▲ 朝マヅメのチャンスタイムを攻めてくれるのが、内房のマダイ船の魅力。釣り場は富浦沖の横瀬&象背根
内房の大房岬沖(富浦沖=横瀬~象背根)の水深40~70メートル付近で、乗っ込みのマダイが乱舞している。4月初旬の取材日はあいにくの大雨に見舞われたものの、マダイのコマセ釣りが大好きな松本は意気揚々と勝山港の新盛丸に乗り込む。
夜明け前の朝5時過ぎ、上から38~40メートルの指示ダナでスタート。水深は58メートル、基準のハリス長は10メートルだからエサバリは底から8メートル以上浮いた位置にある。コマセを利用して、マダイを宙層に浮かせて喰わせる戦術だ。
愛竿のNEW舳(みよし)20 270にオシアコンクエストCT 300HGをセットした松本は、タナ下5メートルからコマセを振り出して38メートルにタナを取る。
Situation・状況
プロ用魚探からの直接発信で浮いてくるマダイ反応が明瞭!
釣り人が燃える! マダイ反応
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▲ 宙層の赤い横帯はコマセを振ってタナ取りしたビシ。底近くにはマダイらしき反応が出ている
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▲ 2分も経過すると、コマセにつられて水深50メートル近くまでマダイが浮いてきた。まさにチャンス!
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▲ 「うわ、すっごい鮮明!」と、反応が明瞭な画像に松本も感心
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▲ 竿はNEW舳(みよし)20 270、リールはデジタルカウンター付きのオシアコンクエストCT 300HG。道糸のタナトル8(3号)は「潮切れがいい」と人気上昇中
▲ 雨にもメゲず2キロをゲット!
▲ マダイ狙いでは、かのトラフグも邪魔者。ハリを取られたら忍耐強く結び直すしかない
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▲ 5.2キロを手にしたベテランの植田さん。探見丸を愛用、さらにロッドは旧モデルの舳(みよし)だった
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▲ 反応が高めに浮いたら竿を立て、付けエサを2~3メートル上に置いてしばし待つ。その後、ゆっくりと指示ダナに戻してみる
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▲ 一定のラインからマダイが浮いてこないときは竿先をそーっと下げて、付けエサを2~3メートル落とし込む
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使用タックル製品情報
「おっ、鮮明に反応が出てるね!」
探見丸を見つめる松本が目を細めた。マダイが浮いてくる様子が目で分かるのが探見丸の魅力だが、新盛丸の探見丸は、船長が見ている古野電気のプロ専用機の画像をそのまま発信するシステム。探見丸CV-FISHや探見丸スマートで、くっきりとした魚の反応が楽しめるわけだ。
その反応に合わせて的確に誘いを入れ、小型ながら船中1枚目を確保した松本。さあ次は大ダイ!と集中するも、日が高くなるにつれてハリが取られ始めた……。今春、とくに当地に多い1~2キロのトラフグの仕業だ。
「縦横無尽に動き回るフグはかわしようがない。あとは根比べ!」
松本は決してめげることなく、手早くハリを結び直して投入を繰り返す。
雨はさらに強まり、2人、3人と同乗者がキャビンに逃げ込む中、ベテラン諸氏は我慢強く竿を握り続ける。
熱意は報われ、水深60メートル前後を攻めた後半に松本は1.5キロ、さらに2キロを追加。そしてドーン!とロッドが絞り込まれたのは……背中合わせの右舷ミヨシにいるベテランさん。同じく探見丸の愛用者で、浮いてきた反応を見てハリスの長さを調整し、見事に5.2キロの大ダイを仕留めた。
当日のマダイ反応、さらに探見丸を利用して喰わせる戦術は次でお楽しみいただきたい。
Strategy・戦略
マダイの位置を探見丸で把握し高い反応にエサバリを合わせていく
マダイが喰ってくるチャンスタイムの画像例
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【画像A】上昇反応
底から水深60メートル前後まで浮いてきたマダイの反応。その上方にビシの反応が映っているが、そのうち1つはマダイの上昇反応に合わせて仕掛けを上げて、かなり上方から落とし込んでいる。探見丸を確認しながら「高い反応」に付けエサを合わせ、人とは違う誘いを講じる好例だ。 -
【画像B】船下に入ってきた反応
黄色い反応が、途中から最も反射の強い「赤反応」に変化している。これは超音波ビームの端のほうからビームの直下、つまり船下にマダイが集まってきた証だ。一番のチャンスタイムといっていいだろう。
当日探見丸に映った多種多様な画像例
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【画像C】魚群の中にもマダイが混在
水深50メートル前後に現れた巨大な魚群反応。エサ取り? と思いきや、ここでも数枚のマダイがヒットした。船長によると「色んな魚が混在する群れの中にもマダイはいます」とのことだから、集中力をキープ! -
【画像D】トラフグ混在の画像
船内でトラフグ被害が続出したときの画像。こうなるとどれがトラフグでどれがマダイか分からない。ハリを結び直しながら辛抱強く粘り続けるしかないけれど、対策としてはコマセを振り出さず反応の上面に付けエサを置くイメージのタナ取りがいいかも。
▲ 大ダイにはふられたものの、海況が悪い中で納得の3枚!
当日3枚を釣り上げた松本は、もう1名と同数トップだった。
「浮かせて喰わせるコマセ釣りのマダイは、間違いなく探見丸が強い味方になります。例えば上昇してくる反応は、喰い気がある証拠。それに合わせて付けエサを上げ、上方からゆっくり落とし込んで喰わせる。逆に浮いてこない反応は、竿先を下げて落とし込んでみたり、あるいはハリスを2~4メートル長くして対処する。探見丸があればそれを目で把握し、すぐに対応できるんです」
5.2キロを手にしたベテランさんは、途中でハリスを14メートルにのばしたそうだが、後半は探見丸を見て10メートルに交換。するとドンピシャで大ダイが喰ったようだ。
上記に当日の画像をあれこれピックアップしてみたので、状況に応じた攻略法を考えてみてほしい。探見丸があれば、それが可能だ。
次回も探見丸CV-FlSH&探見丸スマートを活用し、旬のターゲットを攻略します!次はカイワリ&イサキ! |
【撮影協力】内房勝山港・新盛丸 |