渋るアジのアタリがとれる
SoareXTUNE S58SUL-S

「S58SUL-Sの一番の特長は、ソリッドティップのタフテック∞です。非常にしなやかで、喰い渋るアジのティップにもたれるようなアタリが感知しやすい。カケガミとの相性も良く、自分の腕が鈍るんじゃないかと心配になるくらいアジが勝手にかかります(笑)。ただ、のりは良くても感度は犠牲にしたくない。タフテック∞は感度も良く、レングスをS510SUL+-Sより2in短くすることで感度ロスを防いでいます」

500番のリールでティップのもたれ感を引き出す

– 丹羽さんがSoareXTUNE S58SUL-Sに、リールはSoare CI4+ 500Sをセッティング。
「コンパクトで軽く、ロッドの先重り感を感じやすい。しなやかなタフテック∞のもたれの変化でアタリが判別しやすくなります」

ジグヘッドリグとは異質の波動でバイトを引き出す

– 「フォールパターンが効くなら」とライズショットDIの新サイズを投入。
「全長35mm。オリジナルより11mm小さく、よりスローに沈んでダート幅も抑えめ。魚をスレさせないアジングに寄せたダウンサイジング版です。フォールの水押しがジグヘッドリグとはまったく違うので、スパイス的に使うと新たなバイトが得られます。アジが小魚を捕食しているときは横引きも有効です」

001 クリアキャンディ

NEW Soare XTUNEは全7機種
丹羽さん注目のアイテムは?

– シリーズが一新されたSoare XTUNEは、全7機種をラインナップする。実釣で活躍した2機種以外で丹羽さん注目のアイテムは?
「ライトソルトゲームは、アジングだけじゃないです。シリーズ最長モデルのS80L-Sはライトリグ、プラグ、メタルジグなど様々なルアーが使える魚種限定解除的なロッド。尺メバルや40cmオーバーのアジなど大型のターゲットにも対応します。S73UL-Sもタフテック∞を搭載し、長い分、S58SUL-Sよりもたれアタリがとりやすくなっています。メバル寄りでアジにも対応するモデルです。金属的なアタリをとってかけるアジングロッドの正統といえるモデルもあります。S64UL+-S。高感度でシャープなロッドですが、ある程度の負荷でバットが曲がる。かけたアジをバラさず獲るという部分においては大きく進化しています」

Soare カケガミとSoare XTUNEがアジングの世界を広げる

– 実釣2日目は、荒天で釣り場が限定される中、デイゲームでアベレージ25cm前後のアジが連発。3日目は晴れたが風は収まらず、昼には離島のため、晴天下の撮影のみで釣行を終えた。
「真夏のデイゲームにフォールパターンで連発というのは、非常に稀な出来事でした」


– その要因は?
「おそらく多毛類などの虫。フォール系のベイトを捕食していたんだと思います。小魚を血気盛んに追い回す姿は見られなかったので。フックも下アゴに外がかりが多かった。落ちるものを下から喰い上げるときの刺さり方です。あと、何度も言うように強風でリグの操作感を失うこともあったけれど、それでもかかってしまうカケガミのフッキング性能にも助けられました」

– 通常にジグヘッドでは仮にアタリが出たとしてもかけられなかった?
「高比重のエステルラインが風でフケて、アジ自体の活性も低めで吸い込みも強くなかったですからね。新しいXTUNEを含めて、今まで獲れなかったアジが獲れるということは、天候や季節も含めてアジングが成立する条件の幅が広がる。カケガミとSoare XTUNEがアジングの世界をさらに広げてくれます」

プロフィール

丹羽 喜嗣 (にわ よしつぐ)

[インストラクター]

ライトゲームのメッカ・瀬戸内をホームグラウンドに活躍。エサ釣りのフカセ理論をアジングに応用するなど、独自の視点でルアーフィッシングの世界を拓く。地形の変化や潮の変化など、魚以外の情報を感じることがすべてと語る感性派アングラー。

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