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飛天弓 柳

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19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)

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19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)

https://dassets2.shimano.com/content/dam/Shimanofish/Common/Productsrelated/cg2SHIFGlobalROD/cg3SHIFGlobalRODCommonRod/SICPlanningProducts/Product/PRD_a075F000032bHqqQAE_other05.jpg/jcr:content/renditions/cq5dam.web.481.481.jpeg

19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)

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19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)

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19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)

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19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)
19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)
19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)
19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)
19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)
19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)
19飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)

飛天弓 柳(ひてんきゅう やなぎ)

61,600円~ 109,200円 (税別)

シマノ最細で釣り味をも愉しめる軟式本調子。しなる名調子が、ここにある。

薄味でサクサク引けるだけのへら竿は、果たして面白いのか― もっと、大きく曲げて濃厚に味わえ、なおかつ素直に取り込める竿はないのか。こうした、釣り人の要望を具現化したのがシマノへら竿史上“最細”に仕上げられた『飛天弓 柳』です。軟らかくて細い竿の胴は、曲がりきったら元に戻らず、ブレだしたら止まらないため、かつては安定感を得るため径の太さが要りました。当時の管理釣り場をはじめとした“大型志向”の高まりも、道具に影響を与えました。そして現在、シマノは技術革新によって、その問題をすべて解決する時代を迎えました。基本構造『スパイラルX』と強化構造『ハイパワーX』のダブルX構造によって、細身に仕上げても“ブレ”が抑えられ、しかも“大きく曲がってしっかり引ける力強さ”をも兼ね備えることができるようになりました。この『飛天弓 柳』は、へらぶなに絞られると本調子よりも胴方向へ乗る柔軟さと、硬さランク1~3の感触が、絶妙なハーモニーとなり、コクのある濃厚な釣り味を愉しめます。そして竿が曲がりきる寸前、内から湧き出してくる芯のある復元力が腰となり、へらぶなが玉網に入る寸前まで竿はしなるが、ブレず、素直に取り込めます。すんなりした細い、軟式のへら竿は、へらぶなに不要な刺激を与えないため、余計に暴れさせず、剛竿よりも引ける印象すら感じます。型を問わずに、しなやかに曲がって、大型でも手こずらず、小型は愉しんで取り込める― もっとも実用的で面白い竿、それが『飛天弓 柳』です。

CONCEPT MOVIE コンセプトムービー

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へら竿の取扱い 心得集【トラブルを避けながら大切なへら竿と末長く付き合うための極意】

KEY FEATURE キーフィーチャー

細身で大曲。なのに、胴へ乗せて引ける。

軽快な遊び竿。

管理釣り場、山上湖、釣り堀、平場・・・

へらぶな釣りが楽しめる場所はさまざまです。

走ろうと、潜ろうと、小さかろうと、釣り人にとってうれしい釣果に違いありません。

シマノは型を問わずに一期一会を味わいながら、かつ快適に取り込めるへら竿『飛天弓 柳』を拵えました。

 

大型志向の管理釣り場は相変わらずの人気ですが、厳寒期でもウキの動く数釣り場は、へら師にとって安らぎの場となっています。しかし低活性期の小型だと、あっさりと上がってしまい、物足りなさを感じるかもしれません。「もう少し手応えを味わいたい」その声にお応えすべく、シマノは“魚なりに曲がって愉しめ、快適に取り込める”へら竿を開発しました。それが、端正な細身が撓る『飛天弓 柳』です。
製品は8~18尺で、『朱紋峰 嵐月』から採用した45cm刻みの10.5尺と13.5尺、16.5尺を含みます。すでに45㎝刻みは、多くの理解を得ています。たとえば流行の中尺チョウチンにおいて、10尺でも11尺でもない、10.5尺が、仕掛けの調整では及ばない“釣りの精度を高めてくれた”という経験をされた方もいたことでしょう。
手尻で調整しない、45cm刻みのサオ選び。その差がもたらす、進歩をぜひ体感してください。

 

「2尺では長い、1尺じゃ短い」ハリスではなく竿交換という、抜本的な解決策で苦境を打開しようとしたとき、交換する長さに悩むことがあります。それは例えば同じ1尺でも、短尺における1尺と、長尺における1尺の、効果に差が生じるためです。例えばチョウチン釣りをしていて9尺を10尺、12尺を13尺、15尺を16尺に交換したところで大して差が表れないもの。特に深場の釣り(長尺)ほど、1尺の差は効果が期待できません。だからといって2尺も変えてしまったら激変してしまう場合、この尺半刻みの竿交換はハリスアプローチと違う、新しい攻め方を実現する可能性を秘めています。
※本来、尺は30.3cmですが、シマノのへら竿は30cm換算で設計しています。予めご了承ください。

 

撓る

とにかく、しなる竿

『スパイラルXコア』は、大きく撓っても不快なブレを極限まで抑えることができます。

さらに『ハイパワーX』との併用搭載によって『飛天弓 柳』ではカーボンロッドでしか表現できない快適さを実現しました。

魚に曲げられてこそ、発揮される高性能。

魚の引きで曲がる竿を、意識的に曲げてご賞味ください。

 

そのひと振りで納得。たしかな曲線美と新たな価値観。

『飛天弓 柳』は魚に絞り込まれると、大きく撓るへら竿です。同製品が柔らかに優雅な曲線を描く様には、なよなよとした弱さがなく、逆に強く絞られることで力を得て、繊細な仕掛けの強度を補うかのように、“盛期の良型”の疾走にも対応できることは、きっと体感いただけることでしょう。この『飛天弓 柳』の柔らかい撓りは、大きく曲がって衝撃を吸収するため、へらの疾走をソフトに減速させることが可能。これは“仕掛けへのダメージを軽減させる”ことへも繋がり、ハリス切れの防止はもちろん、決してハリ掛かりを損なうことなく魚体への緩衝効果があるため激しい抵抗をさせないで取り込めることも実証されています。ですから『飛天弓 柳』の特性を活かすには“曲げること”であり、魚に絞り込まれても慌てず、さらに釣り人が意識的に曲げるくらいの余裕を持って、味わい深く取り込みを愉しんでいただきたいと思います。ブレに繋がる魚の衝撃は構造で吸収するため、釣り味を損なうことなく疲労感を軽減します。このとき「しっとり綾織握りⅡ」も相乗効果を発揮します。
こうした『飛天弓 柳』独特の撓る調子は“振り込み”時にも大きなメリットがあります。その適度な振り応えは、まるで柳が風に揺れるようなしなやかさで、軟らかく軽い小エサであろうと的確に投餌点へ届けます。
天然素材の竹竿に通ずる「へら竿は、型に応じて引きが愉しめる」という常識を、最新技術のカーボンロッドで忠実にこだわって具現化すると『飛天弓 柳』になるというわけです。
『飛天弓 柳』はとにかくしなる、愉しくて新しい竿なのです。

ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。
選りすぐりの素材でさらなる高強度化を実現しました。
一般的な構造との比較で、ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍を達成(当社比)。
さらにスパイラルXとの比較でも、ネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを達成しました。

 

 

細い

シマノ最細径竿。

「すらりと愛竿を振るのは小粋だが、細身の竿だと遊びに来たはずの釣り人が、魚に遊ばれてしまう」

これまで竿が華奢だと、魚が取り込めない不安を禁じ得ませんでしたが“全身X構造”によって細身でも引ける竿を実現しました。

『飛天弓 柳』は、いつもの釣行をスタイリッシュにします。

 

細造りに華を添える、夜光貝を思わせる深い柳葉色の輝き。

競技志向の実用的な価値観から「細い、軽い、ピンと先っている竿」が好まれる傾向があります。しかし、その性能を追求すると、へら竿としては味気なくなってしまう懸念がありました。それでも依然として、へら師の細さを求める声は止むことはなかったのです。こうした“細さ”の要求に対して「へらぶな釣りの味を損なわないでスリムな美観のスタイリッシュな竿。しかし、ただ細い、しかし、弱い竿では意味がない」相反する2つの要素を両立しようと模索した結果、「シマノへら竿史上“最細”径」であり、基本構造『スパイラルX』と強化構造『ハイパワーX』を併用することにより、細径の弱点であった“ブレ”を抑制することに成功しました。最細径を実現したことで『飛天弓 柳』は“面白い竿”だといえる製品に仕上がりました。
ここでいう“面白さ”というのは、ギャップ(差異)による印象です。たとえるなら“太径なのにふわっと引ける”こともギャップに感じるでしょうし、この『飛天弓 柳』は“細径なのに、強い扱いで力強く引くこともできる”ことが、まさに“ギャップ=面白さ”です。見かけによらない性能が発揮されて、サプライズを起こすことは、実に面白いことなのです。“柳”と聞けば逆らわず穏やかにあしらう印象を受けますが、しっかりとした手応えのある細身の『飛天弓 柳』は“風切のへら竿”でもあります。風圧に負けない手応えと、風の抵抗が少ない細さが両立することで、風に圧されず確実に振りきれるのです。へらぶな釣りにおいて野釣り場、管理釣り場問わず“向かい風に立ち向かえる”ことは代え難い強みとなります。
ぜひ、想像してみてください。“深緑色の地に、金色のらせん模様が浮かぶ”細身の竿が、魚にぐいぐい満月に絞り込まれながらも、なぜか釣り人は涼しげな表情で愉しく取り込んでいる姿を。その釣り人は『飛天弓 柳』を手にした“あなた”なのです。

天道と柳の同尺での比較例。12で2.3㎜の差があります。

例えば、「飛天弓 柳」12と「特作 天道」12を比べると元径で2.3mmもの違いがあります。
実釣機能に全力を注ぎ開発した実力は、ただ細いだけでなく驚異の強さをも併せ持ちます。

 

 

靭い

安定した筋力竿。

高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現した基本構造『スパイラルX』により、シマノへら竿は、ネジレに強くなりました。

この『飛天弓 柳』では、高い実用性とともに“スリムな仕上がり”も目指したことで、従来以上に“ネジレ抑制”が必要となり強化構造『ハイパワーX』をも採用し、さらなる力をサポートしています。

 

しなるのに引ける。柔竿の不安を払拭した安定のハイパワー。

「こんなに細い竿で、盛期の良型が取り込めるのか!?」
まったくもって心配無用です。『飛天弓 柳』の細身に対して、従来の考えは当てはまりません。現在「ブレずに引ける」と高い評価を受けている『スパイラルX』は、ロッド縦繊維の内層と外層へそれぞれカーボンテープを逆方向の斜めに密巻きした三層からなる基本構造であり、内外層で斜めに利いた繊維により、持ち軽さを維持しつつ高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現しています。
当然ながら従来の竿径ならば基本構造の性能で、快適なへら釣りが愉しめます。
しかし『飛天弓 柳』でこだわった “シマノへら竿史上、最細径”に対して、ブレを抑えるためには基本構造を強化する必要性がありました。そこで採用したのが『ハイパワーX』です。これは最外層のブランクスにカーボンテープを交差させてX状に締めあげた強化構造です。それを、手元から穂先に至るまで施しました。
わかりやすく、へら竿を擬人化して説明すると、基本構造である『スパイラルX』が贅肉を削ぎ落とし鍛え上げられた筋肉と考えたら、基本を強化させる『ハイパワーX』はテーピングやサポーターを巻いたような状態にたとえられます。つまり細身の柔らかいへら竿なのに、ブレずに魚が取り込めるのは、まさに両構造による効果の表れといえます。大きなカーブは決して重さや力に耐えられずに曲がっているわけではありません。常に復元する構えを見せて頼り甲斐のある弾力を感じさせます。
名手たちの実釣でも“『飛天弓 柳』は曲げることで引ける竿になる”という感想が多かったのは、まさに“全身X構造”によるものだと確信しています。

ブランクス最外層をカーボンテープでX状に巻き上げて、さらにネジレを抑制する「強化構造」が『ハイパワーX』。
巻き付けるカーボンテープの幅や角度をへら釣り用に綿密に調整し、竿の曲がりを釣り人の意図する方向に維持します。
つまり、アクションに一層のキレ味とシャープ感を与えます。

 

 

IMPRESSION インプレッション

「曲げてこそ価値がわかる」と異口同音に名手たちが賛美。胴寄りの本調子『飛天弓 柳』の魅力を大いに語る。

シマノへら竿の歴史とともに歩み、数々の釣り場へ釣行してきた名手たち。
常にお客様である釣り人の立場から、へら竿に要求する性能を厳しく指摘する名手らを納得させるのは至難の業だが、その理想に近づくためシマノは真摯に耳を傾け、愚直にものづくりに取り組む。

 

 

力伝達を流れとしたら「型に応じて手元まできれいに流れてくれる竿」。

小山 圭造 KEIZO KOYAMA

釣り会の月例会も管理主体の時代になり、浅いタナ~チョウチン、底釣りまで全部愉しめないと、いい竿とはいえない。それを踏まえても『飛天弓 柳』はいい竿だと思う。細身であると柔らかい想像をしてしまうが、実際に振って引いてみたら違う。いい型だと、のされるのかと思ったら釣り人の意志で引いて、しっかりとれる。今は、タナでサオの長さを選ぶのではなく、欲しい性能でサオを選ぶ時代。1本でなんでもこなすのではなく、特性を活かしたサオ選びができる。私にとって“へら竿は釣るだけの道具ではない”という思いがあり“面白くなくては、へら竿ではない”。『飛天弓 柳』には、この細さで型を問わずに愉しめるという、意外性のある面白さがある。それから、へら竿の機能として“竿は腕の延長である前に、仕掛けの延長でなくてはならない”という考えもある。へら竿として、ギュッと走られて切られてしまう瞬間に竿が働いて堪えてくれるのは大切な性能だ。仕掛けを援護するのも、竿の役目だと思っている。

 

 

魚の動きを、すべて感じられる愉しい竿。静かに竿を伝う、雫に見惚れる。

伊藤 さとし SATOSHI ITO

身体の一部かと思うほど、構えて、アワせて、いなして、取り込むという動作が違和感なく行える。もはや、竿の操作ではなく人の仕草と呼べる自然さ。喰わせた魚がおとなしく静かに魚群から抜かれてくる印象を受けた。楽しいというより愉快な“愉”しい竿。硬調の引ける意味とは違い、曲がるから引けるというのは基本構造『スパイラルX』と『ハイパワーX』の相乗効果であり、最新技術が搭載されていながら、クラシックな味わいがあるのは面白い。私が感じた製品対象者は、へら釣りを長らく愛好してきた“違いのわかるベテラン層”だ。豊富な釣り経験を振り返りながら、もう一度、愉しめる竿で釣りをしたい人に勧めたい。それから、硬さランク6~8の硬調先調子を愛用している人にも、こういう釣りがあったのかと気づくきっかけに振ってもらいたい。いわゆる“硬調先調子好きな人”に“引ける”という意味を、今一度考えてもらう機会になるだろう。こうした胴に乗る調子で覚えた人は、見ると頷ける釣りをしている。

 

 

シマノが細さの限界へ挑戦したら、面白いことに実践向きな竿となった。

萩野 孝之 TAKAYUKI HAGINO

『ボーダレスGL Nモデル』のときに、なぜ、こんなにいい竿になったのか開発へたずねた。すると“全部巻いてみたら安定した竿に仕上がった”という。そこから話は盛り上がり、矛盾を承知のうえ、“飛天弓クラスで、細くても引ける竿に挑戦しよう”とのアイデアが出た。元々カーボン素材であれば細くできたが、従来の構造だとネジレやつぶれによる不具合が起こり、長くなると曲がりすぎた。元径が太ければ安定感こそ得られたが、もちろん竿自体は硬くなって先調子となる。“曲がる竿は愉しいが、曲がったままの竿は嫌になる”ものだから、基本構造『スパイラルX』と強化構造『ハイパワーX』の組み合せは私にとって待ちに待った技術革新だった。穂先もチューブラーで強化構造を取り入れて、すくう手前で遊ばれないようになった。こうして『飛天弓 柳』が完成したとき、それは競技に使いたい竿に仕上がっていた。ソフトにすばやく取り込め、チョウチンの短ハリスでもバラさない。つまり“柔らかさが武器になった”のだ。

 

 

「曲がる、吸収」で魚を取り込む。働くへら竿は、釣り人が疲れない。

西田 一知 KAZUNORI NISHIDA

“細身で柔らかい18尺”という言葉に、竿が長くなるほど強くなる“かぶる”印象や持ち重りを懸念する人もいることだろう。もしも『ハイパワーX』を搭載せずに細身にしたら、垂れて張りのない、魚が上がってこない竿になってしまったはずだ。“全身X構造”の効果はてきめんで、硬さランク3を感じさせる釣り味と、硬さランクを感じさせないスムーズな取り込みが両立していた。要約すれば“柔らかいけれど立ち上がりがいい”そして“長尺の竹竿に似た、魚の引きに対する反動を吸収する性能が発揮されて、なおかつ天然素材よりも振り軽く疲れない”という感想に尽きる。なおかつ、スローテーパーだからエサの重みを常に感じられて振り込みがしやすいことも付け加えたい。そして強く引けば釣り人は疲れる。竿が硬くて力を吸収しないと、人間が竿の代わりにその力を吸収して腕が疲労する。竹竿は“曲がる吸収”で魚を取り込むから疲れない。カーボン素材の軽さで竹の振動に近いなら、それは理想形のひとつである。

 

 

バラさず効率よく釣れる竿。へら師の釣技が竿の機能として備わっている。

中澤 岳 TAKESHI NAKAZAWA

カーボン素材らしい“しなやか”さであり、天然素材のそれではない。だから“しなやか”のなかにカーボンらしい反発からくる張り感が活きている。カーボンだからできた“しなやか”さは、実に多機能である。①喰い渋り時には、思いきった細仕掛けが使える。②竿が曲がるから味わいが深まる。③竿のしなりを使って振り込みがしやすい。④魚を暴れさせずに取り込める。⑤釣り人の手に対する負担が軽減される。これは釣技が、竿の機能として備わったともいえる。『飛天弓 柳』はアワせた瞬間に胴が利く。しなる竿は手元の小さな動きも穂先を大きく動かすから、ハリ掛かりはいいのだ。

 

 

型を問わずに曲がる竿は魅力的。小型でも面白く、大型も手こずらない。

吉田 康雄 YASUO YOSHIDA

“細くて柔らかく、水切れがいい”特長のある竿で“どんな釣り方でも使える”と実証するため、8尺=カッツケセット、9尺=1m両だんご、10.5尺=チョウチン両だんご、12尺=底釣りを実釣。尺が違っても、調子は整っている。10.5尺という存在は、10尺でアタらないとき、ないと困る長さなのだが11尺の出番は思ったよりも少ないもので、12尺では長いときに恩恵を感じる。小型でも竿が曲がって面白く、大型にも手こずらない。型や釣り場も問わない。いつもの釣りをするのに、いつもとは違う『飛天弓 柳』を振るという、特別な愉しみ方ができる。何よりシマノの技術だからできたこの細さはカッコイイ。

 

 

曲がって魚が上がってくる、柔らかでもシャキッとした芯が通っている。

岡田 清 KIYOSHI OKADA

“水切れのいい竿が好き”といったら、硬めの竿が好みだと誤解される。釣り糸というのは竿が曲がってくれるから切れないわけで、釣り竿は曲がることが大前提だ。すばやく竿が曲がって、仕掛けへの負担が軽減されたら釣り人の勝ちだ。私は、それが可能な“水切れのいい竿が好き”なのだ。8尺でカッツケをしてみたが、実に振り込みやすく気に入った。“柔らかいのにシャキッとしている”という意味は“柔らかい=愉しめる。操作性能が高い。曲がることで繊細な釣りができる。竿の実力がすばやく発揮される”“シャキッとしている=ためられる。引ける。試合で使える”ということだ。

 

 

高性能がギュッと詰まった細身。 斬新な緑色で、端正な美観も好印象。

矢野 満 MITSURU YANO

竿を継ぐ前に『飛天弓 柳』の元径に“細っ”と驚くはずだ。へら釣りをたしなむものなら、細身でシュッとしたカッコよさはわかるだろう。手尻の長い仕掛けをつけて確認したが、喰わせた後に大きく曲がったかと思ったら、やすやすと水面に良型の顔を出すことができ、手尻を気にせず楽勝で取り込むことができた。悪い例は“竿が細い=柔らかい=大きく曲がる=のされる=魚が上がらない”という結末。『飛天弓 柳』は“竿が細い=曲がる=(シマノの技術で)ためられる=魚が上がる”のである。全身X構造で“ためられる”ことが結末を変えている。曲げてこそ、真価がわかる竿なのである。

 

 

『柔よく剛を制す』 軟弱ばかりではなく、柔らかくても強い竿がある。

濱嶋 勇 ISAMU HAMAJIMA

『飛天弓 柳』は、確実に釣果が伸びる竿だと思う。魚とケンカしなければ速やかに取り込めるし、全体のしなりを利用すればバラシは激減する。硬い竿で強引に引っ張ると身切れ、口切れしてしまう。取り込み時、竿がまっすぐになって仕掛けのテンションが抜けても外れる。これは大型でハリのサイズが小さくなると頻発する。細仕掛け、小バリが使いやすくなることの優位性が『飛天弓 柳』にはある。柔らかいことが武器になる、まさに〝柔よく剛を制す〞だ。時間20〜30枚のスピード勝負ならば『飛天弓 皆空』だが、時間10枚で1枚の価値が重要になってきたら『飛天弓 柳』で大事にいく。

FEATURE 特徴

しっとり綾織り握りII

「しっとり綾織り握りⅡ」は極小の尻栓を採用し、竿と手の接触する部分まで綾織り部分を回り込ませたので、竿の感触がダイレクトに伝わるのはもちろん、握る際に接する部分の痛みも緩和します。グローブの着用も不要です。

タフリリアン

リリアンは竿と糸を結ぶ重要な役目かつ負荷のかかる部分ですがシマノでは従来の強度を保ちつつ紫外線の影響による劣化に強いリリアンを開発。それがタフリリアンです。当社での紫外線劣化促進試験後において従来のリリアンに比べ、約3倍以上(当社比)の摩耗強度を実現しました。

二層式竿袋(口栓収納ポケット付き)

TECHNOLOGY テクノロジー

スパイラルXコア
ハイパワーX
ナノピッチ
マイクロまわリリアン
タフリリアン
SPIRALXCORE_RD
スパイラルXコア

高強度素材の採用で進化した、次世代の基本構造。

シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれなど、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。選りすぐりの素材でさらなる高強度化を実現しました。一般的な構造との比較で、ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍を達成(当社比)。さらにスパイラルXとの比較でも、ネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを達成(当社比)しました。

※ ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。

解説ページはこちら


HI-POWERX_RD
ハイパワーX

キャスト時やファイト時に発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特徴。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。


NANOPITCH_RD
ナノピッチ

ブランクスを焼き上げる工程で使用する成型テープのラッピングを極めて細かいピッチで施す方法。ブランクスが、より均一な圧力で締め上げられるため、高強度化に大きく貢献しています。その細やかなピッチは、上質感のある外観デザインを描きます。


MICROMAWARIRIAN_RD
マイクロまわリリアン

糸ガラミが少なく、糸と馴染みが良い回転式リリアン「まわリリアン」をさらにコンパクトにし、水切れに優れたものがマイクロまわリリアンです。


TOUGHRIRIAN_RD
タフリリアン

従来の強度を保ちつつ紫外線による劣化を軽減。当社での紫外線劣化促進試験において従来品に比べ、3倍以上の磨耗強度を実現。


LINE-UP ラインナップ

SPECIFICATION スペック表

品番

全長(m)

継ぎ方式

継数(本)

仕舞寸法(cm)

自重(g)

先径(mm)

元径(mm)

カーボン含有率(%)

本体価格(円)

商品コード

JANコード

8 2.40 並継 3 87 56 1.1 7.4 95.5

61,600円

394828 4969363394828
9 2.70 並継 3 97 66 1.1 7.8 96.8

62,700円

394835 4969363394835
10.5 3.15 並継 3 113 83 1.1 8.1 97.2

64,700円

394842 4969363394842
12 3.60 並継 4 99 85 1.1 8.5 98.8

72,600円

394859 4969363394859
13.5 4.05 並継 4 112 87 1.1 8.5 98.9

81,200円

394866 4969363394866
15 4.50 並継 5 101 92 1.1 8.9 97.4

90,300円

394873 4969363394873
16.5 4.95 並継 5 111.5 95 1.1 9.0 97.4

99,700円

394880 4969363394880
18 5.40 並継 5 120 100 1.1 9.3 97.5

109,200円

394897 4969363394897

※元径は握り直上の外径を表示しています。

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