2015/07/01
コラム
山本太郎直伝 ウキダンゴ釣り(紀州釣り)入門 タックル紹介編「最適なロッド&リール選び」
おすすめの入門ロッド
ウキダンゴ釣り(紀州釣り)が他の釣りと大きく違うのは、ダンゴを投げるという点。
雑に扱うと意に反して割れてしまうダンゴを、うまく投入することが大前提にある。
そのとき、風向きなどが悪いと、ラインがガイドに絡んでしまい、ダンゴが空中分解するなどのトラブルが往々にして起こる。
このトラブル、慣れていないビギナーほど多発しがちだ。
そこでおすすめの入門用ロッドが、ずばり「鱗海SI 06号 520」だ。
インナーガイドなので、投げるときのトラブルは皆無。
インナーガイドは、ロッドの中にラインが通るので、ウキ止めやラインが水を吸ったり、穂先のトップ部分に水が入ってラインの出が悪くなったりすることがありがちだが、鱗海SIはハイパーリペル塗装で撥水性が抜群。
糸の出が悪くなることをかなり防いでくれる。
またグリップ部分がマットラバーコーティングで、ダンゴを握ったあとの滑りやすい手でもロッドを安心してホールドすることができる。
一般的にウキダンゴ釣りでは、硬い竿を選ぶ人が多い。
遠投して深ダナに仕掛けが入っているときでもアワセが効きやすいようにという理由からだ。
だが、風のあるとき、潮が流れているときなど、ラインは細い方が有利で、抵抗が少なくなり扱いやすい。
そのため、ラインが細くてもアワセ切れがないよう、胴にスムーズに乗ってくるような調子のロッドの方がよい。
そのベストな選択といえるのが鱗海SI。
操作性も抜群によく、魚が掛かればきれいに胴まで乗って、誰にも納得してもらえるはずだ。
ある程度ウキダンゴ釣りをしている人でも、風が強く、また釣りづらい風向きのときなどは、いくら注意していてもトラブルが起きやすいので、悪天候用としてロッドケースにあれば心強い。
鱗海SI 0号、06号、1号に関しては何度もウキダンゴ釣りでテストしており、ウキダンゴ釣り設計といってもいいロッド。
中でも06号がお気に入りになっている。
ウキダンゴ釣りに向く外ガイドロッド
インナーガイドのロッドで遠投する動作に慣れてくれば、外ガイドロッドがどうしても欲しくなってくる。
外ガイドロッドのよさはラインの出方が安定していること。
選択としては、いいものが欲しいというのならば「鱗海SPECIAL RB」がおすすめ。
また、コストパーフォマンスを考えると、鱗海AXがグッドチョイスだ。
号数は、インナーガイドのロッドよりも若干軟らかめを選ぶ方がよく、0号か06号が最適だ。
鱗海AXは振ってみると、しゃんとした感じで至極扱いやすい。
鱗海SPECIAL RBはものすごく細身。
これで、もし50cmのチヌが掛かったなら、うまく獲れるのかと不安を抱く人もいるかもしれないが、細くてもスパイラルXのおかげで、竿を立てて弾力を生かせる角度を保っておけば、魚が弱って勝手に浮いてくる。
非常に使っていて頼もしく、かつ楽しい竿といえる。
実際、50cm以上の大型を何尾も獲っている。
ウキダンゴ釣りに求められる操作性
ウキダンゴ釣りにおいて、操作感を一番重視するのは投入するとき。
ダンゴを投入するときは、片手で竿を持ち、投入した直後はダンゴに追従させるようにウキを飛ばすため、スナップを効かせるように竿をあおったりもする。
いろいろと片手で操作しないといけないのに、風などを気にしながらとなると、さらに負担は増す。
そのため、軽さ、細さという部分が、非常に重要になってくる。
「鱗海SPECIAL RB」は軽量細身でそれらの操作が非常に楽になるロッドなのだ。
また、ウキダンゴ釣りでは大アワセする人も多いのだが、このロッドでは、それほど大きなアワセをしなくても、軽くスッとあおるだけで魚は掛かってくれる。
硬い竿でないと、ということは考えなくてよいだろう。
鱗海RBにマッチするリール
鱗海SPECIAL RBにはBB-XテクニウムMg2500DXGがベストマッチ。
ベアリングの数や精密度が格段に違うので、回転はしっとりとして滑らか。
取り込み時など、すこぶるスムーズで使っていても安心。
頼りになる存在だ。
入門向きの外ガイドロッド
入門する人には、鱗海AXがおすすめ。
鱗海AXは、価格が抑えられコストパフォーマンスが高い。
インナーガイドを使ったことがなく、少し抵抗があるという人には、これだ。
スパイラルXが搭載されて、ネジレにも強く、使い込むほど頼りになっていく相棒だ。
鱗海AXにマッチするリール
鱗海AXにはBB-Xデスピナ2500DXGがおすすめ。
テクニウムMgに比べるとお求め易い価格で、この組み合わせがベストマッチ。
トータルの価格を抑えられ、その上、本格的なウキダンゴ釣りが楽しめる。
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