川の最上流部で簡単にはアクセスできないエリアを源流と呼ぶ。渓流魚の中でも特に冷たい水を好むイワナが生息し、しっかりとした装備を持って川を遡行することで釣りを楽しむことができる。
冷たい水が流れる川の上流域を渓流と呼ぶ。源流との明確な境目があるわけではないが、山間部にあり、落差のある早瀬と淵が交互に現われ、主にイワナ、ヤマメ、アマゴなどの渓流魚が生息する。
渓流が平野部に到達すると、流れはしだいに緩やかになり、早瀬は少なくなって平瀬が増えてくる。夏は水遊びで賑わうような場所で、夏場のアユのほかにも、澄んだ水を好むウグイ、オイカワなどが生息する。
平野部には本流に比べて規模が小さく、周囲に田畑が広がるような小規模な支流や水郷地帯を流れる水路がある。流れは緩やかなところが多く、コイやナマズなど、こうした場所を好む魚もいる。
平野部には住宅地を流れるような都市河川も多い。人の手がより多く入っており、川の変化には乏しいが、コイやナマズなどはこうした場所でもよく見られる。
川の下流部は穏やかな平瀬ばかりになり、最下流部は潮位の影響を受ける汽水域になる。河口の川底は砂や泥で、場所によっては干潮時に干潟が現れる。シーバス、クロダイ、ハゼなどは汽水域に生息する。
山間部に出来た山上湖、人為的に作られたダム湖、平野部の川がせき止められて出来た湖や沼も淡水域の釣り場になる。場所により周辺の川と同じ魚たちが生息する。
渓流の管理釣り場ではニジマスや渓流魚が釣れる。また、平野部でも冷たい地下水を水源にしたポンド(池)ではニジマスや渓流魚の釣りができる。ブラックバスが釣れる管理釣り場もある。
日本の川や湖では、多くの場所でその川を管理する「漁協(内水面漁業協同組合)」が設置されている。そして漁協のある川で指定された魚(ヤマメ、イワナ、アユ、コイなど)を釣る場合には、漁協の発行する「遊漁券(遊漁証)」を購入する必要がある。遊漁券は釣り場近くのコンビニ、釣具店、漁協事務所などで購入可能。必要な遊漁券を購入していないと違反や追加料金の対象になるので注意しよう。また、ヤマメ、イワナ、アユなどは、釣りをしてはいけない「禁漁期間」が決められている。たとえば一般の河川でのヤマメやイワナ釣りの場合、産卵期にあたる秋とその後の冬の間は禁漁期間で、釣りができるのは3~9月頃のところが多い。出かける川や湖が決まったら、管轄の漁協の有無やルールをあらかじめ確認しておこう。
河川や湖沼には内水面漁協が設置されている。決められたルールを守って釣りをしよう
遊漁券は外から見えやすいところに掲示しておく。通常は「日釣券(1日券)」を購入する