【初心者必見】魚を釣るためのコツ
時間帯
日中に活発にエサを捕食する魚(昼行性)と、夜間に活発に活動する魚(夜行性)がいる。昼夜を問わず釣りの対象となる魚も意外と多い。まずは狙いたい魚が活発にエサを捕食する時間帯を知ることが大切。
釣りで外せないのは、朝夕の薄明薄暮の時間帯。日の出前後、日の入り前後の時間帯のことで、釣りでは朝マズメ、夕マズメと呼ぶ。この時間帯は活動する魚が昼行性から夜行性またはその逆といったように入れ替わる(※)。同時に多くの魚が活発に活動し、積極的にエサを捕食することで知られている。魚の活性が上がり、エサやルアーに食いつく可能性が高くなるのでぜひ狙ってみよう。
※)朝マズメ:夜行性の魚が活動を終え、昼行性の魚が活動を開始する
夕マズメ:昼行性の魚が活動を終え、夜行性の魚が活動を開始する
潮汐
海面の潮位(潮の高さ)は約半日の周期でゆっくりと上下に変化しており、この現象を「潮汐」という。満潮のときは潮位が高くなり、干潮のときは潮位が低くなる。基本的には1日に2回ずつ満潮と干潮が訪れる。月単位では、新月の大潮から満月の大潮になるまでに「大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮」という約半月のサイクルがある。これを「ひと潮」という。
潮汐、潮回りは潮の動き(潮流)にも影響をおよぼす。潮が動くとプランクトンや小魚など、遊泳力に乏しいエサが流されやすくなり、それらを捕食する魚の活性が上がりやすくなる。満潮時、干潮時の潮止まりといわれる時間帯は、流れがなくなることもあって魚の動きが鈍くなりやすい。釣りにおいては潮が大きく動く大潮や、潮が満ちるタイミングでよく釣れるといわれている。実際に潮の動きは魚の食いに影響するが、釣り場や対象魚、時期などによって釣れやすくなる状況は異なる。潮汐と釣果の関係をデータとして蓄積していくと、より釣れやすいタイミングを見つけることができる。
岸から釣る場合は、魚が岸近くまで寄りやすい満潮前後(潮位の高いとき)が狙い目。満潮と干潮にともなって潮が止まりかける時間帯、止まった後で動き始める時間帯も魚の活性が上がりやすくなる。このように潮の動きが変化するタイミングは絶好のチャンス。対象魚や釣り方を問わず、集中して狙ってみよう。
干満の時間や潮位は、場所によって異なる。図は瀬戸内に位置する岡山県宇野の例。瀬戸内海は潮位差が大きいエリアだ。
潮汐表(または潮見表)を見れば、ある地点の満潮と干潮の時間や潮の大きさがひと目で分かる。イ ンターネットや釣り情報誌などで調べてみよう。
季節や天候
投げ釣りを例に挙げると、キスやベラは春から秋、カレイは秋と春が釣りの好シーズンとなる。魚ごとに活動しやすい水温があり、釣りやすい時期はある程度決まっている。
天候によっても魚の食いは変わる。例えばキスは濁りを嫌う性質がある。風が強くてウネリがあると、海水が濁って釣りにくくなる。雨による増水で海が濁ったときも、食いが悪くなりやすい。雨が降っても海が濁る前なら食いがいい場合もあるが、基本的には晴れて天候のいいときが釣りやすい。
逆に悪天候のときに釣りやすいのは、汽水域を好むスズキ。雨が降って濁ると、エサがいれば積極的に捕食する。エサとなる小魚の回遊状況にもよるが、晴天続きで風がなく、濁っていないときは釣りづらいことが多い。
このように季節や天候によって釣りやすさは異なる。釣れる確率を高めるためにも、釣りたい魚の生態を事前に確認しておこう。
代表的な魚の釣期(シーズン)
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