今回のタコマスターXRには、ロッドの特性に「開き」を付けたかったんです。開きというのは、機種ごとの性能の幅のことですね。ですので26タコマスターXRは、S175と、M175の2機種でラインナップしていますが、まったく違う特性を持っています。
S175はバーチカルな釣りに特化した乗せモデル。穂先がとても軟らかく、エギを触ってきたタコに抱かせの間を与えることができます。例えば、石が点在しているエリアでスタックさせ、周辺に居るタコを誘って深く抱かせたい時には最高です。一方のM175はキャストの釣りに最適な攻めの掛けモデルです。穂先はソフチューブトップが採用されたカーボンチューブラーで、反発力が高く高感度。キャストして広範囲をテンポよく探っていき、高活性のタコを掛けていくような人にとっては、唸る1本に仕上がっていると思います。2機種とも全く違った性格のモデルになっているので、オモリ負荷号数で選ぶのではなく、釣りのスタイルに合わせて選んで欲しいですね。
またタコマスターXRから新しく搭載された、バーサタイルガングリップの使用感が非常に良いです。しっかりと握り込めることで、大型のタコを掛けた時の巻き上げもブレることなく安定して行えます。また、手巻きリールに特化しているのでキャストの妨げにもなりません。しかも、テクニカルガングリップ同様、指を掛けられる小さな突起があるので、リールを握り込み過ぎることなく軽快に誘えます。グリップを握る力を少し抜くだけで感度が高まり、普段は気付かない変化にも気付くことができます。この差は大きいですね。このグリップをもっと早く作っておけばよかった…と後悔しています。カーボンモノコックグリップの感度の高さも注目してほしいですね。特にM175では、その恩恵をフルで感じられます。反響する情報が肘や脇からも得られるので、海底形状の変化に気付けます。さらに、ロッド全体が軽くなっているのも、手感度の高さを後押ししてくれていますね。
タコマスターXRは、エリアの水深やオモリの負荷号数で選ぶのではなく、釣り手のスタイルに合わせて選ぶことで真価が発揮されます。初めの1本にも、ベテランのアングラーにも。誰にでも自信を持ってオススメできる1本です。