サーベルマスターXTUNE攻テンヤ/XTUNE64 in 大阪湾 | 攻-自重77gの衝撃×激柔6:4調子
2025年07月 発売予定
関西のトーナメントシーンや関東のバイブレーション釣法を改めて見つめなおした際に浮き出た疑問。それは果たして全ての釣り人が快適さを求めているのかということ。先行モデルと本製品とのコンセプトの違いは、快適性をとるか軽量性をとるかにある。快適性を求めた「サーベルマスターXTUNE テンヤ」と軽量性を求めた「サーベルマスターXTUNE 攻テンヤ」の決定的な違いはリールシートにある。
本製品は軽量性を追求した結果リールシートにマルチパーミングタッチCI4+を選択。このことにより、軽量な電動リールや手巻きリールとのマッチングでタックルのトータル重量を抑えることができ、より攻めたタチウオ釣りを可能とする。
そしてスパイラルXコアやハイパワーXといった基本的な構造設計は上位機種であるLIMITEDから引継ぎ、シャープな操作性は堅持。また、糸ガラミの発生しやすい穂先部には軽量でトラブルレスなXガイドを搭載し、タチウオとの真っ向勝負をサポート。
快適に釣りをすることだけが釣りにあらず。全てを投げうってでも、さらなる1尾を求めることもまた釣りである。ストイックに釣果を求める全アングラーに捧ぐ攻めの1本、それがサーベルマスターXTUNE 攻テンヤ。
サーベルマスターXTUNE攻テンヤ/XTUNE64 in 大阪湾 | 攻-自重77gの衝撃×激柔6:4調子
サーベルマスターXTUNE攻テンヤ in 東京湾 | 攻-自重77gの衝撃
たとえば東京湾のバイブレーション釣法では、常にロッドが動き続けるため、操作中は目感度でのアタリが取りづらい状況も少なくありません。そこでテンヤタチウオにおけるアタリを再定義すれば目感度と手感度(振動感度)、それらの中間といえるモタレ感度(重量変化)に分類されます。あらためてアタリの本質を知ることはタチウオの“咥え”を判別し、釣果に直結するロッドの方向性を示してくれますが、それは一部のパーツが性能を決定するのではなく、全体的なタックルバランスを突き詰めることで見えてきます。
タックルバランスとは何か? ロッドに求められる要素とは何か? それは、動かし・感じ・掛けて・いなす。全ての操作を高次元でこなせること。テンヤをキビキビと動かして誘う「穂持」のレスポンス。わずかなアタリを感じ取る「穂先」の目感度とモタレ感度。掛け遅れることなくタチウオの頬を的確に貫く「穂持~胴」の強さ。そして最後の抵抗をかわす、ほどよい「バット」のやさしさ。サーベルマスターXTUNE 攻は、これらのロッド各部の役割をスムーズに連動させ、1本に凝縮させたアイテムなのです。
手巻き両軸リールや小型電動リールとのマッチングによって、繊細な釣りが展開可能なトリガーシート、マルチパーミングタッチCI4+を採用。削げるものは全て削ぎ落とし、圧倒的なロッドの軽さ・操作性を追求。小型・軽量リールとの組み合わせで無類の繊細操作が可能な“テクニカルチューン”といえる仕様です。
■トリガーシート派 吉田 昇平
トリガー派ではあるが使い分けるスタイルに。掛けてからはガングリップが楽。
トーナメントの際は極力軽くしたいので、サーベルマスターXTUNE 攻のようにトリガーになる。軽いほうが小さな変化も感じ取れますし、手元が重いと力を入れなければいけない。するとアタリを感じ取りにくくなってしまいます。一日のうちでパターンも変化するので、アタリを出すためにはいろいろな操作をしますが、やはり疲れてきます。魚を掛けて楽なのはテクニカルガングリップですが、掛けるまではやはりトリガーシートなんですよね。でも、サーベルマスターXTUNE 64MH195に関しては電動リールも付けますし、その負荷を考えるとテクニカルガングリップの快適性がほしい。使い分け派になっちゃいましたね(笑)。
■使い分け派 富所 潤
水深とテンヤの重さで使い分ける。“支える”ガングリップ、“持つ”トリガー。
テクニカルガングリップを使うのは水深が深いエリアで電動リールを使う場合とか、あとはテンヤが重いとき。どうしても手首の負担は大きくなるのですが、このような場合でも負担が少なく楽に操作できます。指で挟む形状ではないので、指が痛くなることもなくなります。持つというよりは“支える”というのがテクニカルガングリップの特徴だといえますね。一方のトリガーシートは支えるのではなく“持つ”という感覚。東京湾などで軽い手巻リールを使用して感度や操作性を優先するならば、こちらの選択になります。
■テクニカルガングリップ派 樋口 輝
電動リールがメインなので基本はガングリップ。浅場の釣りは軽さ優先でトリガー+手巻きリールも。
私はテクニカルガングリップ派なんですが、手が疲れないということが一番なんですよね。600番の電動リールをコンパクトに握ることができることが大きい。トーナメントでは水深もあるし電動リールの手返しも有利です。ただ軽さから得られるものも多くて、それを追求するならトリガーシートにならざるを得ない。シーズン初期の、夏場の神戸沖は水深が浅いので手巻きリールとトリガーシートの組み合わせで切れ味のよい誘いを演出します。
既存のフレームより寝かせた新規傾斜角度で、より糸絡みしにくい船竿特化仕様のNEW Xガイド3Dチタンを穂先部に採用。釣りの特性上、穂先絡みの多いテンヤタチウオにおいて効率性や快適性をさらにアップさせます。
穂先は釣り人の目であり指の延長。実釣では意識を集中し最も長い時間眺めているパーツになります。シマノではタフテック∞、タフテック、タフテックα、ハイパワーXソリッドをはじめ、カーボン、グラス各素材のソリッド穂先をターゲット、調子ごとに搭載。細さ、硬さ、反発力、ガイドの配置など、それぞれ長所を活かすこだわりの設定で1本1本高い完成度を目指しています。使うほどに馴染み、釣りの楽しさを引き出してくれるソリッド穂先は、同時に竿の中で最も繊細なパーツ。実釣時の糸ガラミをはじめ、トラブルで破損するおそれもあります。万が一穂先のソリッド部を破損した際は「ソリッド穂先交換修理対応(有償)」にて、その部分だけ交換することが可能。愛竿との長い付き合いをサポートします。
富所 潤 JUN TOMIDOKORO
僕は「軽さは正義」だと常に言っていますが、理由なき重さにはメリットはないですからね。徹底的に軽くしたことで今までのシマノタチウオロッドにはない異次元の性能があります。軽さは操作性や手感度にダイレクトに影響しますから、得られる情報量は非常に多くなります。軽い竿と重い竿を比較すれば、純粋にどちらがいいのか。例えば極端な例ですが同じタチウオのアタリでも、タチウオ用の竿とマグロ用の竿とでは、どちらがアタリを取りやすいかは明らかです。また、軽いロッドに軽い手巻きリールを装着すれば本当に軽いタックルシステムで釣りを展開できます。これによる疲労度の軽減・集中力の持続できることは本当に大きいですよね。あとXガイドが傾斜した新形状になったのでより絡みにくくなった。なので穂先の破損のリスクが軽減されましたね。一方で調子的には82MHでタチウオの竿ではど真ん中のストレート。「日本全国どこでも使いやすい王道の82調子」というコンセプトのもと、開発チームと攻の開発に着手しました。手巻きリールで戦えるエリア、電動が主流になってくるエリアの差は当然ありますが、調子はエリア問わずにどこでも使いやすく、研ぎ澄まされた82調子といえる調子の仕上がりです。
また、ぜひ東京湾で、手巻きの軽量リールであるスティーレを合わせて使っていただきたいロッドとも思っています。
吉田 昇平 SHOHEI YOSHIDA
ひとことで言えばバランスがすごく良い。そして軽さに驚かない人はいないと思います。まずは一度、店頭などで手に取って”軽さ”を体感してほしいロッドですね。僕は今までいろんなテンヤタチウオのロッドを使ってきましたが、それでも驚いたくらいです。電動リールでも手巻きリールでも使ってみましたが、やはり軽量手巻きリールのスティーレを付けたら手放せなくなりました(笑)。これがタチウオのロッドなのかと思ったくらいで、もはやカワハギロッドなどに近いですよね。来るところまで来たという感じですが、テスト釣行においても、大型タチウオでの強度を確かめてきましたが、軽さだけでなく強度も確認できました。しっかりテンヤを動かして誘え、魚を掛けるとしっかり曲がってくれる調子に仕上がっています。掛ける釣りもそうですが、追わせて噛み直させる釣りなど、状況への対応力が幅広いオールラウンダーですね。
樋口 輝 HIKARU HIGUCHI
トーナメントで勝つためにこだわりにこだわった、尖った1本なんですけど、調子は王道のスタンダード。軽さを追求し、それによって海の中や魚から得られる情報が増えています。特に手感度の向上につながっていますね。この1本で幅広い状況に対応したかったので、操作性とクッション性を妥協せずに追求しました。自分のイメージ通りの釣りがしやすい仕上がりになったと思っていますので、勝つためではなく純粋にテンヤタチウオを楽しみたい人にも手にしてほしいですね。軽さの衝撃であったり、ダイレクトに感じるアタリだったり、今まで以上に釣りが楽しめると思いますよ。
持ち手を選ばず優れた操作性を発揮。
シマノ独自のカーボン強化素材CI4+を採用したブランクスルー形状のトリガー型リールシート。軽量・高感度で小型細径化されており、リールと一緒に握りこんだ際の感覚が小さくホールド感も高まっています。持ち手を選ばないパーミング性能を持つ軽量かつ高感度を実現した低重心シートです。
既存のフレームより寝かせた新規傾斜角度で、より糸絡みしにくい船竿特化仕様のNEW Xガイド3Dチタンを穂先部に採用。釣りの特性上、穂先絡みの多いテンヤタチウオにおいて効率性や快適性をさらにアップさせます。
高強度素材の採用で進化した、次世代の基本構造。
シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれなど、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。選りすぐりの素材でさらなる高強度化を実現しました。一般的な構造との比較で、ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍を達成(当社比)。さらにスパイラルXとの比較でも、ネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを達成(当社比)しました。
※ ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。
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本来のロッド性能を引き出すシマノオリジナルガイド[Xガイド]。
ロッドメーカーの観点から生まれたXガイドは、ブランクスが備える潜在能力を十二分に引き出すために誕生しました。軽さ、トラブルレス、キャスト性能を高次元に融合させたシマノオリジナル高性能ガイドです。
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キャスト時やファイト時に発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特徴。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。
柔軟なソリッド部をカーボンテープで強化。ソリッドの魂ともいえる喰い込み性能、繊細な曲がりを阻害することなく、ブレやパワーロスを抑制。キャスト精度、操作性、感度を飛躍的に高めました。
新開発、タフテック∞は一般的なソリッドに対して巻き込み強度3倍、巻き込み量5倍を実現(当社比)。強いタフテックαを凌ぐ高強度ソリッド穂先です。
カーボン繊維によって強化したシマノ独自の素材CI4をさらに進化させたCI4+。従来樹脂と比較してより軽量で高い強度を備えているのが特徴。
品番 |
全長(m) |
継数(本) |
仕舞寸法(cm) |
自重(g) |
先径(mm) |
テンヤ号数(号) |
リールシート位置(mm) |
リールシートタイプ |
カーボン含有率(%) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
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82MH170 | 1.70 | 1 | 170 | 77 | 1.1 | 30-60 | 410 | DOWNLOCK | 98 |
67,500円 |
272898 | 4969363272898 | * |
※ソリッド交換修理対象アイテムです。ソリッド部を破損した際に、その部分だけを交換することが可能です。
※リールシート位置:ダウンロックは竿尻からリールシート後部固定フードまでの長さです。