チョイ投げゆえに難しい釣りではないが、基本を抑えてスムーズに楽しみたいところ。
ロッドを振るときは前後の動作を連続で行うのではなく、振りかぶってから後方でいったん止め、仕掛けを落ち着かせてから振り下ろす。オモリの重さをしっかりロッドに乗せ、ロッドを曲げ込んで投げるのがコツだ。
斜め45度を目安に、スリークォーター気味にやや外側から回して投げると仕掛けが絡みにくい。余分な糸フケを出ないよう、必要に応じてフェザーリング(スプールを指で押さえて糸の放出を抑える)をするとトラブルが少ない。
着底後は素早く糸フケを回収、サビキ動作に移る。ロッドを横にして、前方から真横に90度くらいの角度でサビいては前方に戻し、余分なラインを巻き取る、といった動作を繰り返していくのが基本。
人工エサの場合は、速めのサビキが効果的。キュッと速めにサビいてアピールし、ピタッと止めて喰わせるというメリハリのきいた動作で誘うとよい。慣れてきたら縦方向に跳ね上げてフォール、ロッドティップで仕掛けを震わせるシェイキングというテクニックも有効だ。
あとはキャストごとに移動していくイメージで広く探っていく。アタリは明確に出るので、リーリングだけで行う巻きアワセが基本。小気味よい引き味を堪能しながら、最後は浜にズリ上げ、テンビンを手にするイメージで抜き上げ、キャッチするという流れだ。
飛行中は無駄な糸フケが出ないよう注意し、着水したらラインの放出を指で止めてカーブフォールで着底させる。
着底後はベールを戻してサビき始める。サビくスピードは速めを心掛けよう。活きエサとは異なり、止めて待っていても反応は薄い。動かしてときおり止めたり、シェイクするのも一手だ。
根掛かりの危険性を感じたら、ロッドを高く掲げてあおると回避率が向上する。根掛かりをしてしまった場合は、いきなり引っ張るのではなく、数回竿先を振ってみよう。テンビンだけが引っ掛かっている場合は、この動作で外れることも多い。