2026/07/29
コラム
必見!SWスピニングリールキャスティング・ライントラブル対策法
|
ショア、オフショアキャスティングに挑戦されている方の中で、「エアノットなどのライントラブルが起こる」という声を耳にすることがあります。自然相手の釣りにおいて、風の条件や潮流など、コントロールできない要因があるのに加え、オフショアでのキャスティングにおいては、船の揺れも加わるため、ライントラブルのリスクが高くなります。 しかし基本的な知識とちょっとした工夫で、トラブルの多くは未然に防ぐことができます。この記事では、よくあるライントラブルとその対策法をわかりやすく解説します。 |
ライントラブルを防ぎたい!
キャスティングにおけるライントラブルの事例として、糸がまとまってバサッと出てしまうライントラブルや、PEラインがガイドに絡むもの、「エアノット」と呼ばれるラインにこぶのような結び目ができてしまう、などがあります。
これらのトラブルは事前の準備と、現場でのケアで防げるものが大半です。
実際にトラブルの原因になっているケースとその対策を紹介します。
【事例紹介】
■ケース1:ラインの巻きすぎ
リールには適正な糸巻量が設定されています。例えば「PEライン6号-300m」と設定されており、その通りにラインを巻いたとします。しかしPEラインの種類や、糸巻時にどのくらいのテンションをかけるかによって糸巻量は変化します。
そのため、最終的には目視によって確認することが必要です。
・ラインの巻きすぎ
巻き過ぎの例
この状態では糸を巻きすぎています。シマノリールはAR-Cスプールという特殊なスプール形状でキャスト時のラインを整流していますが、この糸巻量では序盤のブレーキが利かず、ラインが一気にまとまって放出されてしまうトラブルが起こりやすくなります。少しでも糸をたくさん巻きたい気持ちは分かりますが、ライントラブルのリスクが増加してしまいます。ライントラブルやエアノットが多発する場合は糸を巻きすぎてないか見直してみてください。
・ラインが少なすぎ
少なすぎる例
この状態ではラインが少ないと言えるでしょう。ライントラブルが起こりやすくなることはありませんが、飛距離が落ちてしまうなどのデメリットがあります。適正量のラインに巻き替える、もしくはスプールに下巻きをすることでかさ上げすることをおすすめします。
・適正量
適正
この画像が適正量の目安となります。
スプールエッジを目安にラインを巻くことで、適正量を把握することができます。適正量でもエアノットなどのトラブルが頻発する場合は、若干糸を減らすこと軽減できる場合もあります。
適正糸巻き量の目安
■ケース2:糸巻形状が適切ではない
リールにラインを巻いた際、糸巻形状にも注意してください。糸巻形状が崩れていることもライントラブルを引き起こす最も大きな要因の一つです。
スプールに巻くラインの太さ(号数)や、ラインテンションによって、糸を巻く際のワッシャの厚みを製品出荷時の厚みから調整する必要があります。糸を巻いて準備した後、実釣時の使い方によっても再度ワッシャを調整する必要がある場合もあります。
・下側が膨らみすぎている(順テーパー)
ライントラブルを起こしやすい糸巻き形状
この状態が最もライントラブルを引き起こしやすい形状です。このような形状になる原因は二つあります。一つ目はスプールをきっちり取り付けられていないことが原因です。スプールを取り付ける際、左右に揺すりながら確実に奥まで押し込み、取り付けてください。
二つ目は、メインシャフトに取り付けられているワッシャの厚みが厚すぎることが原因です。スプールを外した際、メインシャフトには糸巻き形状調整ワッシャが取り付けられています。
メインシャフトにワッシャが装着されています。
スプールの下側が膨らみすぎている場合は、装着されているワッシャを1枚抜いてください。糸をスプールから抜き、ワッシャを減らした状態でラインを巻きなおすことで形状が改善されます。万が一改善されない場合はさらに1枚抜いて同じ作業を繰り返してください。
・上側が膨らみすぎている
上側に偏る例
上側が多少膨らむ状態(逆テーパー)はライントラブルが増加することはありません。ただし極端にラインが上側に膨らむ場合は飛距離やドラグ性能の低下、ライントラブルにつながる恐れがあります。
ラインの上側が膨らむ場合は、リールのシャフトにワッシャを追加してください。ワッシャはリールに同梱されています。また、釣具店でもご注文いただけます。
・適正量
ほぼ平行に巻かれているのが理想
ラインが平行に巻かれている、もしくは若干上側が膨らんでいる(逆テーパー)状況が適正です。
この状態が最もライントラブルが少なく、飛距離も伸びます。
「上側がほんの少し膨らむのはOK、下側が膨らむのは絶対NG」と覚えておいてください。
・釣具店に糸巻きをお願いする場合は要チェック!
糸巻きを釣具店などにお願いしている場合、スプールを外して機械で直接糸を巻くことも多くなっています。
その場合はリール本体のワッシャ調整がされていないため、いざ釣り場でキャスト、巻き取りをした際、糸巻形状が崩れる場合があります。
釣行前に試し投げを行い、リールで実際に巻き取った際の形状を確認することをお勧めします。
以上のケース1、ケース2がラインを巻く際の事前準備で気をつけたいポイントです。
続いてはノットやリーダーの長さなどについてご紹介します。
■ケース3:リーダーをスプールに巻き込んでキャストする
エアノットやガイド絡みは、スプールから螺旋状に放出されたラインがガイドに収束していく際に起こります。
リーダーを長くとり、スプールの中まで巻き込んでキャストする場合、リーダーの部分がガイドでブレーキがかかり、後から放出されたメインラインが大きく撓んでガイドに吸い込まれるため、エアノットやガイド絡みが起こりやすくなります。根ズレ対策など仕方ない場合もありますが、エアノットを減らすためにはリーダーとPEラインの結束部をスプールの外側に出すのがおすすめです。
その場合、メインのPEラインに指をかけてキャストすることになるので、PEラインのこまめなチェックが必要です。シマノでは耐摩耗性の高いPEライン:オシア17+や、メインのPEラインにかぶせて保護するオシアカバードノットPEなども発売していますので、チェックしてみてください。
■ケース4:ノット部が長すぎる
長すぎるノットもトラブルの原因に。
PRノットなど、ノット部が長くなりがちな結束方法もエアノットやガイド絡みを増加させる要因の一つです。ノットの長さが短すぎると強度が出ませんが、ある程度を超えるとそれ以上ノット強度は増加しません。ノットへの不安から、つい長くなってしまう気持ちもわかりますが、エアノットが多い方はご自身のノットを一度見直してみることをお勧めします。
■ケース5:リーダーの材質
ロックショアでのキャスティングではフロロカーボンのリーダーを好まれる方も多いかもしれません。フロロカーボンはナイロンに比べて比重が高く、張りがあり、ノットの長さも長くなる傾向にあるため、リーダーをスプールに巻き込んでキャストするとよりエアノットができやすい傾向にあります。ナイロンリーダーで釣りが成り立つ状況ではナイロンリーダーを使用するのもエアノットを予防するためにはお勧めです。
■ケース6:リーダーの巻き癖
リールに長い時間巻かれた状態でリーダーに糸グセがつくとエアノットやガイド絡みが増える傾向にあります。ラインの巻き癖はガイドを通る際の抵抗が大きくなってしまい、糸フケがガイドに収束する際に、ガイド絡みやエアノットが発生するキッカケになります。リーダーは釣行ごとに結び直し、巻き癖がつき過ぎないように注意しましょう。
強度を維持する観点からも、リーダーは定期的に結び変えることをおすすめします。
スプールから引き出されたリーダーに巻き癖が少ない無い状態。
スプールから引き出されたリーダーがコイル状に癖がついている状態。
最後にロッドに関しての注意点です。
■ケース7:ロッドのミスマッチ
ロッドの各アイテムには適合ラインとルアーウェイトが設定されています。ガイドバランスはその対象サイズにマッチするようガイド位置とリングサイズを決定しています。
もし、表記された上限よりも太いラインを使用すると、ガイドの糸抜けが悪化する可能性があります。
また、ルアーも表記より重たいものを使用すると、竿の曲がりが大きくなりすぎたり、ブレが大きくなってラインが絡みやすくなったり、トラブルが増える可能性があります。
■ケース8:ジョイント部のズレ
多くのキャスティングロッドは2ピース、または3ピース構造になっています。使用中、気づかないうちにジョイント部のアライメントがずれてしまっている場合があります。ガイドのアライメントがずれると、ラインの放出が乱れ、ガイド絡みやエアノットが増える傾向にあります。エアノットが出来た場合は、ジョイント部のアライメントがずれていないかチェックするようにしましょう。
まとめ
ライントラブルは、ほんの少しの準備不足や見落としが原因で発生することが多く、釣行の満足度を大きく左右します。しかし、今回ご紹介したような基本的な対策を押さえておくだけで、トラブルの多くは未然に防ぐことができます。
「釣りは準備が8割」と言われるように、ラインの状態やリーダーの長さ、ロッドとの相性など、細部にこだわることで、より快適で安全なキャスティングゲームが楽しめるはずです。
ぜひ次回の釣行では、この記事の内容を参考に、ライントラブルゼロを目指してみてください。快適な釣り時間が、最高の一尾につながることを願っています。
この記事に関連するタグ一覧
関連記事
RELATED COLUMN







































