2024/01/17
コラム
ハリと仕掛けについての考察 【寺山剛】
皆さんは 仕掛けを選ぶ際に何を基準に選んでいるでしょうか?
ハリの大きさでしょうか?
ハリメーカーによって同じサイズ表記のハリでも、大きさが違うのはお気付きかと思います。これを少し掘り下げてみたいと思います。
この写真のハリは同じ1号です。
全体的に見るとだいたい同じ大きさでしょうか?
今度はハリ先から斜めに線を入れてみました。丸で囲んだところが実際にワカサギの口に入るところです。こうして見ると右のハリの方が、かなり小さいのが分かります。
では すべてにおいて右のハリの方が良いのかと言うと、そうではなくデメリットもあるのです。ハリ先が短いハリはエサがハリ先を隠してしまう事があります。
この写真の左のハリには普通のサシ、右のハリには小型エサのラビットウォームを付けました。このくらいのバランスだと良いのですが、右のハリに普通のサシだとハリ先があまり出なくなります。ワカサギがエサを吸い込んだ時には完全にハリ先がガードされてしまう事もあるでしょう。ですからエサを小さくカットするのも重要だと分かります。
そして仕掛け全体を見てみます。
実は元旦早々に釣行し、その際 居食いするアタリの出ないワカサギに悩まされまして、今回はその対策として仕掛けを少しチューンしました。前回はハリス3センチの部分が居食いされてアタリが出にくかったので、線を引いた位置でカットし、一番アタリの出にくいオモリ上のハリスを2センチとしました。
使用タックルはリールがシマノレイクマスターCT-ETに穂先はレイクマスターエクスペックM01K。クイック角度チェンジャーで、いつもより少し角度をつけ、30度ほど下げてフッキングをシャープにします。
当歳魚特有のごく小さなアタリを表現できる繊細さ、横ブレの無さからの手感の良さで、屋形の皆さんが苦戦する中、満足の釣果が出せました。(391匹)
改めてハリ、仕掛け、タックルバランスの重要さを再確認できました。
皆様も釣具屋さんの仕掛けの前で頭を悩ませ?楽しんで下さいね!
プロフィール
寺山 剛 (てらやま つよし)
福島県在住。檜原湖をホームグラウンドとするワカサギ釣りのスペシャリスト。夏はバス釣り、冬はワカサギ釣りで一年中檜原湖に浮かぶ。シマノモニター。
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