2021/02/22
コラム
2月22日山中湖釣行記産卵期の渋い釣り(尾崎渚)
約2ヶ月ぶりの山中湖の記事です。
2月の山中湖と言えば、1シーズンの中でも最も厳しい季節です。
ちょうど産卵の一歩手前で、魚の警戒心は強まり、ドーム船下に群れが入り辛く、また入ってきても喰わず、素通りとなるパターンが多くなってきます。
産卵を控えたワカサギは岸寄りを意識しだすのか、ドーム船が停泊できる水深8mより深いポイントからワカサギが消え、狙える絶対数が減少することも貧果の原因となっています。
そんな中で、1日100匹を釣ることが難しい状況ですが、朝一番から釣りをすることにしました。
20分程ドーム船を走らせたポイントで釣り開始です。
ここはたくさんのブイ、ロープが点在するポイントで地形的変化に乏しい山中湖では、こういった人工物が魚のサンクチュアリになる場合が多く、特に産卵前のワカサギは警戒心が高い上に、水鳥を恐れてか、こういった人工物に密着する傾向が高いですね。
この日のタックルは
・レイクマスター CT-T 20モデル
・角度チェンジャーアンダータイプ
・レイクマスターエクスペックM01E リアクションバイト
・仕掛け:全長70cm 6本バリ狐
・オモリ5グラム
最近どこに行ってもM01Eを使用することが増えました。
氷上、ドーム問わず、渋い釣りには最適な穂先ですね。
多くの穂先は、アタリをいかに大きく出すか、出たアタリをどう掛けるか、そこに重点を置いた穂先が多いです。活性の高いワカサギならば、上記のような穂先が活躍してくれますが、いても喰わない魚を相手に勝負するとなると、喰わせるまでの誘いが重要になり、一本の穂先で様々なバリエーションの誘いをだせなくてはならないんです。それを可能にしたのがM01Eであって、この穂先は喰わせるまでのプロセスが使っていて非常に面白い。
朝一の反応は底20センチの反応を釣っていくことになりました。
誘いすぎると喰わないので、誘いの中で止めを入れ、喰わせる間をしっかり与えてやります。
それでも喰わない時には、クラッチをフリーにし、フカセ釣りへと瞬時にシフトするわけですが、ここではバックラッシ防止機能がしっかりと働いてくれ、よりストレスフリーな釣りを可能としてくれました。
底釣りでポツポツ釣っていると、大きな群れが入ってきました。
ここ最近では見たことのない規模の群れですが、喰い気はあまりないので丁寧に釣ります。
仕掛けを群れにダイレクトに落下させると、オモリ、仕掛けを嫌って群れが散ってしまいます。
群れの上層1m上くらいからスプールを指で抑え、サミングし、仕掛けをそーっと群れの中に入れてやると魚に警戒心を与え辛く効果的。
多点掛けを狙いつつ、狙いすぎない。元々喰い気はない魚ですから、多点掛けを狙いすぎると魚をバラすリスクも高まってしまいます。
群れが過ぎ去ってからは朝一同様の底釣りですが、これがまた面白い。
一匹ずつを誘って誘って、喰わせて掛ける。
してやったりな釣りを1日堪能し、できすぎの600匹でフィニッシュでした。
この先まだまだ渋い釣果が続くと思われます。
例年、3月半ば頃から釣果が上向いてくるはずですので期待しましょう!
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