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2024/12/23

コラム

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名手の推し竿【My Favorite Rod】濱嶋 勇impression切れ味鋭い「芯のある短尺」「飛天弓 閃光LII」

名手の推し竿【My Favorite Rod】濱嶋 勇impression切れ味鋭い「芯のある短尺」「飛天弓 閃光LII」

スピード感溢れる速攻の浅ダナ名手として知られる中京の雄、濱嶋 勇。そんな濱嶋が今、もっとも「ハマっている」のが「飛天弓 閃光LII」の短尺である。軽いだけでなく、芯のある強さ…。佐屋川西の森寄せ場で、その「威力」を存分に見せつける。

軽いだけではない「強さ」

浅ダナの名手として鳴らす中京の雄、濱嶋 勇。そんな濱嶋が今、「釣る」と決めた時に真っ先に手を伸ばすロッドがある。それこそが「飛天弓 閃光LII」の短尺ラインだ。
「閃光シリーズというと、軽量長尺のイメージが強いと思います。でも最新に『LII』は、短中尺もものすごくいいんですよ」
閃光シリーズということが、やはり「軽さ」が気に入っているのだろうか?
「はい、それは半分正解で、半分は不正解ですね。確かに軽いんですが、実は『LII』の短尺って、不思議な『芯』があるんですよ。むしろズシリとくる、その感触がたまらないんです」
軽さよりも、むしろズシリとくる「芯」…つまり、「強さ」が気に入っていると語った濱嶋。
「シマノで言えば、強い短尺といえば『飛天弓 皆空』があげられますよね。はっきりとした強さ、硬さは『皆空』なんですが、『LII』は軽く、細身でよく曲がる竿でありながら、すごく頼もしく感じられるような芯があるんです。例えるなら、『飛天弓 柳』を細身のままパワーアップさせたような、そんな感触なんですよね」
軽さだけではない、「芯」のある強さ…。
今、「LII」の短尺が名うてのトーナメンター達の間で、ちょっとしたブームになっているのである。

細身かつ軽量ロッドである「飛天弓 閃光LII」の短尺アイテム。しかし他のどの竿にも似ていない独特の「芯」があり、ただ軽いだけではない、むしろ「皆空」の勝るとも劣らないパワーを秘めた竿となっているのである

細身かつ軽量ロッドである「飛天弓 閃光LII」の短尺アイテム。しかし他のどの竿にも似ていない独特の「芯」があり、ただ軽いだけではない、むしろ「皆空」の勝るとも劣らないパワーを秘めた竿となっているのである

バシバシ決まる振り込み!

軽量ロッド最大の弱点といえば、軽過ぎるがゆえの振り込み性能の軽薄さ…であろう。しかし濱嶋は、こと「LII短尺」に限っては、その心配は皆無であるという。
「竿全体の『スパイラルXコア』もそうですが、僕がその恩恵を一番感じているのが、『ハイパワーXティップ』、つまりは穂先ですね。そしてその穂先の強さは、まずエサを打った時にはっきりと感じることが出来ます。浅ダナやカッツケの場合、特に大きなエサを打つわけではないのですが、実はエサ打ち点に関しては、相当に気を遣うんです。不用意にへらをハシャがせないように着水時にフっと力を抜いてブレーキをかけたり、また、へらの湧きの密度に合わせて着水点を微妙にズラしたりします。そんな時、穂先の先端が弱いと、その微妙な操作が利かないんです。その点、『LII』に関しては、例えばここ西の森での超カッツケなどでの落とし込みなど、気持ちよくビシバシ決まるんですよ。このエサ打ちの操作性、気持ちよさ釣果にもたらす影響は計り知れないですよ」
ウキ下がきわめて短い超カッツケ釣りにおいても、濱嶋は繊細なエサ打ちのコントロールで、振り切り、やや振り切り、落とし込み…と打ち分けながらエサの持たせ方を調整し、早いアタリを持続させていく。このエサが着水する直前での「最後の微調整」の時、竿先端の「強さ」がものをいうのだ。
さらに濱嶋は言う。
「竿の先端とともに、『LII』は後端…、つまりは握りの石突き部分の処理がとてもいいんですよ。グリップが後端に回り込むようになっているので、掌に当たらないんです。ですので、竿を握る感覚といいますか、フィット感がとてもいいんですよね。ここも僕が『LII』で気に入っている点です」

濱嶋のカッツケでのエサ打ちのワンシーン。着水寸前に細かい操作を行い、着水姿勢や着水位置を細かく調整しているのがお分かりいただけるだろうか。このようなシーンにおいては、最後の最後に穂先の操作性がものをいうのだ

濱嶋のカッツケでのエサ打ちのワンシーン。着水寸前に細かい操作を行い、着水姿勢や着水位置を細かく調整しているのがお分かりいただけるだろうか。このようなシーンにおいては、最後の最後に穂先の操作性がものをいうのだ

竿の先端と後端…、「ハイパワーXティップ」が採用された強靭な穂先と、進化し続ける「しっとり綾織握りII」の石突き部の回り込んだ処理が、無類の操作性を生み出している
竿の先端と後端…、「ハイパワーXティップ」が採用された強靭な穂先と、進化し続ける「しっとり綾織握りII」の石突き部の回り込んだ処理が、無類の操作性を生み出している

竿の先端と後端…、「ハイパワーXティップ」が採用された強靭な穂先と、進化し続ける「しっとり綾織握りII」の石突き部の回り込んだ処理が、無類の操作性を生み出している

大型にもビクともしない頼もしさ

軽量長尺シリーズとして、どうしても長めのアイテムが注目を集めがちな「飛天弓 閃光LII」。しかし現在のトーナメントシーンを眺めてみれば一目瞭然で、管理釣り場ではこの「LII」の短尺アイテムが密かなブームとなっている。
「とにかくパワー重視なら『皆空』、逆に激渋時など『一枚を確実に獲りたい』ということであれば、しなやかな『柳』、そして、それ以外は『LII』…という使い方をしている方が非常に増えましたよね。これは魚の大小を問わない感じで、『LII』を中心に据えている方がめちゃくちゃ増えたんですよ。そして自分もそのひとりです。とにかく使い勝手が良くて、今、自分の中では浅ダナの釣りで中心にどっかと居座っている竿です。たとえば関東で言えば椎の木湖のような超大型が揃う釣り場でも、全然力負けしないんです。チョウチンではさすがに『皆空』や『鉾』の出番なんでしょうが、メーターでは使っている方は本当に増えましたよね。大型にもビクともしない頼もしさがあるんです」

佐屋川西の森の水況はよく、また釣れてくるへらの型も多彩。基本的には8寸前後の数釣りとなるが、そんな中に尺上の大型も交じってくる。そんな最盛期の釣りでも、「LII」なら大丈夫。余裕をもって釣りに集中することが出来る
佐屋川西の森の水況はよく、また釣れてくるへらの型も多彩。基本的には8寸前後の数釣りとなるが、そんな中に尺上の大型も交じってくる。そんな最盛期の釣りでも、「LII」なら大丈夫。余裕をもって釣りに集中することが出来る

佐屋川西の森の水況はよく、また釣れてくるへらの型も多彩。基本的には8寸前後の数釣りとなるが、そんな中に尺上の大型も交じってくる。そんな最盛期の釣りでも、「LII」なら大丈夫。余裕をもって釣りに集中することが出来る

ぜひとも、短尺も

8から30までの超ワイドラインナップとなっている「飛天弓 閃光LII」。もちろん21以上の長尺アイテムに脚光が当たるのは致し方ないところなのだが、「ぜひとも短中尺アイテムも手にとってみて欲しい」と濱嶋は力説する。
「8、9、10.5といった短尺アイテムは、前述したとおり、軽さよりもズシリとくる『芯』が際立ちます。これは『LII』独特の感触なんです。そして12、13.5、15といった中尺になると、今度は『LII』ならではの軽量性とともに、竿全体のしなやかさが際立ってきます。『強さ』というよりは、竿全体でへらをあしらうような感じですよね。非常に細身に出来ていながら、『スパイラルXコア』と『ハイパワーXティップ』の効果で竿がブレないので、例えば中尺でのカッツケなんかも余裕でこなしてしまうんですよ。短尺はもちろんですが、中尺もおすすめですよ」
西の森の元気なへらを次々とヒットさせながら、濱嶋はさらに続ける。
「もちろん、このデザインも最高ですよね。レインボーカラーは長尺だけでなく、短尺でも非常にカッコよく釣り場に映えるんですよ。そこも大いに気に入っている点です」
カッツケならではの強烈は沖走りを余裕で受け止めながら、「中京の雄」は強烈なイレパクを見せつけてくれたのである。

カッツケならではの強烈な沖走りを余裕で受け止める「LII」の8。まったくブレない「芯」のある強さを存分に見せつける

カッツケならではの強烈な沖走りを余裕で受け止める「LII」の8。まったくブレない「芯」のある強さを存分に見せつける

短尺でもブルーを基調としたレインボーカラーが釣り場で映える

短尺でもブルーを基調としたレインボーカラーが釣り場で映える

プロフィール

濱嶋 勇 (はまじま いさむ)

テスター

中学3年で有名全国大会へ出場したり、 日研ジュニア大会3連覇などを経験。 HERA-1に8回出場(準優勝2回)。 他、優勝を含めて好成績多数。 JC全国大会は05年初出場で準優勝して、 06年、08年、09年、14年、15年、24年の7回出場。

※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。

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飛天弓 閃光L II(ひてんきゅう せんこうL II)

ロッド

飛天弓 閃光L II(ひてんきゅう せんこうL II)

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