スタイリング・安全装備
鯛ラバを楽しむには快適かつ安全なスタイルから
鯛ラバは装備もライト。
赤澤さんが快適かつ安全に鯛ラバを
楽しむためのスタイリングと装備をレクチャー。
「ライフジャケットは絶対に必要ですね!?」
「船は足場も良く、落水の危険性は低いので膨張式でOKです。リーリングの邪魔にもならないですからね。」
「あと自然の中で釣りをするので、いつ雨が降るかわからない。レインウェアも用意しましょう。朝夕マヅメなど肌寒いときの防寒にも役立ちます」
「シューズはどんなものが良いですか?」
「デッキが濡れると滑りやすいので、夏ならデッキシューズ。寒い季節は足元から冷えてくるので、防寒性のあるシューズが良いです。あと必要なアイテムが偏光グラス。鯛ラバは釣りをしながら海面が視野に入る。乱反射で眩しいと目が疲れます。狭い船上で、何かが目にぶつかるかもしれない。目を保護する意味でも必要です」
- 阪本さんのスタイリング例
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- ● ライフジャケット:ラフトエアジャケット(膨張式救命具)VF-051K
- ● レインウェア:DSベーシックスーツ RA-027Q(※写真はジャケットのみ)
- ● パンツ:DSショートパンツ RA-020Q
- ● タイツ:SUN PROTECTION タイツIN-065Q
- ● グローブ:ナチュラルグローブ3 GL-011PCA-063R
- ● シューズ:ドライシールド・デッキラジアルシューズ(ハイカットタイプ)FS-061Q
- ● サンバイザー:コットンリネンバイザー
- 赤澤さんのスタイリング例
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- ● ライフジャケット:ラフトエアジャケット(ウエストタイプ・膨張式救命具)VF-052K
- ● レインウェア:XEFO GORE-TEX®︎ベーシックジャケット RA-27J
- ● パンツ:XEFO GORE-TEX®︎WINDSTOPPER®︎ショーツ PA-242R
- ● タイツ:SUN PROTECTION タイツ IN-065Q
- ● シューズ:Evairボートシューズ FS-090R
- ● 偏光グラス:フィッシンググラスLIMITED PRO HG-331R
ノットで使うハサミは忘れずに!
フィッシュグリップやプライヤーも必要ですが、常備している船も多いので予約時に確認しましょう。
忘れると不便なのが、リーダーや鯛ラバの結び替えで使うハサミ。
スパシザーはたるんだPEラインをスパッと切れるくらいストレスなく使えます。
バンノウハサミはネクタイのチューンに使用。
あとは装備としては、釣れた獲物を持ち帰るためのクーラーボックスですね。
ロッドの継ぎ方、しまい方
継ぐときも抜くときもガイドは持たず、ブランクスを握る
「ロッドを継ぐときの注意点はありますか?」
「2ピースは短くたためて、持ち運びに便利ですよね。」
「ロッドを継ぐときは、ジョイント部のセットポジションのマークをあわせて差し込みます。ガイドは繊細なパーツなので、ブランクスを持って継ぎます。抜くときもガイドは持たず、ブランクスを握ってゆっくり引き抜きます」
鯛ラバが釣れる仕組み
フォールで追わせて着底から巻き上げでバイト。だからタッチ&ゴーが重要
「鯛ラバの釣り方は、落として巻き上げるだけ。なぜ簡単な操作で釣れるんですか?」
「真鯛は、基本的には底付近で浮いた状態でいます。そして落ちるものに興味を示しやすい。これはフィッシュイーター全般に言えます。」
「鯛ラバを落として気づかせて追わせ、着底から巻き上げのアクションの切り替えで喰うことが多い。
でも、トンッと着底してしばらく底に置くとニセモノと見破られます。だから、着底したら即巻き上げるタッチ&ゴーが重要なんです。」
赤澤さんが鯛ラバの基本操作をデモンストレーション。
これをマスターすれば真鯛の小気味良いアタリと
力強い引きが体感できるはずだ。
ロッドのかまえ方
脇でリアグリップをホールド。リールを支点にサオ先を下に向ける
「フォール中も巻き上げ中も、サオ先がブレるのはNGです。
ロッドの持ち方は、グリップエンドを脇に挟んで、脇を主体にホールド。リール側面を覆うように持ち手を添え、中指と薬指、または薬指と小指の間にトリガーを挟んで支えます。サオ先を下げると、リールシートがテコの支点になってリアグリップが脇に収まる。強く握らなくてもロッドを楽に、安定して持てます。サオ先を下げることで、ガイドとラインの摩擦抵抗が軽減されて、フォールも巻き上げもスムーズに行えます」
1.投入からフォール
水面下でネクタイをなびかせてからフォール
船べりから鯛ラバをポチャッと水面に落とすと、ネクタイがフックやヘッドに絡むことがあります。この状態だと真鯛は喰いません。ネクタイ絡みを防ぐフォールのしかたは次のとおりです。
- ① リールのクラッチを切って、親指の腹でスプールを押さえながら(サミング)鯛ラバが水に浸かるまでラインをだす。
- ② 水面下で鯛ラバをロッドで横に引いて、スカートがきれいになびいているかを確認。
- ③ スカートがなびいていたら、スプールから親指をはなしてしてフォール。
2.フォールから着底
底が近くなったらサミングでバックラッシュを防止
鯛ラバは底をとるのが基本。
水深は船長が教えてくれるので、例えば水深35mなら5色×10mのカラーラインの3色が出たらそろそろ底だなと判断。サミングでスプールの回転を調整します。
スプールが勢い良く回ったまま着底すると、ラインが出ていかないのにスプールが回転して、スプール内にラインがモジャッと溜まるバックラッシュというライントラブルが発生します。
カウンター付きリールだと、例えば水深30mでカウンターは27mだからサミングを強めようと、より明確に水中をイメージした操作ができます。着底後すぐに巻けるように、リールのハンドルノブはつまんで落とします。
3.底取りのコツ
着底のサインはラインとサオ先にでる
鯛ラバが着底して間髪入れずに巻き上げるタッチ&ゴーをするには、底どりをしっかり把握すること。
着底は、スプールを回しながら出ていたラインが止まる。または曲がっていたサオ先がポンッと戻る、のどちらかで判断します。鯛ラバが底に近づいたらラインやサオ先の動きに注意しましょう。
初心者の方は、着底がわかりやすい重さの鯛ラバを使うことも重要です。
4.巻き上げ
等速巻きをマスター。
サオ先の曲がりを一定に保って巻く
鯛ラバが着底後、タッチ&ゴーですぐ巻き上げますが、そのときに重要なのが一定速度で巻き続ける等速巻き。
なぜ等速巻きかというと、等速=巻き抵抗が一定で、潮の流れの速さが変わったり、魚の追尾、小さなアタリなど海中の変化がわかりやすくなります。
等速巻きのコツは、サオ先の曲がりを一定に保つように巻く。サオ先がバタバタと動いていたら等速巻きにはなっていません。船長から底から何mという指示があるので、その付近まで巻き上げたら2.から
4.を繰り返します。
巻きスピード
ネクタイがなびくスピードを基準に調整
巻き上げるスピードは、鯛ラバのヘッドが水を噛んで振動して、ネクタイをなびかせるスピードが基準。
潮の流れが緩いときにゆっくり巻くと、ヘッドが水を噛みにくいので動きが弱い。そういうときは速めに巻きます。
逆に潮の流れが速いときに速く巻くと、ヘッドが水を噛みすぎて暴れるのでゆっくり巻く。これを意識して、そのときの当たりスピードを探します。
ちなみに速く巻くとエサを逃さないような喰い方をするのか、強いアタリが出やすい。
逆にゆっくり巻くとアタリの数が増えることが多いです。
アタリとアワセ
アタリがあってアワせない。乗るまで巻くのが基本
アタリは、着底から巻きはじめに出ることが多いです。アタリは手元にも伝わるし、サオ先がパタパタッと叩かれるような動きをするのでわかります。仕掛けがシンプルだからアタリがダイレクトに出て、ここからの駆け引きが鯛ラバの醍醐味の一つ。心臓がバクバクです。
アタリが出てもアワせないで、等速で巻き続けます。魚の口の周りにハリが刺さると、ロッドのベリーまでギューンッと絞り込まれます。
ここからファイトがはじまります。
つまりアワせません。乗るまで巻きます。
やりとり~取り込み
サオの曲がりを安定させてファイト
ファイト中にバラさないコツは、サオの弧(曲がり)を一定に保つこと。
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① 魚が引いたらリールは巻かず、サオの曲がりとリールのドラグで魚の引きを吸収します。
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② 引きが収まったらサオの弧を一定に保ってリールを巻きます。水面に浮上させて真鯛がおとなしくなったら、頭からランディングネットに誘導します。
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③ ネットに入ったらリールのクラッチを切ってサミング。
ネットの動きに合わせてラインを出し、サオ先の破損を防ぎます。
鯛ラバの新メソッド
フォールタイラバにトライ!
「フォールで積極的に魚を誘う新しい釣り方。
大鯛にも効果的です」
「フォールタイラバは、通常の鯛ラバとどう違うんですか?」
「フォールスピードを遅くする方向で調整し、通常の鯛ラバのフォールに反応が悪い真鯛を誘うのがフォールタイラバです。」
「潮が緩んで活性が下がったときや、イワシに付いて浮いているときにも有効で、青物に襲われて弱ったイワシがフラフラ落ちるような演出もできます。
あと、同重量でも平面で水を受けるフラットバクバクのほうが、タイガーバクバクよりゆっくり落ちます。フラットバクバクはフリーフォールで落とせばスライド。テンションをかければ、ブルブル震えながら落ちる。フォールアクションの違いでも真鯛の反応を引き出せます。さらに大鯛ほど底付近に居て、スローな動きに反応しやすい。
フォールタイラバは大鯛狙いにも効果的です」
「フォールタイラバのやり方は?」
「操作の基本は、通常の鯛ラバと同じで落として巻き上げます。フォールスピードを手っ取り早く調整するならサミングですが、スプールの押さえ加減を一定にするのは難しく、フォール中の鯛ラバがカクカクした動きになりやすいです。スプールの回転スピードを調整するメカニカルブレーキもありますが、実釣中に小さなダイヤルを締めたり緩めたりするのも現実的ではありません。」
「そこでおすすめしたいのが、フォールレバー搭載のリールです。レバーで簡単にメカニカルブレーキの強弱が調整でき、手軽にフォールスピードをコントロールできます。例えば底から10m上まで速く落として、底付近はゆっくり落とすといったことも可能。フォールレバーの登場で、フォールタイラバが生まれた!と言っても過言ではない機能です」
鯛ラバの基本操作