2021/03/31
コラム
渓流彷徨い日記 渓流釣りはどれくらい歩くのか?
釣行日 2021年3月22日 (月)
場所 奈良県川上村漁協管内の支流 2川
天候 曇り時々雨+氷
釣果 十分に楽しめました
使用ロッド お蔵入りプロト 短い仕様(5.3~5.7m)
仕掛け 天井糸 ナイロン0.6号、水中糸 0.25号
オモリ:G5
ハリ:4号
エサ:川虫(キンパク)
釣り人 ちぬ
プロフィールには、「老眼が気になり始めた」と書いていますが、完全に老眼モードとなって、仕掛けの張り替え、針の結び直しに四苦八苦しております。ちぬです。
釣行ネタばかりでは読む側も飽きてきますし、書く方も同じことばかりでつまらないので、筆が進まない。
そこで、普通に自分自身が疑問に思っていることをネタにしてみようということで、今回は、「渓流釣りって、一日でどれくらい歩くんだろうか?」とのテーマで、歩行距離を計測しながら一日釣り歩いてみました。
登山、山歩きされる方はご存じと思いますが、歩行距離の計測にはYAMAPアプリを利用しました。GPSを利用した軌跡ログを記録して、歩いた距離、獲得高度、歩行時間などが一目でわかります。
予め地図データをダウンロードしておけば、地図上で、自分がどこにいるかもわかりますので、初めての川だと、重宝するんではないかと思います。地図さえ予めダウンロードしておけば、携帯の電波が届かなくても使えます。
私は山歩きも楽しむので、有料会員になっていますが、無料会員でもダウンロード数に制約はありますが、地図データのダウンロードが可能で、お試しで使ってみるのもアリです。
今回は奈良県川上村漁協管内のとある支流。初めての川です。前日までの雨による影響が吉と出るか?凶と出るか?とりあえず行ってみましょう!ってことで、朝4時に堺を出発。5時30分頃には大迫ダムのダムサイトに到着。
堺からこんなに近くにある釣り場ですが、昨年まで一度も竿を出したことがありませんでした。
前日、前々日と雨が降っていましたが、冷たい雨ではなかったためか、水温が急に下がることもなく、水量は、ちょうど良い水加減から、若干、下がり初めの良いコンディション。ただ、この日の天候は急激な冷え込みと、みぞれ混じりの雨が身に堪えます。
車から歩き始めて、ようやく川に入る頃には既に1.7kmほど歩いていました。車を置ける場所からすぐの場所では、週末には入れ替わり立ち代わりで釣り人が竿を出します。そこで、車で行ける場所まで行って、その先、徒歩でなるべく奥まで移動してから、川に入る作戦です。
それでも、河原には足跡が見受けられるので、皆さん、考えることは同じですね。そのような状況なので、釣り残しやすい場所を中心に釣り上がることにします。
例えば、入川口から川に降り立った場所よりやや下流とか、頭上に木の枝が張り出して竿を振りにくい場所とか、岩陰になってポイントが分かり辛い場所とか、流れが複雑で、思ったポイントに仕掛けが入りにくい場所とか、ポイントが多過ぎて流しきれないような場所とか、平水ならポイントになりにくい場所とか…
あれこれ講釈垂れてるけども、単に辛抱が足りないことへの言い訳で、基本に忠実に、丁寧に釣り上がった方が良いのでは?と突っ込まれそうです…
早速の第一投、いきなり喰ってきました。が、小さい。次も小さい。
渓流釣では、型の良い魚が一級ポイントに着くことが多いので、釣られてしまうのは型が良い魚から。の傾向があります。
ということで、突っ込みに従って、丁寧に釣る方針に変更。そのうち、引きを楽しませてくれるサイズも喰ってくるでしょう!ってことで、釣り上がれるところまで釣り上がりましたが、なかなか良いサイズのアマゴは喰ってくれず。
一旦、川から上がって林道を上流へ向けて歩きます。雨上がりなので、ちょっとした渓でも、見ごたえある滝になっていて、疲れを癒してくれます。
一方、林道は川からどんどん離れて、川は遥か谷底。果たして降り口は見つかるのか?と歩くことしばし。ようやく川に降りると、いきなり良いポイントが連続。早速、竿を出してみます。
一投目で喰いました。が小さい。ここもか…次も。三つ目、ようやく写真撮影サイズ!決して大きくはないですけどね。
さすがにここまで歩くと、着くべきポイントに着いている感じで、比較的、型が良いのが中心に遊んでくれます。
やっかいなのは、頭上のボサ。竿が立てられずに3連続でバラシ(泣)とか、張り替えた仕掛けを一投目で引っ掛けてしまうとか…
注意力、観察力が歩き疲れで落ちてるのか、あるいは元々の雑な性格が悪いのか?
いよいよこれから!って所で再び川は通せんぼ。ここで朝の部を終了し、一旦、車に戻ります。
昼食後は、別の支流に入ります。渓相はガラリと変わって、ザラ瀬中心ですが、ザラ瀬は苦手です。苦手意識を克服するには、良い機会です。
なぜ苦手か?それはまたの機会に。
早速、ザラ瀬から始めます。いきなりの3連続ヒットの3連続バラシ。
やっぱりやだ、ザラ瀬。と思いながらも、丁寧に流せば数は揃います。問題は型ですね。身を隠す場所が狭いので、着く魚も小さいのです。ちょっとでも、他より掘れ込みが深かったり、水量のある場所に絞ってみます。ザラ瀬ではなく、落ち込みからの深みの流心脇、あるいは波立の消えかかる辺りに着いている感じで、このようなポイントでは比較的マシなサイズが遊んでくれます。水深・水量があると、水の抵抗を受けて、サイズの割には引きが強くて楽しめますね。やっぱり数より引き味です。
午後の部は2時間ほど釣り上がって、この日の釣りを終了としました。
本日の歩行距離は?
YAMAPの活動記録では12.3kmなのですが、昼食後に300mほど車で移動してから昼の部に入ったので、12km前後になる感じです。
大阪で一番標高の高い金剛山登山で、コースにもよりますが、往復8kmチョイ、時間にして3時間半くらい。
今回は昼休憩を入れて9時間の釣り。思った以上に平均歩行速度が速いのは、車に引き返したりするときの歩く速さが、きっと思っている以上に速いのでしょう。無意識に次の釣り場へ急いでいるのかも?
プロフィール
ちぬ
渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。
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