第27話
東伊豆網代沖のカイワリ&イサキ攻略
~反応を見て的確に喰わせるヒント~

シマノのモバイル魚群探知器「探見丸」を
使いこなして、沖釣りをもっと楽しく!
それが「もっと!探見丸」のコンセプト。
今回は東伊豆の超美味なカイワリとイサキを、シマノフィールドテスター・松本圭一が
探見丸CV-FlSH&探見丸 SMARTを駆使してキャッチ!

※探見丸は親機が搭載された船でご使用ください。親機がない船では使用できません。
※Tankenmaru SMARTは、Wi-fi対応のNEWアンテナを搭載した遊漁船のみでご使用になれます。
また、タブレット型の端末には対応していません。

▲ 当地のシンボル・初島。周りは急深な地形で、カイワリのほか大小多様な魚やイカが集まる

 アジ科カイワリ属のカイワリ。釣り人なら当然知っている本種は、一般にはマイナーな魚だ。平均20~25センチ、最大で30センチ台の小型魚ながら強い引き、そして食味はシマアジに匹敵する。そのカイワリの名釣り場が東伊豆の沿岸。例年梅雨入り前後と晩秋に、浅場で釣れ盛る。

 5月中旬、探見丸CV-FlSHを携えた松本が、和田章宏船長が担当する網代港の第3つちそう丸に乗り込む。少し深みでちらほら姿を見せはじめたカイワリの様子見だ。さらに、船長がすすめてくれた「超美味な東伊豆のイサキ」をリレーで釣ろうという、ぜいたくな内容で出船。

 大雨予報もある中でニコニコしながら竿を出す松本。

▲ ロッドはニューライトゲームCI4+TYPE64 RIGHT。話題のXシートエクストリームガングリップのおかげで、操作性が向上

Situation・状況
カイワリの反応リサーチ開始 30センチを交じえて好感触

コマセに寄る魚の反応

  • 1

    ▲ 指示ダナ82メートルで、少し下からコマセを振りつつ誘い上げた画像。コマセが流れている様子が映っている

  • 2

    ▲ タナ取り後30秒ほど経過すると、水深86~87メートル付近に右端から単体反応が出現。勝負どころだ!

  • ▲ 反応をチェックしながら、的確な本命攻略術を考えていく

  • ▲ 強烈に絞り込まれた! 40センチの特大カイワリか!?

  • ▲ 正体は25センチ級の一荷。これはこれでうれしさ満点

  • ▲ 深みで釣れたハナダイはこんな良型

  • ▲ 65メートルのポイントは、22~23センチが主流

  • ▲ 初島周りのイサキ場は、ぶっといサイズの宝庫だった


 頭の中はカイワリでいっぱいの様子だが、豪雨もへっちゃらなゴアテックス・ベーシックスーツを羽織っている安心感もあろう。

 当日のカイワリ調査は2カ所。初島近くの水深95メートルと、65メートル付近だった。

 仕掛けはハリス全長6メートル3本バリのビシ仕掛けで、付けエサはオキアミ。カイワリ、タイ、イサキまでなんでも狙える伊豆仕様のコマセ五目スタイルだ。タナは海面からの指示で、タナ下5~6メートルからコマセを振ってカイワリを誘う。

 そして探見丸にハナダイを交じえたカイワリ反応が出現。群れの移動が速くアタリは持続しないものの、画面に反応が出たところで勝負をかけると、カイワリとハナダイがヒット。

 すさまじい引き込みで30センチ級の良型カイワリも登場し、

「これは最高!」と松本もこれからの本番を前に手応えを感じた様子。

 続く後半のイサキも、東伊豆らしいグラマラスな個体が連発。初島周りで30センチ級を釣り、最後は「スレてて釣りにくいけど超美味な居着きの”とろイサキ„がいる」と船長が言う網代沖のマル秘ポイントで、心底楽しく攻防を楽しんだ。

 当日は様ざまなパターンの反応が探見丸に映し出されて興味津々。その画像は次でどうぞ!

Strategy・戦略
探見丸で本命魚のタナや活性を読み、先手を打つ!

カイワリポイントでの反応画像例

  • 【画像A】カイワリとハナダイ
    水深63.8メートル、指示ダナは上から45メートル。45メートルの赤い横帯はビシ。そのビシの上下を魚群が通過していった瞬間だ。ここでハリ掛かりしたのが23~25センチのハナダイとカイワリで、両魚混在の魚群と推測。こんなときは40メートルあたりまで誘い上げてみるのもおもしろい。

  • 【画像B】カイワリの単体反応
    94.5メートルの深みで、指示ダナは上から82メートル。その下方に映る「点」がカイワリと思われ、ここでは30センチ級が釣れた。大きなカイワリは、画像Aのような大きな群れは作らず、こうした深みに点在するのかもしれない。

イサキポイントでの反応画像例

  • 【画像C】イサキとタカベの群れ
    水深23メートルから海底近くにかけて大群が出現。指示ダナは上から25メートルで、先バリにイサキ、上バリにタカベが何度か喰った。ということは水深23~30メートルの魚群がタカベ、それ以深の反応はイサキと推測される。

  • 【画像D】反応あれど喰わない状況
    最後に狙った居着きのイサキのポイント画像。うねった赤い横帯はビシで、その下方にいる「なかなか喰わない神経質なイサキ」を、ゆっくりと誘って喰わせようとしているところ。松本はこの戦術でイサキ、メジナをキャッチ。また、イシダイらしき大物にハリスを喰いちぎられた。

▲ 居着きの網代「とろイサキ」。見た目は普通だが、たしかに脂が乗っていた


 今回、最も勉強になった反応は、画像Aのハナダイとカイワリが混在する魚群、そしてタカベとイサキが二層に分かれた画像C。常にそうとはかぎらないものの、探見丸があれば「魚群反応と釣れる魚種」を照らし合わせることができ、状況に合わせた攻略術を頭の中でイメージできる。

「やっぱり探見丸があるといいですね。本命のタナ、反応が入った勝負所でコマセを振り出すタイミング、反応はあるのに喰い渋った魚にアピールする誘い方……など、人より早く一歩先を考え、実行に移せます」

 25~30センチのカイワリ6尾、そしてイサキを10尾以上手にして、満足そうな松本。船を浮かべた初島周りから網代沖の天候も、終日小雨にとどまり、気持ちよく港をあとにした。

 同宿のカイワリ&イサキリレー乗合は午後船で予定。ピークを迎えた今、探見丸を相棒にぜひ釣行を!


Get the Dream

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次回も探見丸CV-FlSH&探見丸スマートを活用し、旬のターゲットを攻略します!

次は浅場マルイカ!

【撮影協力】東伊豆網代港・第3つちそう丸
TEL:0557-68-2469
(探見丸CV-FlSH 対応船)