今回のブルズアイスペシャルは、遠投竿のなかでも「どれだけ快適にコントロール良く、遠くへ飛ばせるか」というところにかなり着目して作ってきた竿なんですよね。
実際にテストを重ねていく中で、いちばん感じたのはやっぱり投げやすさです。遠投性能はもちろんなんですけど、ワンキャストごとのズレ幅が小さい。要は、リリースポイントが安定して決まりやすいっていう感覚がすごくありましたね。
とくに今回大きかったのが、太く硬めにした穂先です。これまで以上に先側を太くしているので、力が掛かったときに鋭角に曲がるんじゃなくて、穏やかに曲がってくれる。そのおかげで、重たいカゴをぶら下げた時点で、もう2番、3番あたりにしっかり重さが乗っている感覚があるんですよね。
普通だったら曲げ込んで、最後にバットへ力を伝えるような遠投竿が多いんですけど、この竿は振り出した瞬間からバットまで力が移行しやすい状態ができています。だから振り幅が小さいなかでも、重たいものをスムーズに乗せて飛ばしやすかったです。
実際のテストでも、「あ、投げやすい」「決まりやすい」っていうのはかなり感じましたね。とくにカゴ釣りって何投も繰り返す釣りなので、1投ごとの差が分かりやすいんですけど、この竿は安定感がかなり高かった。遠投性能だけじゃなくて、コントロールしながら狙ったところへ送り込める感覚がありました。
さらに、細身肉厚ブランクスとのつながりもかなり良かったですね。細身肉厚にすることで、胴全体でしっかり重さを受け止めてくれる胴調子になっているので、重たいカゴでも無理なく胴に乗せられる。重たいものほど、速く振るんじゃなくて“しっかり乗せて反動で飛ばす”釣りになると思うんですけど、この竿はその感覚がすごく出しやすかったですね。
だからキャストのズレ幅も小さくなって、安定して遠投しやすかったです。
やり取りの部分でもかなり印象的だったのが、上五島で最終テストしていたときに、109cm・10kgクラスのヒラマサを掛けた場面ですね。近場で掛かって足元へ突っ込まれて、そこから磯際を何度も走られる、かなり厳しいやり取りだったんですけど、そのときにこの細身肉厚の粘りと胴調子の強さをすごく実感しました。
しっかり曲がり込んで耐えてくれるので、無理に止めるんじゃなくて、魚のスタミナを奪いながら浮かせてこられる。擦れながらでも全体で負荷を受け止めてくれるので、仕掛けを守りながらやり取りできる安心感がありましたね。
今までの遠投竿って、どちらかというとパワー対パワーで抑え込むイメージも強かったんですけど、このブルズアイスペシャルに関しては「柔よく剛を制す」っていう感じで、曲げながら魚を獲っていける。これまでの遠投竿にはなかった面白さが出たな、っていうのは実際使っていてかなり感じた部分でしたね。
あと今回とくに感じたのが、後ろに崖があったり木があったりして、しっかり振りかぶれない場所でも投げやすかったことですね。最初からバットに力を乗せやすい調子なので、限られた振り幅でもしっかり遠投しやすい。
右から投げられないとか、逆手で投げないといけないとか、そういう釣り場でも「あ、効くな」っていうのはかなり体感できましたね。