ライトクラスのリール竿を使って、ヤマメ、イワナ、アマゴなど、河川の上流域に棲むトラウト(マス)の仲間を、ルアーで釣るのが「渓流のトラウトルアーフィッシング」。自然の川で釣りをするので、難易度は少し高いが、とてもきれいな魚に出会える。
ヤマメやイワナをねらう釣りは、エサ釣りや毛バリ釣り(テンカラやフライフィッシング)も含めて「渓流釣り」という。そして、ヤマメやイワナは「渓流魚」と呼ばれる。
渓流釣りができる期間は、だいたい春から秋の3~9月頃。これは山の雪解けが終わる春に釣りを解禁して、渓流魚の産卵が行われる秋を禁漁にすることが基本的な流れになっているからだ。
また、渓流釣りをする際は、その河川を管轄する漁協(漁業協同組合)が発行する「遊漁券(遊漁証、日釣券)」が必要になり、遊漁期間も正確な日にちが漁協により定められている。まずはそれらのルールを守って楽しむようにしよう。
渓流魚の中でも人気ナンバーワンのヤマメ。渓流の女王などと称され、側面にはパーマークと呼ばれる青い斑点がある
自然の渓流(河川の上流域)が釣り場になるので、出会える景色も美しい。ただし、ケガをしないように一定の装備や注意も必要になる
夏を涼しく快適に満喫することができる渓流でのルアーフィッシングをご紹介。
漁協の発行する遊漁券は、釣りをするためのライセンスといえるもの。一般的には渓流釣り用の「日釣券(1日券)」を購入すればよい。遊漁券の価格は地域や漁協によって異なるが、だいたい1500円前後だ。
注意したいのは、遊漁券には大きく分けて「アユ釣り用」と「それ以外(渓流釣り用・雑魚釣り用)」があること。そしてアユ釣り用の遊漁券は、渓流釣り用のものに比べて価格が高くなっている。両方を発行している漁協の場合は、「渓流釣り用」のほうを購入するようにしよう。
遊漁券を購入できる場所はいくつかあり、「漁協の事務所」「釣具店や商店」「漁協組合員の個人宅」「河川の近くのコンビニ」など。多くの漁協ではHPに釣り場案内と合わせて遊漁券の購入場所の案内を出しているので事前に確認しておく。また、最近はオンライン(スマホ)で遊漁券を購入できる漁協も徐々に増えて来ている。
釣りが盛んな地域のコンビニは遊漁券を取り扱っている場合が多い。ノボリ(「遊漁証取扱所」など)がなくても取り扱っていることもあるのでカウンターで確認するとよい
遊漁券(日釣券)は使用日を記入してもらうことで有効になる。当日分以外に翌日分などを買うこともできる
購入した遊漁券は、釣りをしている間、外から見てわかりやすい場所に取り付けておくのがルール。釣り場でも忘れずに携行しよう