電動ジギングでまず揃えていただきたいベーシックアイテム、オシア EJスピード。今回の新色の中でまず押さえたいのがAシルバー。Aタイプのスケールブーストはキラキラしたアピールの強さでパイロットカラーとして活躍してくれます。マグロ類狙いでお勧めしたいのがAケイムラベイト。アピール力のあるAタイプのスケールブーストをベースにケイムラ塗料を組み合わせ、特にディープウォーターでの存在感を意識しました。またグロー系ではTタイプのスケールブーストとグローカラーを組み合わせた新提案のTグロピンはなかなか面白い色に仕上がっています。
僕の使い分けをご紹介すると、まず朝マヅメ(および夕マヅメ)などの光量の少ないときに存在感のあるTグロピンからスタート。光って目立つだけでなく、ベイトがイカのときにもけっこう効きます。日が差してきて光量(紫外線)が強くなったらケイムラ系のAケイムラベイトに、さらに完全に日が上がった晴天のときやソナーにベイトが多く映る場合は、フラッシングアピールで誘うAシルバーを選びます。水深による使い分けも考えていただきたいところですが、基本的に深いポイントは光が届きにくく暗いと想定できるので、日中でもTグロピン、Aケイムラベイトなどは欠かせません。スピード感のある釣りなので、細かい色の組み合わせというより、根本的に特性の異なるベースカラーの違いにこだわるほうが良いと思います。
電動ジギングにおけるジグの使い分けについても触れておきたいと思います。ハイスピードでアクションさせることが多い、というのが電動ジギングの特長のひとつです。オールマイティに電動ジギングに対応できるよう、ハイスピードで使ってもジグの動きが破綻しないことを第一に考えて作られたのがオシア EJスピードです。実際に中速から高速で使うことが多いですが、スリムなシルエットなので水抜けがよく引き重りも少なくとても使いやすいですね。多面形状なので、瞬間的にフラッシング、光を放ってくれるのも強みのひとつです。フォール中もロールしながらアピールしてくれます。オシア EJスライドも多用します。扁平なボディ形状なので、しっかり水の抵抗を与えることでブルブルとした波動を出しやすいのが特長です。中速から低速で使うことが多く、ショートピッチでも使いやすいジグです。広範囲をスピーディーに探るというよりは、狭い範囲をピンポイントで狙うという使い方に適していると思います。
最後にオシア EJスピードの優秀性についても補足しておきたいと思います。電動ジギング対応を考えて作られたジグですが、近年は通常のスピニングタックル、ベイトタックルでもよく使っています。ヒラマサ、カンパチ、ブリ、マグロとすべてのターゲットに対応します。EJスピードがあればどうにかなるという印象で、自分のジギングには欠かすことが出来ない万能ジグになっています。