サクラマスジギングにおいて、高実績を誇るシックスサイド。その抜群の反応から一軍ジグとして活躍してきましたが、時には“突然喰わなくなる”シーンも見られます。そんなとき、スローなフォールが効くサーディンウェーバーなどが効果を発揮するものの、潮流がある状況では浮遊時間が長く、ジグが引っ張られてしまうことで使いにくいという課題がありました。潮を切るジグに好反応を見せるサクラマスに対し、シックスサイドとサーディンウェーバーの“中間”のフォールを持つジグが必要。それがシックスライド開発のきっかけの一つでした。
サクラマスジギングでのスローな攻めは、大型が喰ってくることが多いと感じています。また群れによって、エリアによって、大きいジグに反応が良いこともあります。しかしシルエットの大きいジグ・ロングウェーバーでは、フォールが遅くサクラマスでは使いづらい。そこでセミロングシルエットで潮を切るシックスライドが活躍するのです。シックスライドは、サクラマスをジギングで攻略していく上で、真ん中のイメージです。シックスサイド、センターサーディンでまず攻め、次の一手がシックスライドになります。今までは「シックスサイド&センターサーディン」→「サーディンウェーバー&ペブルスティック」という流れでしたが、その間を埋める存在です。ファーストチョイスで落とすジグではなく、喰い渋ったタイミングで威力を発揮するモデルです。
またカラーに関しては、サクラマスジギングにおいて、毎回のように新色ジグをテストで持ち込んでいます。カラーは、学者の話、漁師の話、船長の話、そして自分の体験から落とし込んだカラーに加え、北海道の道東、道南、東北など、釣行エリアのベイトを研究しながら作っています。理論で作り、実釣で試し、そして良い色だけを残し決定していきます。
ちなみにサクラスペシャルは、全モデルにグローを配色。そのグローも、ゼブラ、ドット、フル塗装によって、反応が変わってくることもあり、実績のあるジグカラーに、よりベストなグローの入れ方を研究して採用。これまで作ってきたサクラスペシャルカラーの中から選定してカラーを決定しています。ちなみに、グローは良い時もあれば、無い方がいい時もあります。そのため、ノーマルとサクラスペシャルの両方を準備しておくのがベストです。