シックスサイド サクラスペシャル

シックスサイドは、ジャークでクイックに横方向にショートスライドし、ジャーク後はボディ後方が上がる尻上がりの状態となり、直後に水平姿勢のまま一瞬のフリーズでバイトチャンスを演出します。フリーズ後はバタツキや横移動を抑えて速やかにフォールに移行。視界から逃げるように素早く沈むためリアクションバイトを誘発します。レンジを細かく刻んで攻略するタチウオやサクラマスに絶大な効果を発揮。フリーフォール時は、大きくスライドせずに素直な沈下軌道を描くため、混雑した乗合船でもトラブルなく使いやすいのも特長のひとつです。

サクラマスはジグの動きはもちろん、ジグのカラーの違いで反応が大きく変わってくる魚です。視覚に訴える効果が大きい魚とも言えます。今回のサクラスペシャルは、基本的にセンターサーディンでサクラスペシャルとして採用されてきたカラーに、新しく4色を加えて構成しています。シックスサイドは名前の通り、ボディが6面で構成されています。ほかのジグより反射面が多いので、その面を効果的に使っているカラーが多いのが特徴です。

全てにグローを採用しているのも特徴のひとつ。グローのパターンはいろいろ変えています。面、パーマーク、ドット、エッジなどのパターンがあります。通常のグローに加えてブルーグローを使っているものもあります。アピールの仕方に違いが出るのはもちろん、バイトマーカーとしての役割にも違いが出ていると思います。

ブルピンはサクラマスジギングでは絶対的なパイロットカラー。これは必需品です。通常のブルピンはすでにラインナップされていましたが、今回のブルピンはパーマークの形状でグローカラーが入っているのが特徴です。グローのあるなしでブルピンを使い分けるのもおすすめですね。チャートは実績カラーであり人気色なので、グローパターンを変えて２色用意しています。２つのカラーを比べるとインパクトチャートのほうがよりアピール力を発揮するカラーに仕上がっています。アシメグリピンはなかなか複雑なカラー。グリーン、ピンク、ゴールド、シルバーで構成されています。シルバーとピンクの組み合わせは一般的ですが、ピンクとゴールドの組み合わせって意外にない。これは視覚に訴えて捕食スイッチオンを狙っているカラーですね。フラッシングでサクラマスの目に訴える、フラッシングが変わることで訴える強力なカラー、とも言えますね。アシメピンクはセンターサーディンでも実績のあるカラー。グローは面で光るのが特徴。全体的にボーッと光るのが効果的なときがあるんですよね。シルエットが大きく出たり消えたりするのかも知れません。はっきりは分からないんですけど、ピンクのゼブラが入っているカラーが圧倒的に効く状況もあって、裏面に採用しています。クロギンはナチュラルカラーになります。腹側と目玉だけにグローが入っています。面で訴える量を少なくする、フラッシングを少なくするという発想のカラーで、ナチュラルにアピールする方向のカラーです。

センターサーディンとシックスサイドのサクラスペシャルは多くが共通していますが、２つのジグの使い分けの基準は潮の速さが分かりやすいと思います。素直な潮で釣りやすいときはセンターサーディン。シックスサイドは潮の流れが素直なときも活躍しますが、二枚潮、三枚潮と条件が悪いときほど有効です。

最後にぜひお伝えしたいのがサクラスペシャルは、タチウオやアカムツにも効果大ということ。奇抜な色が多いですが、マグロにもすごくききます。サクラスペシャルをきっかけにほかの魚のヒットカラーが生まれることが多くなっている印象もありますね。