ハスはコイ科ハス属の魚で、日本固有の亜種である淡水魚。成魚は30㎝前後まで育ち、琵琶湖を含む淀川水系が主な自然分布域だ。 現在は、関東、中国、九州でも姿を見ることができる。釣り人の間では「ケタバス」の名前で呼ばれることも多い。
日本のコイ科魚類の中ではサイズが大きく、さらに強い魚食性を持ち、小魚をとらえるために発達した口は先端がカギ状に曲がっていて 風貌に迫力がある。そして、産卵・ペアリング期になると、オスは鮮やかな婚姻色を身にまとう。 こうした性質を備えていることから、近年、特にルアーフィッシングファンの間で人気が高まっている。
琵琶湖やその流入河川におけるハス釣りのシーズンは、ハスが産卵のために接岸・溯上してくる6~8月がメイン。主な釣り場は河口周辺や川の中だが、川から離れた本湖の湖岸エリアでも釣れるチャンスがある。注意したいのはその後で、琵琶湖では9月1日以降、流入河川および河口周辺での釣りが禁止になる。アユの産卵保護が目的だが、するとハス釣りのできる場所も大幅に制限される。 また、琵琶湖にはヤナやエリなどの漁に関係する設置物の周辺は立ち入り禁止など、釣りにも関係するいくつかのルールがあるので、出かける際は滋賀県の遊漁案内をあわせて確認しておきたい。
滋賀県農政水産部:遊漁の電子手帖
婚姻色をまとったオスのハス。コイ科の魚の中では大型に育ちルアーへの反応もよいことから人気が高まっている
琵琶湖でハスが釣れるのは、主に湖の北側にあたる湖北から東側の湖東にかけて。それらのエリアにある流入河川や湖岸でハスの姿を探す
産卵・ペアリングのために流入河川に溯上してきたハスの群れ。こんな光景が見られる時期がハス釣りのハイシーズンだ
エキサイティングなルアーフィッシングでケタバスとも呼ばれるハスを狙います。