堤防や磯のような高低差がなく、足場も極めてフラットなサーフ。夏場は海水浴場となるフィールドも多く、さほど危険があるようには思えない。
しかし、釣りの観点から一年を通してみると、これが思った以上に過酷なフィールド。風が強ければ波しぶきや砂が舞い上がり、夏は強烈な日差しが海や砂地に反射して照りつける。冬は季節風に吹かれ凍えそうなほど寒く、とにかく過酷な自然環境と対峙しなければならないのだ。
また、不規則に打ち寄せる波は時折大きくなることもあり、立ち込む度合いによっては波に足をすくわれ、転倒する危険もある。服を着た状態では泳ぎづらく、離岸流などの流れがある場合は非常に危険だ。サーフは“波打ち際の浅場”だからと軽く考えず、しっかりと身を守るウェアとフローティングベストを着用して楽しみたい。