第31話
相模湾のイナダ五目攻略
~攻めるチャンスとタナをつかむ~

シマノのモバイル魚群探知器「探見丸」を
使いこなして、沖釣りをもっと楽しく!
今回はシマノインストラクター飯田純男が、
探見丸CV-FlSH&スマートを駆使して相模湾のLTイナダ五目を満喫。
誘いのタイミングとタナの核心部をつかめば、間違いなく釣れる!

※探見丸は親機が搭載された船でご使用ください。親機がない船では使用できません。
※Tankenmaru SMARTは、Wi-fi対応のNEWアンテナを搭載した遊漁船のみでご使用になれます。
また、タブレット型の端末には対応していません。

 最盛期に突入したイナダは、相模湾で1~2番の集客力を誇る人気魚。昨シーズンは冬を超えて春まで釣れ続くすさまじい喰いだった。その魚影は今期も上々で、三浦半島西岸から真鶴沖にいたるまで、相模湾の全域に濃密な群れが出現している。

 9月中旬、飯田は腰越港の池田丸に乗船。橋本船長担当のLTイナダ五目船はもちろんのこと、同宿は全船CVフィッシュと探見丸スマート対応だ。

「探見丸をチェックしながらイナダの引きをたっぷり楽しみましょう!」

 左舷ミヨシでニューライトゲームCI4+を手にニコニコ顔の飯田。その番手は73のM200、細くて軽いゲームロッドでありながら軸がブレない操作性とイナダの強烈な引きをいなすパワーを兼備する。ホールド性に優れるXシートエクストリームガングリップを搭載、一日シャクって誘うイナダ五目にうってつけのロッドだ。

Situation・状況
賑やかな魚群反応が続々 モチベーションもアップ!

おさかなマークを楽しむ!

▲ 探見丸スマートの機能「おさかなマーク」で、イナダの群れを表示。メニューのアラーム/バイブ設定画面でONにしてみよう(バイブ機能と連動)


▲ 釣り場は江ノ島が見える腰越沖。ニューライトゲームCI4+ 73 M200 LEFTが、きれいな弧を描いて確実にイナダを引き上げる


  • ▲ 最も喰いが立ったのはお昼近く。飯田は一荷も決めた

  • ▲ 探見丸の画面右端に反応が出てきたら、シャクリ上げを開始

  • ▲ イナダは40センチ前後まで育っている

  • ▲ ハナダイ、イサキ、秋サバも交じってとても華やかな一日に

  • ▲ カンパチの若魚、通称ショゴ。イワシの群れを追いかけ回しているらしい

  • ▲ ウルメイワシが掛かったら、そのまま泳がせてみたい

  • ▲ 池田丸オリジナルの3本バリ仕掛け。上2本のハリはスキン巻き

  • ▲ ビシはライト用50号。コマセはアミ

  • ▲ タナ探りにも活躍する水深計付きのバルケッタ プレミアム。Xシートエクストリームガングリップとの相性もパーフェクト


 腰越沖の水深25~30メートル付近に到着し「底からハリス分巻き上げてから、海面下10メートルあたりまてシャクって喰わせてください」との指示。

 探見丸を注視していると、次つぎにウルメイワシの真っ赤な大群が通過していく。

「おっこの画像は、追いかけられてますよ、青物に」と夢中になって誘い上げる飯田。まずは右舷でカンパチの若魚・ショゴがヒットしたところで、

「弱よわしい引きはウルメですから、そのまま泳がせ続けるのも裏ワザです。とくにカンパチのヒット率がアップしますよ」と船長がアドバイスする。

 その後はまさに青物天国。イナダの大群が通過したかと思えば、旬の秋サバに変わり、ときにマルソウダが突っ走る。おまけにハナダイやイサキまで交じり、午前中でクーラーいっぱい。

 飯田も35~40センチのイナダを20本以上、うまそうな秋サバほか多彩な魚をたっぷり釣って満腹だ。

「探見丸があれば反応が入ってきた瞬間やタナが分かりますから最高のタイミングで誘い上げることができます。探見丸スマートのおさかなマーク機能なんかも、視覚的にイナダの反応が楽しめていいですよね」

 ユニークで役立つその画像を、次でピックアップしてみよう。

Strategy・戦略
探見丸に映る反応の出方で喰わせるツボを楽しく思案!

イワシを追う青物は空白部が狙い目

  • 【画像A】弓状になったイワシ反応
    宙層を縦断する赤い反応はウルメイワシの大群で、何物かに追われるように弓状になっている。その「何物か」がイナダやカンパチだ。画面右側の空白部をガンガン泳ぎ回ってイワシにアタックしていると思われ、もしイワシがハリ掛かりしたら、そのまま待って青物を喰わせたい。

  • 【画像B】イワシ反応とビシの軌道
    水深10メートル前後の赤い反応が、青物に追われるイワシ、20メートル付近を斜めに上昇している黄色い反応はビシだ。追われるイワシ反応から推察すると、海面下10メートルまで誘い上げてもチャンスがありそうだ。

イナダの大群から釣れる魚を誘い出す

  • 【画像C】イワシかイナダか?
    水深20~24メートル付近に分厚い魚群反応がある。コマセの効果で船に着いている状況だが、はたしてイワシかイナダか? 結果、釣れてきたのはすべてイナダであり、数百尾もの群れであろうと推測。

  • 【画像D】おさかなマークをON
    Cと同じエリアで探見丸スマートの「おさかなマーク」をオンにするとイナダらしきが折り重なるように描画され、とても楽しい。さらに、群れから離れて浮いている魚は上へとシャクる仕掛けを追いかけるイナダの反応かもしれない。

▲ 万人を楽しませるイナダは、今年も絶好調!


 画像AとBの真っ赤な魚群の塊はウルメイワシ。橋本船長によると「こんなふうに魚群反応の一部が凹んでいるときは青物が突っ込んでいる証拠」とのこと。ここでイワシがハリ掛かりしたらその場でジッと待ってイワシを泳がせると、カンパチやイナダのヒット率がアップするようだ。

 Dは探見丸スマートの「おさかなマーク」機能。ズラリと並んだ魚マークは、ヒット率から推察すると、すべてイナダだろう。飯田いわく、

「群れが固まっているのは水深20メートル前後。そこで、海面下20メートルでビシを止め、喰い気のあるイナダを連れ出すように誘い上げてみたら海面下10メートルでヒットしました。このパターンが最もよくアタり、一荷も達成できましたね」。イナダの群れの中心部を確認し、ヒット率が高まる喰わせダナを探す。探見丸があれば、そんな攻略術も可能なのだ。

次回も探見丸CV-FlSH&探見丸スマートを活用し、旬のターゲットを攻略します!

次はマダイ!

【撮影協力】相模湾腰越港・池田丸
TEL:0467-32-2121
(探見丸CV-FlSH、探見丸SMART 対応船)