はっきり言って、これまでの船タコエギロッドを使えなくなるほど、ずば抜けて感度がよく、軽い竿、それがタコマスター エクスチューンです。
ブランクスは張りが非常に強く軽量な高弾性カーボン、穂先は軽量のソフチューブトップですので、単に重量が軽いだけでなく、竿を手に持ったときに穂先がスッと自然に浮き上がるようなバランスになっています。実釣でエギとオモリを付けて底を小突く際も自然と竿が立つような姿勢になるので、竿を持ち上げるために力を入れる必要がありません。この実釣での軽さは、より小さな重量の変化が分かること、つまり感度の良さにつながります。
振動の伝達という意味での感度も、カーボンモノコックグリップにより、ブランクスを通して振動が増幅されるタコマスター エクスチューンは飛び抜けています。
例えば、海底を小突いているときにサルカン、オモリ、エギなどが動くことによる金属的な振動が手に伝わってきます。加えて、それらが海藻や海底の障害物に触れた際の抵抗も伝わってきます。でもそれはタコが乗ったときと違い、仕掛けのどこか、パーツが動いている感触が残ります。これがタコが乗ると、雑味が全くない、全てが動かない重さになる。この、一連の変化が手に取るように分かります。
また、船タコエギロッドには広範囲を探るとともに、潮の速い日などに進行方向へキャストすることでエギが底に落ち着く時間を長くするためのキャスト性能も求められます。糸抜け性能を重視し大口径化されたタコマスター エクスチューンの穂先部のXガイドは、ノットによるリーダーの結節部を気にすることなく投げることができ、キャスト時のストレスがなくなりました。
2アイテムの特徴としては、基本的にM175は深めの場所、S175は浅めの場所向きとなりますが、特にM175は活性が高いときや積極的にキャストするとき、S175はエギを海底に落ち着けたいときにその良さを発揮します。
今まで感じていなかったタコのサワリ、乗りの一部始終を手の延長のように感じることのできるタコマスター エクスチューンは、海底の状況までくまなく伝えてくれますから、一日の釣りの中で次はどんな状態の所で乗ってくるのか予測できるようになります。このことは一杯のタコを釣るまでのプロセスがより濃くなり、さらに戦略的になる可能性を意味しています。船タコ釣りは、タコマスター エクスチューンによりもっと面白くなります。