エンゲツSSがフルモデルチェンジしました。前作と比較すると、しなやかさと扱いやすさがアップしています。ラインナップにはフルソリッド、ソリッドティップとタイプの異なる乗せ調子、掛け調子、キャスティングなどの仕様に分かれたアイテムが10種類あります。使用する鯛ラバの重さを考慮し、あとは好みのロッドの調子やタイプで選んでいただけると思います。
・乗せ調子/フルソリッド: オートマチックな感じで釣りたい、曲がりを楽しみたい方におすすめ。
・乗せ調子/ソリッドティップグリップジョイントモデル: テクニックを使ってしっかりフッキングを入れたい方に最適。
・乗せ調子/ソリッドティップ センターカット2ピースモデル: 持ち運びを優先する方におすすめ。
・掛け調子: 攻撃的に釣りたい方におすすめ。
・キャスティングモデル: 胴の間からでも楽にキャストできる6フィート4インチレングス。
といったアングラーの要望に幅広く対応できるラインナップです。ベイトモデルに関してはXシートテクニカルガングリップを採用。小さなトリガーがあり、高いグリップ性が特徴です。
いくつかの仕様のなかで個人的に注目しているのは、鯛ラバロッドの基本でもある乗せ調子ソリッドティップモデルです。レングスは、これまでの乗せ調子の定番レングスである6フィート10インチから6フィート8インチと少し短くなっています。理由としては取り回しやすいということはもちろん、短くても求める鯛ラバ調子を実現できるようになった、ということが大きいと思います。軟らかいティップ部、パワーを受け止めるベリー部、パワーのあるバット部分という設計が、短いレングスのなかで実現できるようになりました。
このモデルでは前作より少しだけバットがしっかりしているのも特徴だと思います。近年、鯛ラバを取り巻く環境が少し難しくなり、ラインを真下に落とすより、少し斜めに出すような状況のほうが釣れる、という話を各地でよく聞きます。こうした場合、ラインが船の底に入っていく舷の人は釣りがしにくいのですが、こうした状況でもしっかりフッキングできるよう、バット部分を強化しています。
センターカット2ピースモデルは電車で釣りにいく人たちや、軽自動車で横積みしたい、という現代のアングラーからの要望に応えるラインナップです。今回のアイテムではこれまでのセンターカットツーピースの弱点である、ジョイント部分の強さを改善し、綺麗な曲がりを実現しています。
エンゲツSSはコストパフォーマンスのバランス優れた、非常にお買い得で使いやすいスタンダードモデルです。多彩なフィールドに出掛けたとき、様々な状況や海の変化に対応しやすく、長く愛用できるロッドです。