準備編

エギングで必要な道具や装備を紹介。エキスパートが初心者にわかりやすく解説します。

湯川マサタカ山口美咲

エギングエキスパートの湯川さんが、
エギングビギナーの山口さんにタックル選びから釣り方までエギングの基本をレクチャー。
湯川さんのナビゲートで、
さあエギングをはじめよう!

ゆかわ・まさたか
和歌山県紀伊半島をホームに活躍するエギングエキスパート。日中の釣りにこだわり、シャローからディープの回遊待ちまで状況に合わせた釣りで獲物を仕留めるテクニシャンだ。
やまぐち・みさき
父親の影響で磯のフカセ釣りをはじめ、毎週欠かさず磯通い。現在はトーナメントで活躍する若き女流釣り師だ。エギングの経験は数える程で、今回、一から勉強する。

タックル選び

専用タックルで正しいエギの操作をマスター

「エギングはエギをシャクって動かし、スーッと沈ませてアオリイカに抱きつかせる釣り。専用タックルのほうが一連の操作がしやすいです」

「専用タックルといってもたくさんありますが、ビギナーにはどんなタイプが向いているんですか?」

「ロッドは使うエギの号数や足場の高さなどにもよりますが、入門者の方なら8フィート3インチ(約2.52m)から8フィート6インチ(約2.59m)のエギングロッド。扱いやすく、飛距離も出ます。リールはシャクリで負荷がかかるので、ドラグやギアがしっかりしたものが良いです。ラインは飛距離と操作性を重視してPEラインの0.6号を200m。リーダーはフロロカーボンの2.5~3号です」

「ビギナーの私におすすめのタックルはありますか?」

「入門者の方でも手にしやすく、基本性能が優れたタックルがあります」

エギング初心者向けタックルセッティング

  • ロッド長さ:8フィート3インチ~8フィート6インチ(約2.52m~約2.59m)
    パワー:L~Mクラス
  • リールスピニングリールC3000番
  • ラインPEライン0.6~0.8号 150~200m
  • リーダーフロロカーボン2.5号~3号 70cm~150cm

湯川さんおすすめタックル

for beginners
  • ロッドセフィアBB S83L

    「短め、軟らかめのロッドで、小型エギを中心に操作しやすくテンポ良く探れます。ティップはしなやかなソフチューブトップを採用し、エギングの魅力の一つ、アオリイカ独特の引きが楽しめます。
    まずはこのロッドでイカを釣って、エギングにハマってほしいですね」

  • リールセフィアBB C3000S

    「手頃な価格で、ドラグやギアの強度などエギング用としての基本性能が優れています。コアプロテクトの採用で防水性能も高い。糸巻量もPEライン0.6号200mが下糸なしできっちり巻けます。ギア比はノーマルギアを基準に、秋にテンポの速い釣りをするときはHG(ハイギア)もおすすめです」

  • ラインピットブル8 0.6号

    「ピットブルシリーズは強くて、しなやかで滑らかなPEライン。4、8、12本編みと3タイプあり、編み数が多いほど滑らかで感度が上がるなどの特性がありますが、いずれもエギングで十分な性能を発揮するので予算に応じて選んでください。0.6号で強度に不安がある方は0.8号でも大丈夫です」

  • リーダーセフィアリーダーEXフロロ2.5号~3号

    「エギングは底付近を探ることが多いので、リーダーは太めが基本。底への擦れや根ズレに強く、リーダーの傷によるアワセ切れを防止できます。入門者の方に多い根がかりの回収率も上がります。底をしっかり攻めれば釣果が出やすいですからね」

エギとは?

フォールで抱くイカの習性を利用。サイズもカラーも豊富にそろう!

「エギングで使うルアーがエギ?」

「そう。日本古来の漁具で、エビにも小魚にも見えるアオリイカ用の疑似餌です。動きを追求し、さらにカラーやサイズを細分化して選択肢を広げ、ゲーム性を高めたのがエギングで使う現代版のエギです」

「どんな動きをするんですか?」

「ボディの前方にシンカーが付いていて、サオでシャクると跳ね上がったり、ダートといって横跳びをするような動きをします。止めると頭下がりの姿勢でスーッと沈む。これをフォールと言います。跳ね上げやダートでイカに気づかせて、フォールで抱かせる。これがエギングの基本中の基本で、エギのカラーやサイズによってもアオリイカの反応が変わります」

エギのカラーの選び方
視認性の高いカラーを選ぶのが基本!

「色々なカラーがありますが、どの色を選べば良いんですか?」

「視認性の高いカラーを選ぶのが基本です。見やすい色は、エギの位置や動きを把握しやすい。根がかりを避けたり、エギに付いてくるイカも発見しやすくなります」

「おすすめのカラーは?」

「オレンジやピンク系。僕が愛用するクリンチシリーズのカラーでいうとオレンジドットやピンクドットです。反応がなければ、色味をガラッと変えて暗めの色を試します」

「色で釣果に差が出るんですか?」

「出ることもあります。潮の色や光量でカラーを選択したり、この色釣れそう!とインスピレーションで選んだカラーが意外に効くこともありますからね」

  • 02T オレンジドット 01T ピンクドット

    オレンジドットやピンクドットは、エギの基本と言えるカラー。視認性が高くエギの操作を覚えやすい。釣果の実績も高いカラーだ。

  • 06T ケイムラアボカド 11T キビナゴ

    朝夕マヅメなど光量が少ないときはケイムラボディや、シルエットが白っぽくでるシルバーホロのテープ下地も効果的。

  • 10T キンアジ 14T キュウセングリーン

    テープ下地が金のカラーは潮が濁り気味のときに有効。グリーンが入ると大型イカが出やすいと言われている。

  • 15T カサゴレッド 16T メジナグレー

    クリンチには堤防際や磯際に生息する生き物を模したカラーのリアルベイトシリーズもある。各地域で捕食されているエサに合わせてカラーを選ぶこともできる。

エギのサイズの選び方
季節やイカのサイズで号数を使い分ける!

「色々なカラーがありますが、どの色を選べば良いんですか?」

「クリンチシリーズには、2.5号と3.0号のカエル跳びアッパーと、3.5号と3.8号のエクスカウンターがあります。サイズ選びの基本は、小型イカが多い秋はカエル跳びアッパー。大型が釣れる春はエクスカウンターです」

「季節や釣れるイカのサイズで号数を使い分けるんですね」

「そう。あとは水深があったり、風が強くて底が取りづらければエギを重くする。釣り場の状況に合わせた使い分けもします」

3.8号 3.5号 3.0号 2.5号

セフィア クリンチ エクスカウンター
春などイカの平均サイズが大きいときはクリンチ・エクスカウンター3.5号、3.8号。
「エクスカウンターはワイドなダートが特徴です」
セフィア クリンチ カエル跳びアッパー
秋に出番が多いのがクリンチ・カエル跳びアッパー2.5号、3.0号。
「カエル跳びアッパーはクイックなキレの良いダートが得意です」

結び方

まずは簡単な結び方で気軽に入門

「リーダーは必ず必要なんですか?」

「PEラインは擦れに弱い。また、滑りやすいのでスナップに直結すると結び目が抜けやすい。なので根ズレに強く、結び目が強いフロロカーボンリーダーを必ず入れます」

「ではPEラインとリーダー、リーダーとスナップのおすすめの結び方は?」

「PEラインとリーダーは、僕はFGノットで結びますが、入門者の方は電車結びでもかまいません。より結び目の強度を求めるならノーネームノット。釣りに慣れながらより結束強度の高いノットを覚えましょう。リーダーとスナップはクリンチノットで簡単に結べます」

FGノット ノーネームノット 電車結び

ノーネームノットの結び方

他の結び方はこちら

スタイリング・安全装備

堤防は安全&軽快に。磯は安全性重視で実釣!!

安全かつ快適にエギングを楽しむための
スタイリングと装備についても
湯川さんがアドバイスしてくれた。

堤防・漁港

足場の良い堤防や漁港は、膨張式ライフジャケットで万が一の落水に備える。
足元はスニーカーでも良いが、防水透湿性の優れたラジアルシューズだとよりグリップ性が高く機動力もアップ。偏光グラスは水中のイカや地形変化を見るためにマスト。眼を守る役割もある。駐車スペースが近ければ、小型バッグにエギ、小物を収納。軽快な装備で楽しめる。

山口さんの堤防スタイリング例
  • ● ラフトエアジャケット(膨張式救命具)VF-051K
  • ● ドライシールド・デッキラジアルフィットシューズHW FS-082R
  • ● ランガンレッグバッグ WB-022R
  • ● ナチュラルグローブ5 GL-012P

① ②

ランガンレッグバックの中身

エギ各種にスペアのリーダーとスナップ。ハサミにイカのシメ具と、釣れたイカを保管するビニール袋を用意しておこう。

磯は足場が悪く、ノリなどが付いて滑りやすい岩もあるので、ライフジャケットは固型式を着用。シューズはピンフェルトソールなどのスパイクシューズで安全を確保する。磯は不意に手をつくこともあり、ケガ防止のためにグローブも必ず着用。駐車スペースから釣り場まで距離がある場合は、大きめのバッグに必要な装備を詰め、ヤブこぎなど悪路を歩く可能性もあるので、移動中はロッドに穂先を守るトップカバーを装着し、サオ先や継ぎ目を傷や衝撃から保護しよう。

湯川さんの磯スタイリング例

① ② ③ ④ ⑤

XEFO エギングショルダーバッグの中身

釣り場まで移動距離が長いときはエギは多めに装填。ハサミやスペアのリーダー、イカシメなど基本的な携行品は堤防と同じだ。青物の回遊が見込めたり、根魚が狙える時季はルアーがあるとエギングタックルを流用して楽しめる。魚が掛かった時にハリを外すプライヤーも用意。堤防も含め、ランディングネットなど取り込み用のツールも用意しよう。

雨&防寒対策にレインウェアを用意

海は急に天候が悪くなることがあるのでレインウェアは必ず用意しよう。朝夕マヅメなど肌寒く感じるときは、防寒対策として活用できる。衣服内が蒸れにくく快適に保ちやすい防水透湿性の素材を採用したウェアを選ぼう。

湯川さん
  • ● XEFO GORE-TEX®ベーシックジャケット RA-27JR
  • ● XEFO GORE-TEX®ベーシックパンツ RA-27PR
山口さん
  • ● DSアドバンススーツ RA-025Q

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