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2025/04/02

コラム

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【名手の推し竿】思い出の釣り場を、「色華」で愉しむ。

【名手の推し竿】思い出の釣り場を、「色華」で愉しむ。

「七」で遊び、「十」で締める。
「特作 色華」を手に、思い出の釣り場で最高の一日を…。

あえて「七」で。

今から約20年前、若き日の吉田康雄氏がよく訪れていたのが、千葉県柏市にある「逆井(さかさい)へら鮒センター」でした。
「懐かしいですね。ここは非常に魚影の濃い釣り場で、特に冬になるとウキの動きを求めてよく来ていたんですよ」
今でこそ当たり前になっている繊細な浅ダナセット釣りや、いわゆる「抜きセット」などは、当時からここ逆井HCで猛威を振るっていた釣り方だった。
「ここで練習したことが今の自分の『原点』になっていることは間違いないですよね。そしてウキ作りに関してもそうで、あの頃はまだプロのウキ作者になるなんて思いもよりませんでしたが、あの時の試行錯誤がウキ作りの土台になったことも間違いありません」
久しぶりに訪れた逆井HCは、当時とほぼ変わらない姿で吉田氏を迎えてくれた。
「今日はあえて最短の『七』で楽しみたいんですよ」
嬉しそうにそう言いながら、吉田氏はロッドケースに出来上がったばかりの「特作・色華」を準備する。その表情はとても嬉しそうだ。
そして「あの頃」に好きだった奥寄りの釣り座につくと、手際良く準備を終えた。

◯竿 シマノ【特作 色華】7
◯タナ ウキ〜オモリ間1m
◯道糸 0.4号
◯ハリス 上0.3号 下0.2号 8―40cm
◯ハリ 上6号 下1号
◯ウキ 吉田作【センシービレ】1番(グラスムクT8.5cm カヤB3.5cm カーボン足7.5cm エサ落ち目盛は全7目盛中、クワセを付けて4目盛出し)
◯バラケ
 粒戦 100cc
 水 100cc
 ふぶき 100cc
 セットアップ 50cc
※手水で微調整
◯クワセ
 感嘆1袋+さなぎ粉30cc+粘力スプーン2杯 10cc
 水 13cc
※シェイクで作り、ポンプ出しで小さく指先で削ぎ取ってハリ付け

「あの頃」と変わらない風情の釣り場に、感慨深げに入場する吉田氏。
「あの頃」と変わらない風情の釣り場に、感慨深げに入場する吉田氏。

「あの頃」と変わらない風情の釣り場に、感慨深げに入場する吉田氏。

最短・最細の「七」とは思えない存在感を放つ「特作 色華」

最短・最細の「七」とは思えない存在感を放つ「特作 色華」

“ふわり”。短くても極上の操作感&釣り味

「これは驚きました。当時を彷彿させる魚影の濃さと活性ですね」
釣り方はメーターウドンセット。バラケのナジミ幅を出さない、いわゆる「抜きセット」であるが、冬の逆井HCの活性は吉田氏の想像の上をいくものだった。
開始早々に明快なアタリが出始め、釣れ始まる。そしてほどなくすると釣りづらいほどのウキの動きになったのだ。
「正直、竿も最短の7ということで、1日やって20枚も釣れたらいいかなぁなんて思いながら来たんです。でもどうやらそれは『今』の逆井さんに大変失礼だったみたいですね(苦笑)。今のままだと魚の勢いに完全に仕掛けが負けちゃってますよ」
吉田氏はそう言うとすみやかに仕掛けを修正。ウキを1番手サイズアップし、下ハリスも30cmへと詰めていく。そして下バリも1号から2号、そして3号へとサイズアップし、ハリスを張らせるようにする。
「さすがにバラケは持たせ過ぎるとアタらないですね。ゼロナジミのまま、抜く位置をタナ付近まで下げるような感じです」
バラケのナジミ幅はゼロのままだが、水中をイメージし、タナ付近までは上バリに付けてタナを落ち着かせる。そしてそこからクワセエサが落下していく時の明快は「チクッ!」をとらえていく。
「それにしてもこの『色華』の七は最高ですね。謳い文句どおりすっきりしなやかなんですが、それだけじゃなくて、“ふわり”というなんとも言えない浮遊感があるんですよ。普通ここまで竿が短いと指揮棒みたいなに軽薄な感じになりがちなんですけど、『色華』はそれがまったくない。振り込みも取り込みも最高の“ふわり感触”なんですよ。ずっと振っていたいくらいです」
逆井HCの元気なへらぶなが、しなやかに取り込まれる――――――。
極上の時間は、ゆっくりと味わい深く流れた。

逆井HCのへらぶなの元気な引きを“ふわり”と受け止める「特作 色華」。
逆井HCのへらぶなの元気な引きを“ふわり”と受け止める「特作 色華」。

逆井HCのへらぶなの元気な引きを“ふわり”と受け止める「特作 色華」。

「十」で締める。

美味しい昼食をいただいた後、太陽は雲に隠れ、気温は急降下。それでも逆井HCのへらぶなは元気いっぱいで、「七」でもアタリが途切れることがない。
「このままやっていてもいいんですが、せっかくなので竿を長くして、より引き味を愉しんでみますか」
吉田氏はそう言うとおもむろに「七」を仕舞い、同じ「色華」の「十」を継いだ。
「十」も十分に短竿と言って差し支えないだろうが、「七」から持ち換えるとずいぶんと長く感じるもの。しかし吉田氏は同じメーターセットで、抜きセットで必須となる「落とし込み」をふわりと決めていく。
「いやもう…、最高ですね。エサが勝手に飛んでいっちゃう感じですよ」
思わずためいきが出るほどの振り調子。多少竿が長くなっても、吉田氏の落とし込みに寸分の狂いもない。
「スパッ!」
すぐに元気なアタリが出て、綺麗なへらぶなが掛かり始めた。
「沖に出したぶん警戒心が薄れるのか、アタリが素直で大きいですね。それに型もいいですよ」
尺上の新べらも交えながら、吉田氏のヒットは池終了時刻の16時まで続いた。
「堪能しました。来てよかったです」
その一言に全てが表れていた、最高の一日となった。

時折粉雪も舞う中、「十」をふわりと曲げていく吉田氏。竿を長くした効果か、ラストは尺上の新べらも混じる。 思い出の釣り場で、ゆっくりと流れる時間を存分に楽しんだ。

時折粉雪も舞う中、「十」をふわりと曲げていく吉田氏。竿を長くした効果か、ラストは尺上の新べらも混じる。
思い出の釣り場で、ゆっくりと流れる時間を存分に楽しんだ。

プロフィール

吉田 康雄

吉田 康雄 (よしだ やすお)

インストラクター

14年と22年にJC全国大会優勝などトーナメントにて 数々の輝かしい成績を収めながら、 平場の野釣りも好きだという一面を持つ。 のっこみ期には、チャンスがある限り大型べらを求めて 釣り場を渡り歩く。へらウキ「 吉田作」作者。

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