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2024/02/15

コラム

「釣りフェスティバル in Yokohama 2024」シマノトラウトブース。

「釣りフェスティバル in Yokohama 2024」シマノトラウトブース。

こんにちは。モニターの佐藤文紀です。
今年2024年1月19(金)~21日(日)は、国内最大級のフィッシングショー「釣りフェスティバル in Yokohama 2024」がパシフィコ横浜で開催された。
今回はその様子を綴っていこう。

最大級のブース規模。注目の新製品が一挙に並ぶ。

シマノでは、シマノ総合ブース以外にもトラウトブース・フライフィッシングブース・へらぶなブース・ライフスタイルブース・釣りフェス限定品特設販売ブースの全6ブースが出展。
6ブースの合計では、今年も会場内最大規模のブース面積となった。

この中で私が担当したシマノトラウトブースはロッドやルアーといったカーディフ製品を中心にリールやトラウトのルアーフィッシングを快適に楽しむためのアパレルなどを展開。
同時に「DS+4ストレッチウェーダーチェスト・ハイ・ソックス」とウェーディングシューズの試着コーナーの設置、そして20日(土)には「カーディフのモノとコト2024」と題しトークショーも開催し、3日間に渡りシマノトラウトブースは連日賑わう盛況ぶりだった。

釣り人の趣味空間を演出するトラウトブース。気品の溢れるブースを構え人気を博した。

釣り人の趣味空間を演出するトラウトブース。気品の溢れるブースを構え人気を博した。

カーディフブランドの大きな特徴といえば、ネイティブトラウトとエリアトラウトの両方をブランド分けせず、同一ブランド内で展開していることだ。

ひとくちに同じトラウトフィッシングといえど、ネイティブトラウトとエリアトラウトでは釣り場環境と釣りに求められる内容が違うことから客層もまた大きく異なるのは事実であるが、普段同じ空間に集うことが滅多にない釣り人同士がカーディフというブランドを通じて時おなじくしてシマノトラウトブースに集う、ということにも今回あらためて意義を感じるものだった。

目的は異なれど、そこは同じ「トラウトフィッシング」愛好家同士。
互いの趣向の違いを認めつつも、同じ場所、同じ時間に、トラウトを通じて相互の釣り人が集えることもまたトラウティストとしての「鱒(ます)時間」や「世界観の共有」がなされたことだろう。

よって展示製品はエリア~渓流~本流や湖と多岐に渡ったが、今年の最新注目株を新製品を中心にいくつか紹介したい。

トラウトたちが生息する豊かな森を彷彿とさせる、シマノトラウトブーススタッフの制服は落ち着いたカーキ色がお洒落。

トラウトたちが生息する豊かな森を彷彿とさせる、シマノトラウトブーススタッフの制服は落ち着いたカーキ色がお洒落。

注目の新作ルアー。ボトムスペックという名に興味が集まる。

ロッドは、トラウトワンNSシリーズが新発売。
トラウトワンのリニューアルモデルだ。
源流域のイワナから大河の本流サクラマスまで対応する幅広いラインナップが魅力。
価格帯もトラウト入門者~中級者が手に取りやすい価格帯でありながら、これから本格的にトラウトフィッシングをやってみたい!という本格志向のアングラーや熟練者においても予備の1本としても活用でき、大きな注目が集まっていた。

季節柄、東北河川のサクラマスや中禅寺湖のレイクトラウトといった大鱒狙いの来場者も多かったが、渓流トラウトフィッシングにおける「竿の曲がりを楽しみ尽くしたい」というグラスコポジットモデルの「S48UL-G/4」、「B48UL-G/4」は渓流でのイワナ・ヤマメ・アマゴ狙いで特に目を引いていたようだった。

ルアーは話題のリフレインシリーズ第2弾、「カーディフ リフレイン45XS ボトムスペック」の独特の仕様に驚かれた方が多かったようだ。

なにせ4.5cmなのに6.2gもある小さくて重いミノーという、なかなか珍しいスペックがとりわけ注目を集めていた。リフレインの名を冠するだけにシングルフックで当初からスイムバランスが保たれており、大物狙いの太軸フック1本であっても渓流の早い流れでも泳ぎのバランスを保つ点は注目に値する。
「リフレイン50HS」ではレンジ的に到達しない深場や淵、滝つぼの底に潜む、タナ落ちした魚にもアプローチできるようになった。

飛距離が出ることから、中流域での遠投広域サーチにもいい。
縦の釣りと横の釣り。スペック以上に用途が広い新作ミノーである。
昨年はこちらのプロトタイプで70cmに迫るアメマスを北海道の河川でランディングした。今年はこの模様がテレビ番組でも放送予定なので楽しみにしていてほしい。

サブネームであるボトムスペックの名の通り、リフレイン50HSとの違いとしてボトムミノーイングに可能性を見い出す新作ミノーだ。

サブネームであるボトムスペックの名の通り、リフレイン50HSとの違いとしてボトムミノーイングに可能性を見い出す新作ミノーだ。

大型の鱒狙いにも期待が高まるルアー達が登場。

他にも「カーディフウインドリップ 85S ジェットブースト」、「カーディフ ウインドリップスティック90S ジェットブースト」といった新作ルアーも来場者の注目度は高かった。
「カーディフ ウインドリップ85S ジェットブースト」はこれまで95mmと105mmで展開してきたウインドリップシリーズのダウンサイジングモデル。

海よりもベイトフィッシュの大きさが小さいことがままある湖でのビッグトラウト攻略にも対応域の奥行が広がった。
このほか、大河の降海遡上型サクラマスの跳ね打ち・モジリ打ちの遠投にも活路を見いだせるルアーだ。
このルアーもまた昨年12月1日の洞爺湖冬季解禁日にプロトタイプでサクラマスをランディング、一連の模様もテレビ収録済みなので今年の放送を楽しみにしていてほしい。

ベイトフィッシュの大きさが小さいときに問われる、90mmアンダーの世界にウインドリップによる攻めが可能となった。湖や海のビッグトラウト狙いに。

ベイトフィッシュの大きさが小さいときに問われる、90mmアンダーの世界にウインドリップによる攻めが可能となった。湖や海のビッグトラウト狙いに。

ジグミノーである「カーディフ ウインドリップ85S ジェットブースト」に対し「カーディフ ウインドリップスティック90S ジェットブースト」は細身軽量のシンキングペンシルだ。
湖を釣るトラウティスト諸氏であれば、水面を漂う弱ったワカサギが湖の波打ち際でトラウトに捕食されているシーンを目撃した経験も多いだろう。
巻くと浮き上がる特性を生かし、フラフラとスイングしながら漂うワカサギのこの状態を意図的に作り出せるのが魅力のトラウト用シンキングプラグがこちらになる。
ビッグレイクにおけるランドロックのサクラマス・ニジマス・アメマス・ブラウントラウト・大イワナのワカサギパターンで効果が期待できる。

このように話題の新製品のみならず、普段、ショップ店頭では一同に揃いにくい製品群も見比べ・触り比べできるのもこういったフィッシングショー、見本市のいいところ。
来たる本格的なトラウトシーズンに向けて会場は終始、活気に満ち溢れた3日間だった。

来場者の皆さま、ありがとうございました。

これまで海用に好評を博したウインドリップスティックにも湖での使用にうれしい90mmサイズの90Sが新登場。

これまで海用に好評を博したウインドリップスティックにも湖での使用にうれしい90mmサイズの90Sが新登場。

プロフィール

佐藤 文紀(さとう ふみのり)

モニター

プロアングラー。国内外のロックフィッシュゲーム全般およびサーモン・トラウトフィッシングの双方に精通。ロックフィッシュにおいては黎明期からシーン最前線で活躍するパイオニア。世界記録・日本記録も多数保持する。トラウトは渓流・本流・湖・海まで幅広く、なかでもライフワークでもあるサクラマス釣りは歴30年を超える。

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※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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この記事で使用している製品

トラウトワン NS
ロッド

トラウトワン NS

カーディフ リフレイン 45XS BOTTOM Spec

ルアー

カーディフ リフレイン 45XS BOTTOM Spec

カーディフ ウインドリップ 85S ジェットブースト

ルアー

カーディフ ウインドリップ 85S ジェットブースト

カーディフ ウインドリップスティック 90S ジェットブースト

ルアー

カーディフ ウインドリップスティック 90S ジェットブースト

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