エンゲツ エクスチューンにフィネスモデルが2アイテム登場します。フィネスという名前の通り、繊細に攻め、海の中の情報を積極的に取っていく釣りに特化したアイテムです。軟らかいロッドを使わなくても自分で送り込んだり、魚に違和感を与えずに喰わせたりできるエキスパートの方々が、持っているテクニックを活かせるロッドです。
フィネス=軟らかい、というイメージを持つ方がいるかも知れませんが、今回のモデルはけっして軟らかくはありません。ライトアクションとミディアムライトアクションの2タイプで、硬く、調子がとてもシャープです。これまでの鯛ラバロッドは基本的にレギュラーテーパーですが、フィネスモデルは感度を重視したファストテーパーでメタルスッテ用のロッドに近い調子です。シャープで硬いロッドですが、乗せ性能も重視しているので、マダイが掛かればベリーからバット部はしっかり曲がって粘ります。必要なクッション性も確保しています。やり取りのときにちょっとした慣れやテクニックが必要ですが、バレてバレてしょうがない、とはなりません。初心者の方でも安心して使えます。
こだわりポイントとしては鯛ラバロッドのなかで世界一の軽さを目指した、ということです。アンダー90gが合言葉です。持っていただければすぐにわかる超軽量です。今回のフィネスモデルは水中の情報をいかにキャッチするか、に重点を置いています。そのため、軽さを求めてブランクスを設計し、その結果から得られる感度にこだわったロッドです。
ブランクスだけでなく各部のパーツも徹底的に軽量化しています。カーボンモノコックグリップもこれまで以上に肉薄にして、エンド部もできるだけ小さくしています。EVA製だったグリップ部もコルク製にして軽くしています。ガイドもベストなサイズや数とセッティングを追求しました。マダイがアタった時もいままではゴンゴンッという低音に対し、フィネスモデルでは非常に薄いカーボンブランクスを使用しているため、カンカン、コンコンッという音で表現できると思います。
感度がいいので何より集中力が続きます。海の中から感じる情報量が、これまでよりもすごく鮮明に入ってきます。アタリ前の情報、アタリ後の魚の挙動を全て手の中に感じられるので釣りに集中でき、楽しくなるんですよね。
0.6号のPEラインと回転性能の高いリールを組み合わせることで、これまでしっかり着底させるために使っていた重いヘッドをより軽くできるわけです。たとえば潮流の速い明石のシャロー攻略や、通常であれば50、70、80gのヘッドを使う50mラインなどで35、45、60gといった軽量のヘッドを使って、より多くの情報を取りながら楽しめるようになります。軽くてシャープなフィネスロッドを使うことで、新しい鯛ラバの世界が拡がりますよ。