2018/08/08
コラム
釣果直結 “Lunker Hunter”嶋田仁正の全方位ルアーローテーション
巻く釣りから流す釣り、表層レンジの釣りからボトムの釣りと、多彩な手駒を駆使していとも簡単にシーバスをキャッチしていく嶋田さん。 ルアーの特徴を理解し、状況に合わせて繰り出していくのが釣果の鍵だ。 その軸となるルアーの使いこなし方に迫る。
大型ボディ&弱アクションの絶妙な存在感がシーバスのバイトを引き出す
COOは大きければ大きいほど釣れる。臆せず使いたい190mm
フローティングリップレスミノーのCOO(クー)シリーズのサイズアップモデル。水面下10cmレンジをしっかり泳がせる能力はそのまま継承。サヨリやバチなどのベイトシーズンには強い味方になる。バチのパターンでは水面に浮かべたまま流すだけでもシーバスがどんどんバイトしてくる。
水面下10cmをトレース!
COOの潜りすぎないコンセプトは190mmにも継承。海藻が多く、普通は釣りにならないシチュエーションなどでも使え、今まで攻めることができなかった場所にアプローチできる。
190mmボディならではの存在感
大きいけれどアクションはナチュラル、だから釣れる
「ボディは190mmとシルエットは大きめだけど、アクションのアピールは控えめの設定。この絶妙な存在感がシーバスにとってたまらないんです」。ベイトの大きさは小さくてもOK。ボディの存在感で本物のベイトフィッシュよりも先にルアーを見つけてくれる。
サヨリ・バチシーズンはクーシリーズで決まり
– まずは汽水エリアにやってきた嶋田さん。表層をライトで照らすとサヨリが泳いでいるのが確認できる。ここで手にしたのはクー190Fだ。
「クーの開発当初から、大きいモデルの必要性は感じていたんです。クーのアクションは、ボディが大きければ大きいほど効果を発揮します。動きが弱ければ弱いほど、ボディサイズを大きくすることでアピール力が高まり、魚が釣れやすくなるんです。190mmになったからといって釣れなくなると思ったら大間違い。ある意味、190Fはクーシリーズでも一番釣る能力が高いモデルですよ」
– 現場のベイトサイズを見ると、サヨリは小さく、人差し指程度。マッチザベイトとは程遠いサイズ感なのだが…。
「この釣りでは、サヨリは小さくても大丈夫。ピンサヨリでもOKです。基本的にシーバスは表層の何かを食べているだけの意識なので、一発で大きいカロリーが取れるほうにシーバスはバイトしてきます。なので、ベイトが小さくても、ルアーを大きくすることで先に気づいてもらうことでバイトさせるんです」
– 大きくなったことで動かし方に違いはあるのだろうか?
「動かし方は、一定スピードでのただ巻き。これで10cmレンジを泳いでくれます。バチの時は、流れに乗せてドリフトさせるだけでも釣れます。190mmでも全サイズのシーバスがバイトしてくるので面白いですよ」
ACTION
表層まで生える海藻エリアで効果を発揮
他のルアーでは海藻が引っかかって釣りにならない場所、ベイトフィッシュが表層で泳ぐ場所がクーの得意な状況。潜りすぎることがないので長く伸びた海藻エリアではCOOの独壇場だ。
COO(クー)のサイズバリエーション
水面下10cmレンジをキープして泳ぐAR-Cシェルボディ
表層を攻めたいけどシンペンではスローに巻くとレンジが外れる、ミノーではアクションが強すぎる。そんな要望に応えるのがこのCOO。このルアーの登場で攻略できるシチュエーションが増えた。沈ませたくないときは、COOをチョイスしよう。
ローリング強めのアクションと100cmレンジ潜行でフローティングミノーのローテが広がる
状況を選ばず活躍してくれる120mmフローティングミノー
シーバスミノーの王道を行く120mmサイズのフローティングミノー。最大約100cmのレンジを快適に引いてくることができ、表層のベイトよりも気持ち下を通すことでシーバスのバイトを誘う。安定した飛行姿勢で軽快にぶっ飛ぶ。
ACTION
橋の明暗部100cmレンジを通しバイトを獲っていく
シャローミノーでは泳ぐ層が浅い、バイブレーションでは深すぎる、その中間のミッドレンジやや上を引いてこれるのがサイレントアサシン120F。飛距離も優秀なので、遠投することで有効レンジを長く引いてくることができる。
サイレントアサシン120Fは死角のないバーサタイルミノー
– 流れの効く橋の明暗部にエントリーした嶋田さん。まず釣果が出たのはサイレントアサシン120F。ヒットしたのはブリブリの80アップ。
「流心の表層にピチャピチャしているのが見えたんで、おそらくママカリがいるなと。ここはいろいろなベイトがいますが、ママカリは表層に浮きやすいベイトで、コノシロは少し下。トウゴロウは流心に少なく、浅い緩やかな手前に多い。ボイルは出ていないけどシーバスはいるはずという状況で、レンジ的に少し入る120Fが効きましたね。よく飛ぶし、とてもいいルアーに仕上がっていますよ。風があっても気持ちよく飛ぶし、明暗部の狙ったところに正確に落とすことができますね。これより上のレンジを探りたいならレスポンダー129Fやサイレントアサシン129Fを使います」
さらに、流れの影響の少ない汽水域のオープンウォーターでもサイレントアサシン120Fが炸裂。流れの効く河口部から止水の汽水エリアまで、状況を選ばず活躍するバーサタイルなミノー、それがサイレントアサシン120Fだ。
フローティングミノーローテーション
同クラスのミノーの使い分けも釣果を伸ばす大切な要素
サイレントアサシン129Fはタイトなウォブンロールで水深約80cmまでをカバー。レスポンダーは水深約50cmまでをカバーするシャローミノーで、アクションはワイドなウォブンロールに設定。このアクションとレンジの差でこれらを使い分けていこう。
デイゲームならブレードベイト。 バイブレーションなら沖の深みを狙える
サルベージソリッドはバイブレーションの歴史に残る傑作
– サイレントアサシン120Fで釣っていたポイントでバイトが遠のくと、今度はサルベージソリッド70ESにシフト。
「シーバスのレンジが深くなりましたね。サルベージソリッド70ESに変えたらバイトがガンガン出るようになりました。アクションは沈めてからのリフト&フォール。リフトで見せて、フォールで喰わせる感じです。サルベージソリッドは薄いボディでよく飛ぶし、トラブルも少ない。アクションレスポンスもいいし、本当に傑作のルアーだと思いますね」
キレのある泳ぎのサルベージソリッド、そしてエクスセンスに新たに仲間に加わったブレードベイトのサルベージブレードで、深いレンジのシーバス、そしてハイシーズンのデイゲームを楽しもう。
ACTION
広いレンジを探りたいときはボトムからのリフト&フォール
嶋田さんが多用したのはボトムからのリフト&フォール。いったんボトムに沈めてからリフトさせていくことで、1投のなかで広いレンジを探ることができる。バイトはフォーリング中に多発する。
クセがなく素直に曲がって高感度、流す釣りに特化したのがダークフォース
技術革新で長くても軽く高感度なロッドが完成
– 今回使用したロッドはエクスセンスジェノスのダークフォース97。遠投した沖で掛けた80アップをグイグイ寄せてくるパワーが魅力だ。
「流す釣りを意識したロッドで、ドリフトさせた時のラインがツンと走るようなバイトをアングラーにより早く伝えるために、ノイズを一切排除。漂っているルアーの細かい波動を感じる感度がありますよ。ファイトでは綺麗なベンドカーブを描いて曲がりながら、低めのガイド角度の設定で、ドラグのラインがスムーズに出ていくのでとてもやり取りが楽しいです」
– 長さは97レングスに設計。
「ロッドは長ければ長いほど飛距離が出ますが、その分、重くなって感度が悪くなる。ですが、ダークフォース97は技術革新によりこの長さでも9フィート前半の感覚で使えて、感度も軽さも優秀。長くても軽量感のある扱いやすい1本に仕上がっていますよ」
クセのないブランクス設計
ロッドに張りを持たせつつパラボリックに曲がるセッティングで、バットからティップまで素直に入る設定となっている。アタリを取りやすく、瞬時にフッキングしやすい高感度ブランクスだ。
PEラインに適したガイド設計
キャスト時の振り抜け、ファイト時のドラグでラインが出ていきやすい角度にガイドをセッティング。Xガイド エアロチタンでラインにやさしく、感度と軽量化も両立。
細部にまでこだわり抜いたウェーディングゲームベスト
XEFO・アクト ゲームベスト
ウェーディングに必要なギアを効率よく収納するための工夫が随所になされている。さらにメインの収納ポケットの底面は、水抜けを考慮したメッシュ素材を採用。また、ベストのサイド部分にBoa®システムを搭載し、装着時の調整が容易になっている。
3D形状構造の『COREACT』採用足上げ 動作がスムーズ!
XEFO・アクト ゲームウェーダー
今回、嶋田さんが実釣で着用していたウェーダーは、水中での動作をスムーズに行える『COREACT』コンセプトを採用した新作だ。生地のダブつきを抑えることで、水中での歩行時の水圧を低減。長時間のウェーディングでもつま先が痛くなりにくいトゥーガード採用。ソールはピンフェルトタイプ。
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