2022/06/30
コラム
渓流彷徨い日記 勉強の基本は復習です
- 釣行日 2022年6月26日(日)
- 場所 奈良県 十津川漁協管内 上湯川
- 天候 土砂降りのち快晴
- 釣果 アマゴ
- 使用ロッド テンカラ竿 36
- 仕掛け レベルライン3.5号、フロロカーボンハリス1.5号、自作毛鉤色々
- 釣り人 ちぬ
テンカラ教室実施から約一カ月が経ちました。今回は、その参加メンバーの一人、ヨシ君の復習を兼ねての釣行です。
この釣行の二週間ほど前に、単独で復習釣行に出かけたらしいですが、なかなか思うようにいかなかったようです。
朝のうちは強い雨に注意との予報通り、現地へ向かう途中から降り出した雨は、目的地である上湯川上流部に着いた頃には本降り。幸い、川は濁りもなく、大きな増水もなく、釣りには丁度いい感じ。 久々の十津川、しかも今回が初めての上湯川、と思っていましたが、川に降りて何年か前に来たことを思い出しました。
最初に入った場所は…ちょっと上ると、すぐに行き止まったはず。思った通り、行き止まりで、やっぱり何年か前に来ていました。仕方ないので、竿を畳んで、河原を下流に下れるだけ下ってから竿を出すことにします。
改めて、ヨシ君のキャストをじっくりと確認しますと、竿の振り幅は10時-12時で問題ないのですが、バックキャストでラインが伸び切る前にフォワードキャストに移っています。本人曰く、「仕掛けが途中で落ちてしまいます」。何故そうなるのか説明してみましたが、どうも要領を得ないようで、相変わらずタイミングが早過ぎて、ラインが失速しています。
そこで、タイミングを視覚的に理解してもらう作戦に。
まず、竿を自分の正面で、45°くらい上方に向けて構えてもらいます。その状態から竿を左右方向に振って、その時のラインの動きを見てもらいます。今回は、右方向をバックキャストと仮定して説明、
右へ振って止める⇒止めてからラインが伸び切るまでの状態をよ~く見ててね⇒伸び切るタイミングを見計らって、左方向、つまりフォワードキャストに入る⇒するとラインは真っすぐ左へ伸びているでしょ。
これを何度か繰り返して、体でバックキャスト、ストップ、ストップしてからフォワードキャストに移るタイミングを覚える、まずはやってみよう!
聞くとやるとでは、なかなか勝手が違うもので、どうも上手くいきませんと本人は言っていますが、練習前に比べると明らかに前方へ仕掛けは伸びています。
動画撮影で比較すれば一目瞭然なのですが…
この左右に振っての練習の副産物として、サイドキャストのコツも掴んだようです。頭上を木が覆っていても、ポイント直上にボサが出ていても、上手くかわせているようです。
ここでもう一つ説明を追加です。使う竿、レベルラインの長さなどによって、このタイミングは微妙に変わってくるので、この釣りに慣れてくるまでは、この横振りでのタイミング確認をしてから釣りする良いよ。
後は放置プレイでも大丈夫かな、ってことで、私もテンカラ竿を振ります。ただひたすら振ります。振っても振っても、魚が出ません。水温16.8℃は、アマゴにはちょっと高過ぎ、朝の雨で下がって、この水温。コンディションとしては、そもそも週末でプレッシャーが高いのもあるのでしょう、とにかく反応が出ません。
何とか頑張って半日かけて2尾を確保。
相変わらずの、自作テキトー毛鉤です。石垣先生直伝の自己融着テープ毛鉤も作っていますが、まだまだテキトー毛鉤の在庫がタップリあるので...
釣果は全くでしたが、ヨシ君の復習は、まずまずの成果だったと思います。まだまだ直すべきところは見受けられますが、魚の活性が良い状況で釣行すれば、一人でも十分遊べると思います。そこから先は、上手い人の釣りを見せてもらったり、自分の釣りを見てもらって、どうすれば、さらに上達するのか教えてもらったりしながら、さらなるステップアップ目指してもらいたいですね。
始めたは良いけど、一尾までが遠いなぁ、と感じておられる読者さんは少なくないはず。そんな時は恥ずかしがらず、釣り慣れた人に話を聞くのが近道です。
川で見かけた上手そうなテンカラ釣り師、テンカラに詳しい釣具店、石垣先生も相談に乗ってくれるでしょうし、現場で私を見かけて声を掛けてもらえれば、私も下手の横好きなりに、相談に乗りますよ!
プロフィール
ちぬ
渓流・本流竿・鮎竿・チヌかかり竿・ワカサギ穂先の開発をおもに担当。渓流・チヌかかり釣りをメインに年間釣行日数は約40~50日。
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