炎月バクバクTGフィネス35gは、炎月バクバクTGの最軽量モデルです。これまでの一番軽いアイテムは45gでした。35gをリリースするにあたっては30gも検討しましたが、水深20m、30mくらいのエリアでは潮が速くなると底取りが難しくなるため、35gがベストウェイトと判断しました。わずか5gでも違いは大きく、35gはエキスパートたちが求めていた重さだと思いますよ。
炎月バクバクTGフィネス35gは、軽量モデルの弱点も解消しています。弱点とは巻き重りが生まれないこと。これまでの軽量モデルでは、ハイギアのリールを使うなどの工夫をしないと巻き重りが生まれませんでした。巻き重りは悪いことのように聞こえるかも知れません。たしかに重いヘッドでは巻き重りはないほうが良いですが、軽量モデルでは一定の抵抗がないと海中の状況、変化などがつかみづらく、釣りのイメージが沸きにくいのです。炎月バクバクTGフィネス35gでは、潮が当たる前方を多面形状にしてあえて抵抗が生まれるような面を作ることで、潮が緩い時間帯のシャローエリアでも抵抗の変化が分かりやすい仕様になっています。
また、炎月バクバクTGフィネス35gにはカスタムに対応できるアイもあります。ブレードやトレブルフックを装着するなど、自由な発想でカスタムしてもらうためです。工夫次第でいろいろ遊べますよ。
カラーラインナップは7色。市場ではタングステンのヘッドは無塗装のものが多いですが、炎月バクバクTGフィネス35gでは6色と無塗装合わせた7色展開にしています。僕はヘッドとネクタイのカラーと合わせる、というシンプルな考え方でのセッティングを基本にしています。
炎月バクバクTGフィネス35gが活躍するのは30mくらいまでのシャローエリア。高松や明石といった人気フィールドはもちろん、全国的に同様のシャローエリアでも使いやすいと思います。僕はPE0.6号に2.5号リーダーというセッティングで使用しますが、一般的には0.8号のPEラインに3号リーダーのセッティングが安心できると思います。
水深20m前後のシャローエリアでは一般的な鯛ラバタックルを使って落として巻くだけでは攻略が難しいです。感度の高いフィネスタックルと、繊細なテクニックが活きる炎月バクバクTGフィネス35gをセットで使用することで、攻略できる状況が増えると思います。また、35gのウェイトなら投げやすいので、積極的にキャスティングでも使ってもらいたいですね。