2025/10/06
コラム
可変レングスを武器に。前田大介が「ディアルーナ ZM」で挑む真夏のクロダイ攻略戦。
真夏のルアーフィッシングで人気のターゲットといえばクロダイ。今回は大阪湾を舞台に、モニターの前田大介がその魅力を存分に紹介する。新登場の「ディアルーナ ZM」を手に、シビアなクロダイをどのように攻略していったのだろうか。
状況を読むことから始まる。下見と観察でクロダイの動きを見極める。
実釣1日目、前田さんはまず釣り場の下見からスタート。「近年は高水温の影響で、フィッシュイーターがいないと言われることが増えました」と前田さん。ベイトとなるボラやイナッコはいるものの、それを追う魚は少ない日が多いという。チヌを見つけたときは、ただ休んでいるのか、エサを探しているのか、じっくり観察するのが大切だと教えてくれた。「ブラックバスの釣りに似ている部分もあるので、経験者には特にイメージしやすいと思います」とも語る。泳ぐクロダイを眺めていると「どんなルアーやアクションで喰わせられるだろう」と想像が広がるという。下見を重ねた結果、南部の中規模河川でチヌを発見。いよいよ実釣開始となった。
釣り場は真夏の大阪湾。フィッシュイーターが少ないと言われるこの時期にいかにしてクロダイを攻略するのだろうか。
1日目はポイントの下見に時間をかけた前田さん。クロダイを発見した後も注意深くその動きを観察した。
夕マズメのチャンス。ジョイント型ポッパーで狙いすました1匹。
夕マズメに差しかかるタイミング。潮位は上げ潮で満ちてきていた。表層にイナッコが見えることから、前田さんは「ライズジョイント75F」を選択。「まずはズームインで短くして操作性重視で狙ってみます」と言い、対岸の葦際にキャスト。狙い通りクロダイがチェイスし、動きを緩めて喰わせの間を作るとヒット。寄せてみると良型のクロダイだった。「何度かミスバイトがありましたが、間を作ったのが良かったですね」と振り返る。ズーム機能を備えた「ディアルーナZM」の特性を活かした1匹となった。
ジョイント型ポッパーに待望のヒット。「ディアルーナZM」の伸縮機能を活かして落ち着いてやり取りを進める前田さん。
幸先の良い1匹に笑顔を見せる前田さん。ミスバイトの後ルアーのスピードを変化させて喰わせた。
ズームアップで遠投&パワーファイト。年無しサイズのクロダイに挑む。
次はさらに遠い対岸を狙うべく、ズームアップでロッドを長くし遠投性を高める。「できるだけ距離を取って警戒されないように」とキャストを続けると、再びヒット。ロッドが大きく弧を描き、「ディアルーナZM」のバットパワーが試されるやり取りとなった。復元力を活かしてクロダイを落ち着いて寄せ、無事にキャッチ。手にしたのは年無しサイズと呼ばれる50cmクラスの大物だった。「いいサイズに出会えました」と笑顔を見せた前田さん。その後もさらに1匹クロダイを追加し、満足の1日目を終えた。
今度はズームアップして遠投性を高めてキャスト。なるべく警戒心を与えないよう慎重に誘っていく。
パワフルな引きで楽しませてくれたのは年無しサイズ。ズームアップ時はロッドのパワーも高められるので落ち着いてやり取りに集中できた。
早朝の下げ潮にキビレを攻略。経験と読みが導いた一尾。
2日目は早朝から大型河川へ。潮位は下げで、これから浅場に魚が集まるタイミングだ。「狙い所を絞れるようになったら本命の時間帯ですね」と前田さん。しだいに砂州が姿を現し始める。さらに「早朝の雨で状況が動き、晴れ間が出たら喰ってきそうです」と分析。その読み通り、晴れ間が差し込んだタイミングでペンシルベイトにヒットした。「よし、喰いました!」と寄せてきたのは美しいキビレ。「この魚を見せたかったんです」と笑顔の前田さん。その後もキビレを追加し、朝の実釣を終えた。その後は夕マズメに備え、再び河川へ挑むことになった。
潮位が下がると砂州が露出して浅い場所と深い場所が見分けやすくなる。深場に魚が集まる魚を狙い撃つ作戦で狙う。
狙い通りにヒットさせたキビレ。曇天から太陽光が差し始めたタイミングで喰い気が高まった。
夜の河川で再挑戦。可変レングスが広げるターゲットと釣り場の可能性。
夕方は初日にクロダイを釣ったポイントへ。雨で状況が変化しており、シーバスの回遊にも期待しての選択だ。時間を遅めに設定し、暗くなってシーバスの活性が上がるのを狙う。日没後、「カウンターウェイク80F」にヒット。「よし、喰った!」と同時にロッドが大きく絞り込まれる。キャッチしたのは良型のクロダイ。「いい喰い方でしたね」と前田さん。狙いのシーバスではなかったが、価値ある1匹に笑みがこぼれた。
今回使用した「ディアルーナZM」は、長さを可変できることで釣り場やターゲットの幅を大きく広げてくれるロッド。長さを伸縮させながら工夫して得られた1匹は、特別な感動を与えてくれる。新しく登場した「ディアルーナZM」を手に、ぜひ様々な釣り場でルアーフィッシングを楽しんでほしい。
雨の影響で変化があることに期待してシーバスも狙った。「ディアルーナZM」は幅広いターゲットに高次元で対応してくれる。
「カウンターウェイク80F」に激しく喰いついたのはクロダイ。最終日にも魚に出会えて満足の釣行となった。
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