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HOW TO サーフゲーム
- Study.01 -

ヒラメ

サーフにおけるルアーフィッシングの花形ターゲットといえば、やはり「ヒラメ」が筆頭であろう。以前は「ヒラメは船から釣るもの」という認識があったが、ソルトルアーのオカッパリターゲットが様々に広がっていく過程で、「サーフからも狙って釣れる」ことが判明。
アングラーたちが実績を積み重ねていく過程で次第にメソッドも確立し、現在はソルトルアーの一ジャンルとして確固たる地位を築いている。……とはいえ、「いつでも誰でも簡単に釣れる」とは言い難いのも、ヒラメ釣りの真実。ここでは、そんな憧れのターゲットを手にするための「基礎の基礎」を解説したい。

ヒラメのルアー釣りとは?

ヒラメは北海道から九州まで広い範囲に生息しており、湾奥や一部エリアを除いて全国各地で狙うことのできるターゲット。外洋に面したエリアであれば、大半のサーフが釣り場となる。磯場や堤防でも、砂地が絡めば釣れる可能性は十分あるが、サーフがヒラメ狙いのメインフィールドとなっているのは、「ポイントの広さ」と、「ヒラメが捕食しやすいレンジをキープしやすい地形」の2つの要素を備えている点が大きい。

ヒラメのルアーフィッシングの基本メソッドは、「海底よりやや上の層をゆっくり引いてくる」こと。手前が浅く、沖が深いサーフの地形は、そのレンジをトレースするのが比較的容易で、広大な浜でも効率よくポイントをサーチすることができる。足下からいきなり深くなる堤防や、根掛かりの危険性が高い磯場と比べると、適切なレンジをキープできる距離、時間が長く取れるので、そのぶんヒラメと出合う確率も高くなるということだ。

狙い所は絞りにくいが、そのぶんポイントも多いのがサーフというフィールド。広大な浜でも足を使って丁寧に探れば、誰にでもヒラメと出合えるチャンスはある!

必要なタックル

ではヒラメのルアーフィッシングに必要なタックルを見てみよう。

ロッド

サーフという広大なフィールドで重視すべき要素は「飛距離」。飛距離を出すには重量のあるルアーが有利なため、ロッドもそれに対応したものが必要になる。現代のヒラメ釣りでは25~40g強のルアーを使用することから、このクラスの負荷をカバーできるヒラメ専用モデルがおすすめ。ネッサシリーズはヘビーウェイトなメタルジグもしっかりと振り抜け、合わせもしっかりと利く力強いティップと、ルアーの重みがしっかりと乗ってキャストしやすく、バラシも防ぐしなやかなベリー、飛距離と優れたコントロール性、そして大型ヒラメを引き波に逆らいながらずり上げるパワフルなバットを備えた3ピース並継構造。シーバスロッドの流用では成し得ない、パワーと飛距離、操作性の高さを追求したヒラメロッドだ。

ヒラメ狙いには40gクラスのジグを遠投できる力強いロッド望ましい。ルアーの重量に負けてしまうロッドでは、飛距離も望めず合わせも効かせづらいので、ここはぜひとも専用モデルを用意したい。

リール

ヒラメ専用ロッドには、4000番クラスのスピニングリールが重量バランス的にも、ラインキャパシティ的にもベストマッチ。波飛沫を受けるサーフで使用するには、耐久性の高いタフなモデルを選択したい。遠投が基本となるため巻き上げスピードの速いハイギア、エキストラハイギアが組み込まれたモデルがおすすめ。

波飛沫や砂が舞う、過酷な条件下での使用となるため、堅牢なリールを使用したい。汚れをきれいに洗い流すなど、釣行後のメンテナンスもきちんと行おう。

ラインシステム(ライン&ショックリーダー)

メインラインはPEライン1号前後。これにフロロカーボンのショックリーダーを約1m、FGノットなどで結節する。PEラインにも様々なタイプがあるが、遠投が必要なサーフでは伸度が低く高感度で、強度、耐摩耗性にも優れた8本撚りのラインがおすすめ。

PEラインとショックリーダーの結節はFGノットなどの摩擦系ノットが定番。現場で結び直すことも多いので、簡単で強い結び方を練習しておきたい。

PEラインは感度の高い低伸度の8ブレイド仕様がおすすめ。

ルアー

ヒラメ釣りで軸となるルアーはミノープラグとメタルジグ。その中間的存在としてシンキングペンシル、ジグミノーを揃えておきたい。また、プラスαの喰わせのオプションとしてワームや鯛ラバも用意できればローテーションの幅がさらに広がる。

底付近がメインのレンジとなるため、ミノープラグはシンキング、もしくはヘビーシンキングタイプが基本で、飛距離の出る重めのルアーが適している。サイズは「ベイトに合わせて」が基本だが、優先すべきは飛距離。横風が強いときに大きいミノーを投げても空気抵抗が大きくなってしまうので、こうした場合は小さめのミノーや、シンキングペンシル、メタルジグにスイッチするとよい。

基本的には好きなルアーから投げればよいが、それ一辺倒ではなく、釣れなければ様々なタイプにローテーションしてみることがヒラメの反応を引き出すコツ。派手なアクションのミノーには反応しなくとも、リップがなく落ち着いた動きのシンキングペンシルには喰いついてくる……といったケースもあるので、ルアーローテーションはこまめに行いたい。

ヒラメ釣りの軸となる3タイプのルアー。上から、ミノープラグ、シンキングペンシル、メタルジグ。これにプラスして鯛ラバやワームなどのアピールの異なるルアーを用意できれば動きのバリエーションがさらに広がる。

キャストからルアーアクション

広大なサーフでは可能な限り広い範囲を探りたいので、特定の場所をピンポイントで探りたいとき以外は遠投が基本となる。重たいルアーをフルスイングで遠投する際は危険が伴うので、必ず周囲に人がいないか確認をしてからキャストすること。

ブレイク(カケアガリ)の先までフルキャストしたら、どんなルアーでもいったん底まで沈めてからアクションを始めるのが原則。砂地底に潜むヒラメに対し、「海底のやや上層」を意識してルアーをアクションさせるのが基本戦略になる。ただし、根周りなど底を取るのが危険な場所や、1.5m以下の浅場などでは、シンキングペンシルなどの根掛かりしづらいルアーで中層から表層を探る。

ルアーアクションは、ゆっくりと一定の速度でリールを巻く「ただ巻き」、数回巻いては止める動作を繰り返す「ストップ&ゴー」、ロッドをあおってルアーを跳ね上げては落とす動作を繰り返す「ジャーク&フォール」(リフト&フォール)が有効。ただ巻きとストップ&ゴーは、すべてのルアーに使用可。ジャーク&フォールはメタルジグや鯛ラバ、ワームなど、ヒラヒラと誘うような動きで落下するルアーに有効なアクションだ。

  • 「キャスティング」解説ムービー

  • 「ルアーアクション」解説ムービー

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