7月中旬、おいしい中大アジが釣りたくなった松本圭一が乗り込んだのは、三浦半島走水港・関義丸のビシアジ乗合。午前・午後の2便出船で走水ブランドのアジを看板にする船宿で、探見丸CV-FISHと探見丸スマートに対応している。
朝7時に出船し、真沖の水深68メートルへ。夏としては深めながら35~40センチの大アジが潜む好ポイントだ。
基本のタナは底から2メートル。オモリ130号のアンドンビシにイワシミンチを詰めて投入、着底後1メートル巻いてひと振り、50センチ巻いてもうひと振りしてからタナに合わせてアタリを待つ。
コマセを効かせてアジを寄せるため、松本は1分と待たないうちにガンガン手返し。その小型電動リールは巷で話題のビーストマスター1000EJだ。
▲ タックルは小型電動リール最強のビーストマスター1000EJと、フルソリッドのブランクスで感度良好&強靭なエキサイトゲーム CI4+ TYPE73 HH180 RIGHT
「走水特有の速潮で130号ビシを巻き上げるとリールに相当な負荷がかかる。でもギアを強化しドラグ力15キロを誇る1000EJなら余裕。こんな小さなボディでもパワフルに巻き上げて、手返しが早まります」
そう言う松本が探見丸に映るアジの反応に釘付けになった。
「この反応は喰いますよ」
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▲ 130号のアンドンビシは船宿でレンタル、仕掛けも購入
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▲ エサはアカタン。予備でアオイソメも持参したが喰いに変化なし
Strategy・戦略
底から魚群が浮いてきたらチャンスタイムの到来!
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▲【A】底ベッタリの反応
底に張り付いたアジ反応は低活性。しかしタイドグラフを見ると満潮手前の潮変わりが近づき、まもなく時合が訪れそう。 -
▲【B】浮いてきた好反応!
魚群が宙層へ浮き上がれば喰い気が高まってきた証。右端の反応が最新情報だから、的確にコマセを振って喰わせよう! -
▲【C】崖っぷちのボトムライン
崖の肩に浮いているのがアジ。ボトムラインが急激に変わっているのは超音波が深浅両方の海底を拾っているからだ。
先ほどまで海底に張り付くような反応だった魚群が、徐々に宙層へ浮いてきている(画像AおよびB)。そこで松本は探見丸の画面右端に反応が出始める瞬間を見計らい、コマセを強く振り出してタナを取る。
とたんにククッとアタリ。アジとは思えない強い引きをしなやかに曲がるロッド・エキサイトゲームがかわし、40センチに迫る大アジの登場だ。このサイズだから入れ喰いとはいかないものの、35~40センチ級を6~7尾も釣ったところで桶の中は窮屈になった。
後半は25~30センチの中アジ狙いのポイントへ移動。水深42メートルの崖っぷちの肩に中アジが群れ、崖下は水深60メートルに落ち込む。
こんな崖際は、船の位置が少しズレるだけで探見丸に映る水深表示がコロコロと変わり、ボトムラインもガクンと変化する(画面C)。当然、海底にビシを落とすと根に持っていかれてしまうから「上から40メートルで止めてコマセを振って」と船長がアナウンス。その理由がしっかり把握できるのも探見丸の楽しみの一つだろう。
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▲ 掛かりどころがよければスパッと抜き上げて数をのばす
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▲ 探見丸に反応が現れた瞬間、コマセを振ってアピール
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▲ 1000EJのNEWタッチドライブ&スピードクラッチは、手返し重視のアジ釣りでも活躍
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▲ 後半の崖っぷちポイントでは30センチ級の一荷達成!
魚影は濃密で、前半の大アジポイントで不発だった皆さんも快調に中アジをゲット。どのアジも体高があって、尾ビレが黄色く染まった走水ブランドの夏アジだ。
松本も一荷を交え20尾近くを釣り上げて午前便のトップを獲得し、お昼前に沖揚がり。
「大アジが出なかったら午後船も乗るつもりだったけど、探見丸が勝負どころを教えてくれたおかげで釣れました!」
笑顔の松本の横でクールにたたずむCV-FISH。活用すればイイコトありそうだ。
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