磯から大きな魚を狙うのに釣り方はいろいろあって、泳がせ釣りや、冷凍エサをウキの仕掛けで流したり、あるいはオモリを付けて打ち込んだり…。そこに共通するのは太い糸。PEラインを使うにしてもリーダーとの結び目がある。ガイドが小さいと使う糸が制約されちゃうんですよ。結び目がカツカツとぶつかるストレスがあるし、飛距離も落ちる。竿を傷めてしまうことさえある。
ガイドは大きな方がいいという課題と、どんな方法で釣れるのかは釣りに行ってみなきゃ分からない現実。それに磯釣りはデカい魚を釣るにしても際限なく竿を持っていけるわけじゃないので、1本でどんな釣り方であろうとできる性能を今の磯竿として形にしたのがレコードチェイサーです。
かなり強い竿には仕上がっているんですけど、釣り人の負担には限界があって、足場や海面までの高さもいろいろあるし、予想外のことも考慮していくと強けりゃいいってもんじゃないんです。リールシートから竿尻までの長さや、竿尻の形状が仕掛けの投げやすさやリールの巻きやすさにつながってきますね。
あと釣り人にもいろいろあって、身長や体力、対応するスピードなどに違いがある。3アイテムは魚のサイズに応じて使い分けてもいいんですが、僕は釣り人の体力に応じたものを選べばいいと思っています。体力があるなら450XXXHでいいんだけど、自信がなければ480XHとかね。迷った人は450XXHもあり。そうすることで魚が獲れる確率も上がっていくと思います。ちなみに自分が好きなのは480XHですね。
ターゲットは、撮影で釣ったのはスルルーやブッコミでバラフエダイの10kgやゴマフエダイ、タマン(ハマフエフキ)等だけど、泳がせ釣りで30kgを超えるようなイソマグロやGTもいけますね。
思い通りにいかない展開は承知の上でデカい魚とやり合う。そこに磯釣りの魅力がある。デカけりゃ楽しいんだけど、難易度の高い条件でどうするのかという、大きさだけじゃないスリル。でもデカい魚は海面に浮かせたときの達成感が大きい。1人よりも2人、2人よりも3人で一緒に見届けた方が面白い。1人じゃもったいないよね(笑)。