石垣島のテストではイソマグロの18kgくらいが釣れたかな。そのとき使っていたのは6-420K。長さ的にはこれまでにない短さで、実際に大きな魚が掛かったときの負担ははるかに楽になった。今までのモデルはいちばん短いもので480だったけど、さらに60cm短いと全然違いますね。イソマグロとのファイトは獲物が獲物だから大変だったけど、はるかに楽だったよね。たとえば7mの棒にオモリを付けて持ってるのと、4mの棒に同じオモリを付けて持ってるのじゃ、どっちが釣り人が音を上げるのが早いか? ということだよね。
磯では手前から仕掛けを下ろして釣ったり、手前で魚が喰ったりすることもある。足元をすっ飛ばして狙うならもっと短くてもいいんだけど、磯際で擦れるのを防止するために、ある程度の長さは必要になってくる。磯の高さも形状も違うので4mを切ってしまうとキツい。その結論が420。イソマグロのファイトタイムは5分以内かな? 誰が使ってもスッと魚が上がってくる竿になっていると思う。まぁ、あまり時間がかかるとラインが切れたりするし、負担が大きなことには変わりない。魚に負けてしまうとその時点で終わりだから、420がいいんだよね。あといろんなエサを使ってオールラウンドに使える長さだね。
ガイドはPEラインの結び目やリーダーがどんなに太くても干渉しない。ガイド径が大きくなったのでイワシエサでウキ釣りをやってもいいし、活きエサで泳がせ釣りをしても大丈夫だしね。テストでは3kgくらいのマクブ(シロクラベラ)も釣った。それも結構引く魚で、オモリを付けてブッ込む釣りでも使えたよ。釣り方で竿をとっかえるのは大変じゃないですか? 1本でできるのはいいよね。あとガイドセッティングが密になっているのでトラブルも減った。数が少ないとガイドが飛んだりいろんなトラブルが多いので、大きく、密になったんだよね。もちろんガイドが密だから両軸リールでも扱える。ほかにもリールシートから竿尻までがファイトしやすい長さになってちょうどいいんですよ。ファイティングボトムも外れにくくなったし、リールシート上側のラバーコーティングも握りやすくていいですね。
テストでは14000番のリールにPE6号か8号を巻いて、リーダーは30号を結んでいたけど、魚が20kgを超えてくるとかなりきつい部分があるのでお腹周りの工夫をしたほうがいいよ。ギンバルなどがあればもっと力が入るしね。6-420Kで狙うなら、回遊魚ならキハダ、ヒラマサ。あとはイソマグロやGTかな。結構良いサイズもいけるんじゃないですか。30kgクラスもね。ブランクスの進化した部分についてはおまじないみたいに考えていて正直気にしてないけど(笑)、まだ限界は見えてないですよ。だからもっと試してみたいよね。