インステージはインショアを舞台にした新しいロッドです。キャストして釣る釣りがあったり、ボトムを感じながら釣る釣りがあったり。シーバスだけでなく、青物やクロダイなど、さまざまなターゲットにも対応できるインショア用ならではのロッドに仕上がっています。
私のホームグラウンドは東京湾。ホームで大活躍してくれるロッドが登場してくれたな、という印象です。全体的にはパリッとしてとてもシャープな使用感のアイテムが中心ですが、魚が掛かってからはしっかり曲がり込んでくれるのでとても使いやすい。デザインも格好いい。真っ黒のロッドが多いなか、グレーや水色を使った個性的なデザインです。コルクグリップも高級感があっておしゃれ。持っていて嬉しくなるロッドですね。
ラインナップの品番はディアルーナBSと同じですが、素材が異なっていたり、カーボンモノコックグリップが採用されていたり、Xガイドを使っていたりとより磨き上げられた印象です。
新しく搭載されたカーボンモノコックグリップの存在も大きいですね。おかけでめちゃめちゃ軽いです。ロッドの自重が軽くなる恩恵はとても大きい。すごく楽に1日中振れるように仕上がっています。カーボンモノコックグリップは感度向上にも大きく貢献しています。ロッド全体の感度が上がっているのはもちろん、手だけでなく肘にも振動が伝ってきます。ボトムのタッチ感などは、これまでのモデルより感じ取りやすくなっていますね。
ガイドはXガイドを搭載しています。軽い!というのが第一印象。おかげでロッドを振ったときにシャープさを感じることができますし、ガイドにラインが絡むトラブルが減っているのも嬉しいですね。
私のホーム、東京湾で一番使う頻度が高いロッドということではS610Mがおすすめです。これはディアルーナBSにもあった品番ですが、よりシャープ感が出ているので、さまざまな場面で使いやすいと思います。ボトムコンタクトするような釣り、たとえばフラットフィッシュを狙うような釣りではより使いやすくなっていると思います。S610Mでは8~9cmのミノーから1oz.くらいまでのバイブレーションが使いやすいです。ピンポイントを狙う釣りでも、オープンウォーターで広く投げて探る釣りでもOK。東京湾での使用を前提に、どれを買おうかなと迷ったらまずはこのロッド、という1本です。
B63Hも活躍してくれるロッドです。いわゆるビッグベイト用ロッドで、とても軽量で振り抜け感がシャキッとしています。キャスト時のロッド振れがとても少なく軽いので、ドッグウォークなどのアクションをさせて長時間使用しても疲れが少ない。魚が掛かったら綺麗に曲がり込んでくれます。使っていて気持ちいいルアーウェイトは100g前後。東京湾ではビッグベイトのシーズンが長くなってきているので、出番も増えるロッドだと思います。