観測史上最も早い梅雨明けとなった2018年。7月から煌々と日差しが照りつけ、暑い夏が急ぎ足でやってきた。雨は避けたい釣り人にとっては嬉しいことだが、釣況的にもグッドニュースが飛び込んできた。
「サーフの回遊魚が絶好調なんです。初心者でも手軽に釣れるほど魚影が濃く、高活性ですよ」
そう話すのは、駿河湾の沼津エリアをホームとしている新保明弘さん。サーフでは梅雨明け頃から回遊魚の接岸が顕著になり、ワカシ(ブリの幼魚)、ショゴ(カンパチの幼魚)、シイラ、ソウダガツオなど多彩な魚種が乱舞。海岸線は、連日釣り人で大賑わいなのだという。
「まだシーズン序盤なので魚は小型ですが、やる気のある個体が多くて釣りやすいんです。なので、これからルアーの回遊魚に挑戦したい方にはもってこい。さらに、ライトなタックルでも十分対応可能。体力勝負と思われがちなショアジギングのイメージとは違い、軽快な釣りが楽しめるはずです」
というわけで、今回はサーフからのライトショアジギングの模様をお届け。新保さんが向かったのは、沼津港の北に位置する位置する今沢海岸。この周辺には広大な海岸線が続いており、多種多様魚が狙えるショアジギングの好ポイント。手前から急に深くなっている場所も多く、回遊魚などのフィッシュイーターが餌の小魚を追い込みやすい地形になっているのだ。このあたりで好釣果が続いていたそうだが、ここで新保さんから残念なお知らせが……。
「ここのところ絶好調だったんですが、実は数日前から急激に釣果が落ちてしまいまして……。まあ、やってみないとわかりませんからね! 状況がよくなっていることを祈りましょう」
釣行日が運悪く谷間に当たってしまったようだが、こればかりは自然相手。この日は状況が回復していることを祈って早朝からキャストを開始すると、数投目でガツンと何やらヒット! 惜しくもフックが外れてしまったが、魚の気配に期待が膨らむ。
「今のはまずまずのサイズでしたね。まだ薄暗い時間のボトムですから、多分サバかな?」