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魚が釣れやすいタイミングを知ろう

日の出日の入りの前後は魚の活性が高まる絶好のチャンス!

夕マズメにルアーで釣り上げたチャイロマルハタ。夕暮れ時はルアーに限らず、どの釣りでも釣果を手にするには絶好の時間帯

魚が釣れやすい時間帯

 魚によって活動する時間帯に違いがあり、日中に活発にエサを捕食する魚(昼行性)、夜間に活発に活動する魚(夜行性)がいる。また、昼夜を問わず釣りの対象となる魚も意外と多い。まずは狙いたい魚が活発にエサを捕食する釣りやすい時間帯を知ることも大切。
 釣りで外せない時間帯と言われるのが、朝夕の薄明薄暮の時間帯。日の出前後、日の入り前後の時間帯のことで、釣りでは朝マズメ、夕マズメと呼ぶ。この時間帯は多くの魚が活発に活動し、積極的にエサを捕食することで知られている。魚の活性が上がり、エサやルアーに喰いつく可能性が高くなるので、ぜひ狙いたい時間帯と言える。

季節や天候によるタイミング

 投げ釣りを例に挙げると、キスやベラは春から秋、カレイは秋と春が釣りのシーズンとなるように、魚ごとに活動しやすい水温があり、釣りやすいシーズンはある程度決まっている。狙いたい魚はどの季節が釣りやすいのか、釣期ともいわれるシーズンを把握するのも釣果を手にするには大切なこと。
 あわせて天候によっても魚の喰いが変わることも覚えておきたい。例えばキスの場合、濁りを嫌う性質があり、風が強くてウネリがあるとキスの多い浅い砂地は海底の砂が巻き上げられて濁ってしまい釣りにくくなる。また、雨による増水で海に濁りが入ったときにも喰いが悪くなることがある。濁りが入るまでは雨が降っていてもオモリの着水音などがかき消されることなども影響して、喰いがよくなるようなケースもあるが、基本的には晴れて天候のいいときが釣りやすいといえる。
 逆に悪天候のときに釣りやすいのが、汽水域を好むスズキ。雨が降って濁りが入ったときには、エサがいれば積極的に捕食することで知られている。エサとなる小魚の回遊状況にも左右されるが、晴天続きで風もなく、濁りも入っていないようなときは釣りづらいことが多い。
 このように季節や天候によって釣りやすい、釣りにくい状況がある。釣れる確率を高めるためにも、釣りたい魚の生態を事前に確認しておこう。

基本的には晴天で海の穏やかなときが釣りやすく釣果が期待できる。ただ、少々荒れ気味のときや濁りが入ったときに活性が高くなる魚も存在する。

潮汐(ちょうせき)によるタイミング

 海面の潮位(潮の高さ)は約半日の周期でゆっくりと上下に変化しており、この現象を「潮汐」という。満潮のときは潮位が高くなり、干潮のときは潮位が低くなる。基本的には1日に2回ずつ満潮と干潮が訪れる。月単位では、新月の大潮から満月の大潮になるまでに「大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮」という約半月のサイクルがある。これをひと潮という。
 釣りにおいては潮が大きく動く大潮周りや、潮が満ちるタイミングでよく釣れるといわれている。実際に潮の動きは魚の喰いに影響するが、釣り場や対象魚、時期などによって釣れやすくなる状況は異なる。潮汐と釣果の関係をデータとして蓄積していくと、より釣れやすいタイミングを見つけることができる。
 岸から釣る場合は、魚が岸近くまで寄りやすい満潮前後の潮位の高いときが狙い目で、満潮や干潮の潮止まり前後の潮が止まりかける時間帯、潮が動き始める時間帯は魚の活性が上がりやすくなるので、集中して狙ってみよう。

地球に対して太陽と月が一直線に並ぶと、1日の潮位差が大きくなる(大潮)。太陽と月が直角になると、1日の潮位差が小さくなる。

潮が満ちて潮位が高いときは見えないが、潮が引いて潮位が低くなると露出する場所がある。こういった所は滑りやすいので、竿を出すときは必ずスパイクシューズなどを履くこと。

潮が引いたときに釣り場の状況を見ておくと、地形がよく分かる。潮が満ちて釣るときの参考にしよう。

海面の色が濃くなっている場所は水深が深くなって斜面(カケアガリ)を形成している。また、藻が茂っている場合もある。なんらかの変化がある場所は魚がいる可能性が高い。

時合(じあい) 潮回り、天候などの条件により、魚釣りに最も適した状態(活性が高い)になること。時間帯でいうと朝マズメ(夜明けから日の出前後)と夕マズメ(日没前後)。満潮から干潮、干潮から満潮に変わるときは、とくに魚が釣れやすい好機と言われている。
潮汐を調べるには 潮汐表(または潮見表)を見れば、ある地点の満潮と干潮の時間や潮の大きさがひと目で分かる。インターネットや釣り情報誌などで調べてみよう。
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